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Short Short
Let's Spend The Night Together
....No You Girlsの続きです。

 懐に潜り込むようにして足を踏み出し、上半身のバネを生かした正拳突き。力はそれほど要らない。
 もはや手慣れたものだと言わんばかりに、フェイトはそんな風にしてカフカを昏倒させた。実に鮮やかな手並みだった。
 ぐったりと崩れ落ちるカフカを支えながら、フェイトはニコリと満足そうに笑う。そして、意識のない彼の耳元にそっと唇を寄せた。

「ああ、カフカ。あなたを、紐を付けた小鳥のようにしてしまいたい。離れるたび、いじわるして手繰り寄せてしまうの。愛しているから飛んでいってほしくないの」

 カフカの意識があったなら、君の籠の鳥になりたいなどと調子のいいセリフが吐けたかもしれない。ジュリエットのセリフに対してロミオのセリフを。
 けれどカフカの意識はない。それにも拘わらず、フェイトはうっとりととろけそうな笑みとともに言葉を続ける。

「―――ああでも、可愛がりすぎて殺してしまうかもしれない」

 ゾクゾクと身を震わせ、フェイトは堪えられなくなったかのように笑い声を漏らす。クスクスクスクス、フフ、ウフフフフ、アハッ、アハハハハ。
 カチャンと、食器の触れ合う音。その音で我に返ったように彼女は笑うのを止め、振り向いた。

「どうしたのなのは? 顔色、悪いよ?」

「…………ううん。だいじょぶ、なり」

 ふらふらと、腰が抜けたかのように椅子に座り、なのははコーヒーカップに口を付ける。

「なのは、ソレ、カフカの」

 低い。フェイトの声のトーンは低い。友だち相手に用いる声のトーンではない。親の仇にでも用いるトーンだ。
 なのはは、慌ててカップを置いて自分のものを手に取る。
 フェイトは、安らかな顔をしているカフカを軽々と持ち上げ、手頃な椅子に座らせると自らも他の椅子に腰を下ろした。

「さて、と……。なのはに聞きたいことがあるんだけど」

「うん! 聞いて! なんでも聞いて! なんでも答えるよ!」

 親友の最も見てはいけないダークサイドな側面を見せられたのだ。なのははもう生きた心地がしなかった上に、これからどう付き合えばよいのかわからなかった。

「誘ったのは、どっち?」

「カフカ君です!」

 小学生が先生にそうするかのように、なのははハッキリと明確な発音と大きな声で答えた。心の中で、ごめんなさいをいっぱい言いながら。
 組んだ手のひらに額を乗せ、フェイトはため息を吐き出す。

「そう……、やっぱり」

「はい! カフカ君です!」

「ヘンなことされてない? 大丈夫?」

「だ、だいじょぶ」

「本当に?」

「イチゴ! イチゴ食べられました!」

 食べかけのショートケーキに目をやったフェイトは、すぐにウェイトレスを呼び止めて同じものを注文する。

「それで、なんでカフカと一緒に? 気がついたらホテルだったってこともありえるんだよ? 危ないんだよ?」

「そこまで………はい! ありえると思います!」

 じろりと、赤いルビーに射抜かれ、なのはは慌てて頷いた。
 心の中は、今は亡きカフカに対しての罪悪感でいっぱいだ。

「そんな、どうしようもないくらいダメな男のカフカと、どうして、一緒に、いたの?」

「相談したいことが………」

「相談!? カフカに!? どうして!? 気がついたらシャワーを浴びてた、なんてこともありえるんだよ?」

「そこまで………はい! ありえると思います!」

 赤いルビー、フェイトの瞳には魔法の力でも込められているのだろうか。なのはは、ぶんぶんと首を縦に振る。振る。振る。
 ウェイトレスが持ってきたケーキをなのはの方へとやり、フェイトはテーブルの上のコーヒーに口をつけた。もう冷めてしまっているカフカのコーヒーを。

「相談なら、カフカじゃなくてわたしにしてくれたらいいのに……」

「……う、うん。今度からそうするよ」

「今度、から?」

「今からそうします!」

 カップにくっきりとついてしまったルージュを細い指でなぞり、フェイトは満足そうにニコリと微笑む。色っぽい仕草だ。
 なのはも口を潤すためにカップに口を付けた。けれど、ルージュは付かない。チューッと吸ってみた。けれど、ルージュはつかない。
 “えろもん”が足りないのかと、なのははカップを置いた。

