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 呆気に取られるファルコ、呆気に取られるパンサー、そして呆気に取られる私。この部屋の状態を平仮名3文字で表すとするなら、「ぽかん」である。もうちょっとだけ譲歩して頂けるなら「ぽかーん」の方がさらに近い表現と言えよう。

 やがてようやく、ファルコの手がゆっくりと動き出す。ウルフの背に腕は回され、そのまま、がっしりと、後頭部を掴む。

「なにオマエ、誤魔化しにきたワケ?」

 右手に構えるはブラスター。ウルフは「あれっ?」と言う表情を隠せずに居る。一足遅れた「ぽかーん」である。私は咄嗟に叫んでいた。

「行け、パンサー」
「やだああこの空気の中で行くのはだけはいやあああ!!」
 逃げ行くパンサーを引っ掴み、抱え上げ、今まさに絶体絶命の危機に曝されながらもいまだにぽかーんのアホウルフめがけ、私は投げた。

「俺は!投擲アイテムじゃ!ありません!」

 こうして彼の辞世の句は、なんとも摩訶不思議な仕上がりとなったのである。



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あきゅろす。
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