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泣いて縋って、好きだと言おうか?それともアルコール中毒にでもなって、溝の中から愛を囁こうか?優しい君はきっと僕を無視できない。これ以上ない位、惨めったらしく無様に歪んでみせれば、君は僕を抱き締めてくれるかな?君がいないと駄目なんだって大嘘を吐けば。愛を知らない癖に愛して欲しいって叫べば。罠に嵌ってくれるだろうか。騙されてくれるだろうか。奈落に落ちてくれるだろうか。魂を削り取ってくれる、だろうか。十年、いや二十年待って、気が狂えば君は僕の元に来てくれますか?どうすれば、どうすれば、どうすれば、君は、僕に。詮ないハナシ。話。噺。ふざけてる。僕は、実に。本気、だけれど。至極、真面目に、思ってる、想ってる、おもってる。鉱石の結晶に対するように、甘いチョコレート菓子に対するように、朝焼けの靄に対するように。胡散臭い、台詞、言葉、考え。所詮、僕のボギャブラリー何て、そんなもの。想像力もタカが知れてる。安っぽい妄想。キャパシティーもすぐに限界を迎える。飽和、飽和、結晶、拡散、する。感情のスープが脳髄に溶ける。祈りも願いも清廉に過ぎる。もっと、汚いんだ。君にキスした夢を見て、泣きながら目覚める位には。罪悪感に苛まれる位には。






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