「………あのね? フェイトちゃんみたいに、色っぽい女の子になるにはどうしたらいいの?」

「それが、相談?」

 なのはは頷き、俯く。笑われやしないだろうかと思ったのだ。
 けれど、いつまでたっても笑い声が聞こえないので、なのはは顔を上げた。

「なのはは、いつまでも可愛いままでいてほしいな……わたしは」

「じゅ、19歳だから………大人の女になってもいいお年頃なんじゃないかな」

「それを、カフカに相談したの?」

 こくりとなのはは頷いた。

「ダメだよなのは!? そんなことカフカに相談するなんて、気がついたらベッドの上でバスタオル一枚だったってこともありえるんだよ?」

「うん、気をつける……」

 なのはは、もう諦めて素直に頷いた。本当にそんなような気がすると、半ばフェイトに洗脳されたのだ。

「いい? カフカと二人きりになっちゃダメ。絶対にダメ。カフカは獣、悪い獣なの。年がら年中発情して、女の子を追い回す悪い獣。わかるよね? 危ないの」

「うん。カフカ君、危ない。二人きり、ダメ絶対」

「わかってくれて嬉しいよなのは」

 フェイトの艶を帯びた形の良い唇が緩く弧を描く。
 美しい笑みだったが、カフカが見たなら身震いしたことだろう。

「ふふっ、いい子だ。わかってくれなかったら―――バイバイキンだったよ」

 パチンと、フェイトは指を鳴らした。するとすかさずウェイトレスが、物を運ぶための手押しの荷台を押してやって来る。
 フェイトは、彼女にお礼を言うと、それにカフカを乗せた。自分が昏倒させたのにも拘わらず、とても心配そうに労るような表情で。けれど、欲しかったオモチャを手に入れた子どものような顔が、その裏には見え隠れしていた。
 くるくると、カフカの懐から漁った車の鍵を指に引っ掛けたフェイトが、素敵な提案があるとばかりに顔を輝かせる。

「そうだ! なのは、家においでよ。晩御飯を一緒にしよう?」


 今、何時だ? というより、自分は一体どうなったのだろう。
 あの後。そう、あの後だ。あの後………気がついたら今だ!
 けだるさの残る頭を振って、カフカは体を起こした。そして、辺りを見渡す。
 寝室だ。今いるところは見慣れた家の寝室のベッドの上だった。

「………家、か」

 いつの間に帰って来たのだろう。
 カフカは、いつもの習慣でスーツを脱いでネクタイを緩めようと、首に手を掛ける。けれど、そこにあるべきはずのネクタイがない。
 誰かが……というより、フェイトしかいないのだが、彼女が皺にならないようにスーツとネクタイを脱がせてくれたらしい。優しい上に気が利くではないか。
 ありったけの気持ちを込めた感謝の言葉を述べるため、カフカは寝室を後にする。

「―――フェイト!」

 リビングの扉を勢いよく開け放ち、カフカはキッチンで食事の用意をするフェイトに詰め寄る。彼女の手伝いをしていたキャロが、ビックリしたかのようにお玉を取り落とした。

「なあ、オレは頭がキャベツにでもなったのか? 気がついたら、そう気がついたら今だ! ああ言わなくてもいい、わかってる。お前がオレになにをしたかなんてわかってるさ! けど、一体オレがなにをしたっていうんだ!?」

 彼女は、あらあらうふふと品の良い笑い声と共に瞳をぱちくりさせて、キャロの頭を撫でながらわざとらしく驚いてみせる。
 それは、カフカを酷く苛つかせる仕草だったが、力で叶わないことは百も承知だ。かといって口汚く彼女を罵っても折檻にあってしまう。

「オレの顔は、汚い言葉を口にするには少しばかりお上品すぎる。……そのことに感謝するんだな!」

 よって、捨てゼリフを残して大人しく夕飯を待つことにするのである。今日も。
 未だかつて女というものに、これほど酷い扱いを受けたことがない! とぶつぶつ言いながら、カフカは冷蔵庫からギネスビールを取り出し、グラスと共にテーブルに着く。
 けれど、いつも食事を囲むテーブルに見慣れない顔が。

「………お、お邪魔してますカフカ君」

 なのはだった。
 彼女は、エリオの隣りに座り、申し訳なさそうにカフカに頭を下げた。
 思えば、そう思えば彼女が原因ではないかと、カフカはなのはに文句を………言うわけでもなく、溜め息を吐き出す。
 あんなことは日常茶飯事なのだ。別になのはでなくてもいい。他の女と一緒にいても、結局はああなるのだ。いつもいつもいつもいつも!
 そんな、少し不機嫌なカフカの様子が気になったのか、エリオが恐る恐るといった風に顔を覗き込んだ。

「なにかあったんですかカフカさん?」

「なにもない。いつも通りだいつも通り」

 カフカは、グラスにギネスを注いでチビリチビリと飲む。

「いつも通り……フェイトさんに怒られたんですね」

「その通り」

 カフカは頷く。頷いて、またチビリチビリとギネスをやる。
 さすがに、自分の失言が原因だった故に申し訳ないのか、なのはは目を泳がせた。

「なのはの相談を受けただけなのに………ただそれだけなのに。なあ?」

「えーっと、うん。そうだね……」

「そりゃ、まったく下心がないといえばウソになる。けど、イイ女に相談なんかされたら、男なんてみんなそうだろう?」

 わかるだろう? と、カフカは自分以外の男であるエリオに同意を求めた。
 だがいくらなんでも、カフカの半分も生きていないエリオにそんな同意を求めても無駄だった。彼は曖昧に首を傾げ苦笑いを浮かべるだけだ。

