【直感】BLゲーを四人でやってみた。
BLゲームをやってみた。 3
プレイヤー2:真田
「まあ東野屋、落ち込むなって。この俺が、王道らしい王道を歩んでやるぜ」
東野と交代した真田は、自信ありげにゲームを開始した。
最初の文章を読み飛ばし、最初の選択肢に戻って来た真田は、迷わず選んだ。
「やっぱり王道主人公なら二番、『門をよじ登って乗り越える』以外にないだろ!」
「おお、ずいぶんとアクティブだな、色太郎」と、倖田はまた妙に感心する。
『僕は門の格子を利用して、よじ登り始めた。僕の身体能力なら簡単なことだった。
てっぺんに辿りついたとき、見下ろす景色はなかなかに絶景だった。
これからどんな面白い学園生活が待っているだろう……期待を膨らませ、僕は勢いをつけて飛び降りた――グキッ、』
聞こえた妙な効果音に、「へっ?」と、真田は間抜けな声を上げた。
『着地の仕方が悪くて、僕は両足を複雑骨折してしまった。
病院にしばらく入院することになり、出席日数が足りず、結局退学になった。
――茨田は、学園に入学することはできなかった――BADEND:病院へようこそ』
再びブラックアウトした画面を、真田は呆然と見つめる。
東野は「ざまあみろ」とでも言うように、こっそり含み笑いしていた。
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