■「相談があります」 笹目がメールして暫く・・・ある日の休日。笹目が蘭姫宅に向かうと何故かソコにカセンが居た。 「笹目先輩・・・!!!!お願いがあります・・・!!!!」 肩口まで伸びた髪をばさばさ振り回してカセンは笹目に泣きついた。 「私・・どうしても今度の学祭で勝ちたい相手がいるんです・・・!!!」 事情を聞くと良く分からないが。彼女は不動のミス華桜、”華桜麗姫”から早乙女・・・くん。 事早乙女戒君を奪い取りたい。・・・との事だった。 「・・・・・早乙女くんって・・・あの・・戒くんですよね・・・・///」 少々笹目は戸惑ったが。思い出したあの日の記憶のその後の出来事を思い出し納得した。 どうやら二人とも意中の相手がお互いであるようだが気づいているのか気づいていないのか出来てはいないようである。 多分。彼。早乙女戒の方は彼女の気持ちに気づいている・・・・というよりは気づいていながらそれなりに好意は向けているのものの彼女の方がそれにあまり気づいていないようだ。 ”すれ違い・・・”というのだろうか。よくは分からないが自分にそれが応援できたらそれは幸せな事だと思う。・・・・笹目は同じ学校の男子生徒の事を思いながら応援をしたくなった。 「わかりました・・・・私にできることがあれば応援させてください。」 「めーちゃん・・それで・・相談って何だったの?」 蘭姫がお茶を持ってきてやってきたが 「やっぱり何でもないです・・・・//」 笹目は恥ずかしそうにうつむいてしまった。 自分はここまで他人に真剣になったことがあっただろうか・・・分からないけれども自分はそのつもりで動いてきたつもりだ。けれども目の前の真剣な彼女の姿を見るとそれすらままごとのように見えて恥ずかしくなったのだ。 「・・・・・・頑張りましょうね。カセンさん・・・//私も・・できる限り応援します・・・//!!!」 そして二人の戦いが始まったのだ・・・・・・・。 ■NEXT■ [*前へ][次へ#] [戻る] |