「オレなんて、いつも期待しちゃうね」

 カフカの視線がなのはに移る。

「―――もちろん今日だって」

 気がついたらホテルでシャワーでベッドだ! とフェイトに教わっていたなのはは、自らの体をギュッと抱きしめながら顔を赤くした。頭の中はピンク色とモザイクでいっぱいだ。ついでにセックス・マシーンが流れている。
 なのはは、突然ハッとしたかのようにカフカを見た。薄い唇を歪めながら笑うカフカを。
 男らしさという点ではカフカにこれっぽっちも魅力はない。体つきも細く、頼りがいのある男性というわけではないからだ。けれど、妖艶さと退廃の権化のようなカフカの前では、時に女ですら霞んでしまいかねないほどの色気がある。

―――そう、“えろもん”だ!

 なのはは、気がついたのだ。“えろもん”はカフカが発生源なのだと。そしてフェイトは、カフカの“えろもん”に毒されたのだと。
 ならば、自分も毒されたらいいのではないかとなのはは思った。毒されて、魔法少女脱却を図ろうではないかと。
 なのはの魔法少女脱却。けれど、それには大きな障害があった―――フェイトだ。
 カフカに近づく女はバイバイキン。ごめんの“ご”の字も言わせずに、笑顔でザンバー振り下ろす。
 彼女は、キリング・マシーン。シーナはパンク・ロッカー。
 なのはは、爪を噛んだ。
 具体的にナニをすれば“えろもん”が手に入るのかわからなかったが、フェイトは絶対にカフカと二人きりになるなと言った。つまりそこに秘密があるのではないかとなのはは思っていた。そして二人きりになるなと言った以上、フェイトは必ず障害となる。

「ビールはそれまで。はい、肉じゃが」

 キッチンから姿を現したフェイトが、カフカの手からパイントグラスを取り上げ、代わりに肉じゃがをテーブルに置いた。

「待てよ。まだ1パイントも飲んじゃいない!」

「ダーメ。この間の健康診断で、カフカなんて言われた? 肝臓が悪いって言われてたでしょ? 次の日までお酒が残っちゃうのが、いい証拠だよ」

 愛してるからギネスを飲ませてくれと懇願するカフカ。けれど、フェイトは断固としてそれを許さない。
 お酒……そうだ! と、なのはは閃いた。酔わせてしまえばいい。フェイトを。

「今日くらい飲ませてあげたらいいんじゃないかな? えーっと、わたしもカフカ君と一緒にお酒、飲みたいし」

「ダメ! 週に一度の休肝日を設けましょうって、カフカ、お医者さんに言われてるの!」

「じゃあ……フェイトちゃんはいいんだよね?」

 チラッと、フェイトはニックジャガーをエリオとキャロと共につついているカフカの方を見る。

「わたしは別にいいけど………カフカが我慢するのに、わたしが飲んだら可哀想でしょ?」

「えー……別にいいでしょフェイトちゃん?」

「それに、わたし……お酒飲むと、その、色々とアレだし………」

 あなたからも何か言ってくれとばかりに、フェイトはカフカの袖を引く。けれど、カフカは拗ねたようにニックジャガーを頬張るだけだ。
 なのはは、カフカにグラスの場所を尋ねると、したり顔でそれを取りに行った。


 結論から言えば、確かにフェイトは自身の言った通り、お酒を飲むと色々とアレだった。

「ねえ、なのはぁ……熱いの、ほら熱い。ね、確かめて? 直接触って確かめて?」

 確かに、“色エロ”とアレだった。
 濡れた唇から漏れるフェイトの熱い吐息が、なのはの首筋をくすぐる。

「ふ、フェイトちゃん……ダメだよ。ほら、カフカ君たちが見て……」

 いなかった。
 エリオもキャロもカフカも、さっさと食事を終えてシャワーを浴びているのかそれとも各自の部屋に戻ったのか、リビングにはフェイトとなのはの二人きりだった。

「ね、ね、ね、なのは、大人の女になりたいんだよね? してあげる。わたしが、してあげる」

「ち、ちょっとフェイトちゃん!?」

 フェイトによって椅子から引きずり下ろされ、なのははフローリングに頭を打ちつける。
 けれどフェイトはちっとも悪びれる様子などなく、悪戯っ子のような笑みを浮かべ、ペロリと舌を覗かせてなのはにのしかかった。

