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デミックス
君は人気者
『デミックス…ッ…!』

目を開けると白い天井に見慣れた部屋。

あ……夢、か…

最近怖い夢ばかり見る…

昔の出来事が毎晩のように甦る。

『うぅ…ッ』

自然と涙が出て頬を濡らした

皆も……デミックスも…
いつか私を捨てて
『居なくなっちゃう』の…?


ガチャッ


「優子…ッ!ど、どうしたッ?」

デミックスが心配そうに私の顔を覗き込む。


ダメだ…デミックスに心配かけちゃう…


『な、なんでもないよ…ッ』

私…今酷い顔してるだろうな…

作り笑いは本当に下手なんだから


「……優子」


下を向いてるとデミックスの優しい声が上から降ってきた

と思えばいつのまにかデミックスの腕の中


『ぁ…』

「そんな作り笑い、一発で分かっちゃうぞー?」

『つ、作り笑いじゃないよ…ッ』

デミックスに抱き締められて余計涙が溢れてくる。

舌も上手く回らない。


「優子…俺はね、ずっと優子の傍にいるよ。」

抱き締める力を強めながらデミックスは言った。


『ッ!……ッ…ぅ…ヒック…』


「よしよし。もう大丈夫だぞ」

いつもの軽いデミックスに戻って優しく私の頭を撫でる。

『デミ、ックス…ッ?』


「ん?どうした?」


『あの、ね…ッ…』

私が俯いていると
デミックスはフワッと笑って、

「大好きだよ、優子。絶対に離さないから。」


と言って唇を重ねてくれた。




END


あきゅろす。
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