■こんばんわ。お父様。お母様、お元気ですか? 昨日一昨日はこの日記を書きそびれてしまいました。 何も無かったわけではありませんの。 只々”人魚姫”のシナリオに没頭していて何も浮かびませんでしたの。 でも今日は違います。夜分遅くに失礼しますが昨日一昨日。土日の日記を書かせていただこうと思います。 まず一昨日。土曜日は朝から”部長”にシナリオの添削をお願いしましたの。 なんだか凄く心が晴れ晴れしていて部長が傍にいたのにも関らずテツも傍に居ましたが二人きりでも全然ドキドキする事はありませんでした。むしろいつものようなギクシャクした関係は無く自然と笑ったり笑いあったりできて凄く貴重な時間を過ごせたような気がします。 ラストシーンはいっぱいいっぱい考えました。でもまだ最後までできておりません。 それでも断片的にですが出来てきたので何とかなるんじゃないかと思います。 ”公演”までラストスパート・・・・笹目は今日も頑張ります。 ・・・そういえば公園に現れたあの赤毛の殿方は誰だったのでしょう?テツが妙に警戒していたので気になります。 日曜日は朝からお婆様が畑の方にいっておりました。 そこに私がお弁当を持って向かうと畑にはもう先客が来ておりました。 ウフフ。・・・・・同級生の・・・いえ。今はまだ2年ですかね。 留年して2年に戻ってしまったとはいえ以前から面識のあった同級生の”佐々木望くん”がいらしたの。 その彼がお婆様の畑仕事を手伝ってくださったからお婆様も本当に嬉しそうで。 「あんなええ子が目の前にいんのに。わだすも笹目みたいに若かったらのぅ・・・・」 と、なんだか恋でもするようにお婆様は語っていらっしゃいましたわ。 ウフフ。お婆様が同じ年頃の女性だったらきっと素敵な女性だったかもしれませんね。 一緒に暮らして衣食住をともにして。同世代の女の子と同士”恋”なんかの話しもしてきっと楽しい関係になっていたでしょう。でも笹目はいまのお婆様も大好きですので、今このままのお婆様に純粋なそういう気持ちがあっても不思議だとは思いません。・・・・・・・なんて。本当にそんな事を考えてるわけではないようでいらっしゃいますけどね。 それにしても佐々木君は素敵な方ですね。さんさんと輝く太陽にその姿が神々しくも伺えます。 土をいじっているときの彼は本当に生き生きしていて笹目も舞台の上ではああなりたいと本当に憧れます。 それからお昼過ぎ。テツの散歩をしていると1年生の古市琴巴さんに会いましたの。 彼女は恐る恐るテツに興味を示してくれたようで 「わんちゃん、触ってみてもいいですか?」・・と聞いてくださいました。 なので私は 「ええ。噛みつかないから……そんなに緊張しなくても大丈夫・・・よ?」 と、彼女の方をじっと見つめていましたの。 とても可愛らしいお洋服を着ていてどこで購入したものなのか気になりますわ。 笹目はあまりショッピングには行きません。一緒に言ってくれる友達がいらしたら楽しいのかもしれませんが、お洋服はお父様とお母様が時折送ってくださるのものと一部のファンの方が作ってくださったものなどを着まわしたりしておりますの。もちろん一部の食料なんかと一緒に宅配で購入する事もありますけど。お婆様のおさがりなんかも着る事もありますわ。うふふ。少し変っているでしょう? ・・・・・・・・あら、いけないついあの子のことを思い出してそんな目線で語ってしまいました。 この日記はお父様。お母様に当てたつもりのものなのに。 それにしても私服がとっても似合ってて可愛いお嬢さんでしたわ。 きっとご両親に大切にされて育ってきたのでしょうね。まっすぐで誠実なそんな雰囲気が彼女から伝わっておりました。 そんな感じで笹目も少しずつ友達・・・・・というのでしょうか。そう言える仲間が増え、毎日が楽しく感じられます。この幸せが続きますようにお祈りしたいと思います 笹目和美 [*前へ][次へ#] [戻る] |