「ふふっ、可愛いなあーなのは。ほんと可愛いよ」

「えっ? えっ? ちょっ、待っ、フェイトちゃんぅ!?」


 あれが大人のチュウなのかと、唇に残る感触と舌に残る彼女の味を思い出したなのはは、廊下でへたり込みそうになった。
 だが結果的にフェイトは酔いつぶれ、こうしてカフカと二人きりになるチャンスが生まれたのだ。“えろもん”を手に入れることができるのだ!
 リビングを後にしたなのはは、カフカがいるであろう部屋を探して廊下を歩く。
 流石は稼ぎの良い執務官といったところなのだろうか、マンションなのにもかかわらず部屋数も広さも並ではない。

「どこだろ、カフカ君………」

 コンコンッと、手近なドアをノック。返事はない。
 ひとつひとつ当たるのは面倒だなと、なのははため息を吐き出す。
 すると突然、足下にサラッとくすぐったいような感触がして、なのはは思わず飛び上がりそうになった。

「………ね、ネコちゃん」

 ニャア、と一鳴き。現れたのはネコのサロメだった。
 サロメは、ついて来いとばかりになのはに一瞥をくれると、さっさと歩き出す。
 ゆらゆらと揺れる尻尾が、ひとつのドアの前で止まる。
 ここがカフカ君のいるところなのかと、なのはは少しだけドアを開けて中を覗いた。

「ありがとうネコちゃん!」

 中にカフカを確認したなのはは、サロメにお礼を述べてドアをノック。返事はないが、勝手に開ける。
 間接照明のみが付けられていた薄暗い部屋には、キングサイズのベッドがひとつ、大きな場所を占めていた。他にある家具といったら化粧台、椅子二つにテーブルがひとつ。そのどれもがトラッドな作りで統一されていて、値打ちものだと分かる。
 この部屋はおそらく、この部屋は―――

「………プレイルーム」

「寝室って言え」

 琥珀色の液体の入ったグラスをテーブルに置き、椅子に腰掛けていたカフカが、手に持った文庫本を放ってなのはを見る。
 わたしの“えろもん力”は53万ですと、なのはには聞こえた。たぶん。

「フェイトは?」

「リビングで寝ちゃった………」

 それを聞いたカフカは、溜め息を吐き出して立ち上がった。
 フェイトのところへ行くのだろう。だが、それはダメとばかりになのははカフカの袖を掴んだ。“えろもん”を手に入れなくてはならないのだ。

「行っちゃダメ。行かないで」

「どうして?」

「どうしても!」

 強引に、なのははカフカをベッドに押し倒す。軽いカフカは簡単にそうすることができた。
 カフカは、とくに驚いた顔もせずなのはを見上げた。
 余裕なのか、子どもがナニ頑張っちゃってんの? とでも思っているのか。なのはは、少し腹立たしくなった。自分にはやはり“えろもん”がないのかと思ったのだ。
 押し倒しただけでなにも行動しないなのはに、カフカは半身を起こした。

「この後、どうなるかわかるな?」

 なのはは、頷いた。
 逆に押し倒され、唇をむさぼるように吸われ、ボタンを外され、胸を揉まれ、尻を撫でられ、スカートを下ろされ、股を開かされるのだ。

「―――フェイトがやって来て、オレにザンバーをお見舞いしてくれる」

 ………違った。
 カフカは、二手先を読んでいた。
 あれだけ毎度毎度お決まりの展開なのだから、当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。

「さあ、わかったらどくんだ。オレに近付くと火傷する―――雷でな」

 なのはは、大人しくカフカの体から離れた。
 ガチャリと、ドアの開く音。現れたのはもちろん、

「あれ? どうしてなのはがいるのかなー? おかしーなー」

 フェイトだ。
 彼女は、ニコニコと笑みを浮かべながらベッドにダイブ。もふんっと、ベッドに沈み込む。
 そしてのっそりと体を起こすと、カフカの背中にしなだれかかるかのように身を持たせなのはに視線を寄越した。

「見てたよ。誘ったのは―――なのはだったね」

 なのはは、蛇に睨まれた蛙のごとく硬直。けれど、少しずつ後退りを始める。
 逃げなくては、逃げなくてはナニか危ない。と、本能で危険を察したのだ。
 フェイトは、なのはから視線を外すとカフカの髪に指を絡め、愛でるように頭を撫でた。

「ごめんねカフカ。ごめんね」

「気にしなくていい。ベッドの中でお返しをしてくれたらいいさ」

「ふふっ、そうだね。そうするよ―――どこに行くのなのは?」

 ベッドの上にいるカフカとフェイトは、妖しく笑っている。
 舌の上、舌の上だ。もう自分は舌の上にいるのだと、なのはの背中を冷たい汗が伝った。

「こっちにおいでよなのは。可愛がってあげる。だから―――イイ声で鳴いてね?」

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