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×86
脳内フィルター (ディノハル)
ずっと、ずっと見ていた。





いつからだったけ?
思い出せないくらい前のことだっただろうか?
ハルを気になりだしたのは。
つい最近のことのように思えるけれど、メールを見てそれが勘違いだということにようやく気付く現在。


初めてはただの成り行きだった。
ツナと仲がいい。
たったそれだけ。
別に何もない。
普通の女の子、そう思っていた。

だけど違った。
目を開いた。
心臓が高く跳ねているのが自分でも分かった。
直感で一目惚れしたと痛感した。
こんなにも簡単に恋に堕ちるだなんて。
しかも、かなりの歳下に。
世間では一般に『ロリコン』と呼ばれるかもしれない。


「ディーノさん!!」


明るい、耳に残りやすい靡くソプラノの声。
そこ声で自分の名前を呼ばれた時はどうなるかと思った。
(心拍数が異常だった気がする)
仮にもマフィアのボスとあろう者が情けない。
たかが一人の女に、少女に悩まされてるなんて。
恋とはなんて恐ろしい。


「あー…」


出来ることなら、叶うのならば、今すぐにでもメールしたい。
我が儘を言えば電話したい。
無性にあの声が聞きたいんだ。
恋しくて仕方がない。
姿が見たい。
今度、会ったらならばこっそり写メでも撮ろうかなどと如何わしい考えが脳内に浮かぶ。

今、彼女は、ハルは何をしている?
いつもの可愛い笑顔でケーキでも食べているのだろうか?
綱の家にでも行ってランボ達と遊んでいるのだろうか?
テストが近いと勉強しているのだろうか?


駄目だ。
書類なんて、出来ない。
もう限界。

そう思いながら俺は、パソコンで空港の時間を調べ始めた。

鹿


君のことしか頭にない。


ー…ー…ー…ー…
ディーノさんは、ハルちゃんのことしか頭にないみたいです(笑)



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あきゅろす。
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