モノクロツインズ
白衣に眼鏡R
「…これは何ですか陽さん」
「着てみたら分かるよ。あのさ、俺、良いこと考えたんだよね、聞きたい?じゃあ聞かせてあげる。とりあえずソレ着てきて」
強制かよ。
…まあ着てやるか。
純粋でしょ、オレってば。
*****
「…着たけど…、なにこれ、医者?」
「月は医者のたまご。研修医です」
「で…陽も、医者?」
「俺は先輩のお医者さん。眼鏡萌えー、でしょ。ははは」
いやいやいや。
設定マニアックだな。
陽って時々細かいことに凝るんだよな、ほんと。
「俺は思うんだ。ナース服の月もいい。だけどリアリティに欠ける。そこでどうだろう、研修医。コスプレをしているのになんら違和感もない。素敵だ、と」
…重症だ。
リアリティを求めていたらオレ達の存在はないぞ。
猫耳だぞ。
近親相姦だぞ。
ありえない。
「いやー、しかし、ここまで似合うとは」
カチャ、とノンフレーム眼鏡(伊達)を押し上げながら不敵に笑う陽。
いつもの四倍増しで…エロい。
不覚にも陽の眼鏡姿にキュンときてしまった。
ぎゃー。
オレも重症!?
「さあこちらに来なさい月くん。患者さんにセクハラされるよ」
ちょいちょい、と白いシーツをひいたベッドに手招きされた。
今から何やるつもりか丸分かりだ。
そんな中に飛び込むか普通。
しかも患者よりも陽の方がセクハラするだろ絶対!
「待てよ」
「っわ!」
後ろから、へその辺りに腕を回されて捕まってしまった。
助けて患者さーん!!
「もうオレは着替える!陽ヤル気満々だもん!目がエロい!」
「へぇ、…照れますね」
「なんでだ」
オレにツッコミやらすな慣れてないのに!
とか考えてるうちに陽の右の掌はゆっくりとやらしーく内腿の辺りを移動している。
「あっ…そこ、ちょ…」
「あれ?なんだか膨らんでませんか。僕が見てあげましょう」
「っやあ」
ズボンの上からモノを掴まれて指で擦られる。
直接与えられない刺激に、思わず腿を擦り合わせてしまった。
「触診よりも直接診る方が分かりますかね」
ぺろ、と首筋を舐められて肌が粟立つ。
ヤバい…!
「研修医にやり方の指導もしないといけないですしねぇ」
そう言って、腰から力が抜けたオレをゆっくりと仰向けに床へ倒して、手際よくズボンを脱がす。
もうこうなったら陽のペースだ。
「おや。感じて浮き上がってますよ、乳首」
「っん!」
めんどくさかったから、用意されていたネクタイをきちんと固く結んでいなかった。
それが仇になって、陽はスルスルと解いてしまう。
「シャツの白とここのピンクが合ってて余計やらしいな」
「ゃ、みないで…っ」
陽の目を隠そうと伸ばした両手だったが、その前に取られて押さえ付けられた。
「ちょっとは大人しくして下さいよ、月クン」
ク、と秘部に熱い何かが宛がわれた。
何か、なんて分かっている。
馴らされてもいないのに、と思ったが、陽は一向に挿入してこない。
脚を拡げたオレの間でじっとしているだけだ。
だんだんと我慢が出来なくなる。
挿れて欲しい、と。
オレの躯が言う。
「ほら、いやらしい音が鳴ってますよ。くちゅくちゅって」
言われて思わず耳をそばだててしまう。
そんなことしなけりゃ良かった。
小刻みにソレの先だけを蕾に擦りつけるから、陽の透明の液体が泡立ってとてつもなくいやらしい音を奏でているのだ。
オレの蕾もジュクジュクになって侵入を今かいまかと待っているようだ。
「あっ…あ……、よう…」
「違いますよ。先生、です」
にこっと笑ってキスしてくる陽に、オレの理性はもうキレた。
なんでもいいから早く、はやく気持ちよくして欲しい。
「はぁ、あ……せんせ、挿れて…、オレに注射してくださ…ッあぁ、ゃぁああ」
「君が…、ん、悪いんですよ」
一気に根元まで挿れた陽は、オレの左足だけを肩に乗せて一息ついた。
斜めになって気持ちいいところにコリコリ当たる。
このまま突かれたら……
「さあ、実習ですよ」
そう言った途端、陽は自分の腰を少し持ち上げてオレの身体を床に押し付け、そのまま腰を大きく動かした。
引き上げられる感覚のあとに力強く突かれ、既に失神寸前だった。
「あんっあん!やん、っあ、は、あ…!死んじゃ、う…ッ」
「ああ、僕も…、く…気持ちいいですよ、月くん。ほらほらほら…っ」
「ひあ、あ、あ、あ、っあ!ひぃ…っ」
がくがく、ゆさゆさと揺さぶられ、オレのイチモツからは白い液体が断続的に飛び出している。
触られてもいないのに出ていることにも興奮して、オレは自分からも腰を振った。
「っはは、月クンやらしい顔ですね。抜いてあげましょうか」
「や、やぁ、いや…っ、もっと、欲し…っひい!」
「…っ、とんだ淫乱だな」
ぐっぐっと腰を押し付けて眼鏡を押し上げる陽を見上げて、これ以上ない程の快感を感じた。
ああ、オレ…。
陽に虐めて欲しいって思ってる。
そんな顔ズルイよ。
「月…っ、くそ、好き…ッだ…」
「あぅっ…、おれも…おれもすきっ…!中に出し、て…あッ」
「っ…、」
瞬間、胎内に熱い飛沫が打ち付けられた。
それはドクドクと奥まで流れ込む。
陽の荒いキスを受けて、オレは意識を手放した―――。
*****
「なんか、やっぱり敬語だと陽鬼畜キャラだ。…腰痛すぎる」
「そう?でも今回はすごいよかった。月の白衣姿見れたし」
そう言ってにこにこと幸せそうに笑う陽を見てたら、何でもやってやりたいと思ってしまう。
…あちゃー。
惚れたなんたら、ってやつですか。
腰の痛みも少しの出血も、どうでもよくなる。
オレもとことん陽に弱いです、ね。
end
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