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※Sub(ss)「参戦理由」→Main「ゲシュタルト崩壊」からの続き物です。



 最近になって少し困った現象が起きている。スターウルフきっての女たらしが、ついに男までたらし込み始めたのだ。相手は何を隠そう敵陣のエース・パイロット。たらし込むとは言っても今のところ彼に実害らしい実害はないが、どちらかというとこちらの身が持ちそうにない。
「どうすればいいんだ。あんなのに勃つなんて俺は大丈夫なのか!これを議題に三日三晩不眠不休で今大変なことになってるんですよ俺はちょっと聞いてレオン」
「気絶するまで抜いてろ」
 奴はよりによって私に相談を持ちかけてくる。恋敵であるウルフに悩みを打ち明けたくないのはよく分かるが、わざわざ矛先を捻じ曲げないで頂きたいものだ。一挙手一投足が大袈裟であり、視界にちらつく程度ですでに鬱陶しい。不快を眉間に表す私を見ても、まだその恥ずかしい言動を続ける図太い神経には少しの感心すら覚えるほどに命知らずである。

「あいつは強敵なんだ!あの事件で避けられるかと思えば逆に声をかけてくるんだよ。大丈夫かとか、今日は機嫌がいいなとか!どうしたらいいんだ!ぶっちゃけ話しかけられて俺ラッキー!を通り越していっそ不安にもなるってもんだ!あいつ可哀相な奴なんだとか思われてないかみたいな、分かるか俺の心の叫びが」
「不快であることだけは確かだな」
 確かに最近のパンサーはよく眠れていないように見えた。目の下にうっすらと浮かぶクマに充血した目。ふざけているとしか思えないような口ぶりも、睡眠不足の所為で色々と限界突破してしまったからなのかもしれない。



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