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文字を綴る意味がわからない。一体何処に何の意味があるのか、僕はよく見失ってしまう。更にマズい事に、僕はよく自分が何かを書きたいのか描きたいのか造りたいのか表現したいのかが解らなくなってしまう。この四つのコトガラは芸術家気取りな鼻持ちならない若造という人種に取って非常に切実且つ重要な問題であり永遠のテーマなのだ。因みにこの場合のテーマとは議題と書いてテーマと読んで欲しい。僕はまだ若い。若い頃は安っぽく、加えて少しばかり気取った言い回しをしなくてはならぬ。嗚呼、かくも文学とは茨の道哉。若気の至りよ。赤毛のイタリーに発音が似ている。だって、ダブリュがたった一つの違い。このように言葉とは大抵の人の想像よりも安易安直安全安泰な訳であり、ヨーロッパの楽天家的に言えばケ・セラ・セラなのである。結論が出ているようで出ていない。煙に巻くのは僕の十八番だ。しかしここで重要なのは何故僕は書く、又は書いているのかという問題であり、赤毛のイタリーなどはどうでも良いのだ。たった今僕はこの屑文を生産しているがその意義は何処にあるのか。書きたいのかも知れぬが描きたい訳ではない。造りたいのではなく表現したい訳でもない。若造的永遠の議題は続く。










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あきゅろす。
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