作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第21巻経過報告(サンプルあり)(2014/4/28)
古鉄≪というわけで幕間第二十一巻……ドキたま/じゃんぷ第六巻から間がないのはしょうがないんです。
作者が春眠暁を覚えずで、ドキたま/じゃんぷの販売手続きを遅らせたから≫
(だってお昼寝気持ちいいの)
恭文「こやつは……! まぁそれはそれとして、今回からミッション話のリマスターを収録しています。
今回はとまとFS第三巻に収録されている分の半分……第三巻、四話収録してたから」
古鉄≪こちらも仕上がったリマスターに入れてという感じですね。
読者様からのアイディアとなっております。……その分徹底リマスターですが≫
恭文「いつもの事だね、しょうがないね。では今回のメインとなるひぐらし編です」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「いやぁ赤坂さん! お久しぶりです!」
「大石さん、ご無沙汰しております!」
五年ぶりに見る赤坂さんは、私の力に負けないくらい強く握手。
いやぁ、前は負けていたのに……嬉しくて握手を解除してから、肩や腕をぽんぽん叩く。
「またがっしりしましたねー! 五年前とは比べようもない!」
「いえ、まだまだ大石さんには負けます」
「あははは、どんな謙遜ですか! 私があなたに勝てるのなんて、腹の大きさだけですよ!
あー、それと……なかなかに生きのいいお知り合いをお持ちで」
「……すみません、まさか到着早々あんな事になるとは」
「いえいえ! あー、それじゃあ彼も呼び出さないと! 彼、かなりいけるクチなんでしょう!?」
「ザルを通り越してます。ただ年齢的には問題があるので、そこはひっそりと」
分かっていると両手でサイン。免許があるとはいえ、面倒は少ない方がいい。
……っと、嬉しさで忘れかけていた。脇で控えている熊ちゃんを左手で指し、赤坂さんへ紹介。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「承太郎と目暮警部の再会ですね」
古鉄≪感動的ですね≫
あむ「違うじゃん! それ中の人が同じってだけ……あれ、でも赤坂さんって黒井社長と同じ声じゃ」
恭文「実はドラマCDや番外編的なゲームだと……いろいろあるのよ、いろいろ」
(複雑ですね)
恭文「そして火野の僕はというと」
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楽しくなるなぁ、これから……そう思いながら僕がやってきたのは、村の外れにあるゴミ山。
いわゆる粗大ごみがあちらこちらにあり、どういうわけか車まで存在していた。これは、なに。
「恭文」
そこで圭一がやや困った顔をしながら、僕の左肩をぽんと叩く。
「お前の言いたい事はよーく分かる。なので説明しよう。……ここは旧ダム建設現場跡地でな。
そこに産業廃棄物の不法投棄してくる、馬鹿な奴らがいるんだよ」
「通称ゴミ山ですわ。ここは雛見沢及び興宮でも問題になっておりますの。ただ時々お宝が眠っておりまして」
「そうだよー♪ レナのカーネルさんや宝物、みーんなここで見つけたんだー♪」
わぁ、レナめっちゃごきげんだぁ。……そこで思い出されたのは、竜宮家の庭。
なるほど、あれはここから持ってきたのか。梨花ちゃんを見ると、その通りと頷いてきた。
「しかし村の外れとはいえ、不届きな……僕が全部砕いてやろうか? ストUの如く」
「できるのかよ! いや、できそうだけどよ、お前なら!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文は某Mk-IIなサーベル基部を取り出し、スイッチオン。そこから赤いビーム……というか炎が吹き出した。
俺達から少し離れそれを振るい、近くにあった車のドアを溶断して落とす。
「ね、簡単でしょ?」
「待て待て待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! それチャッカマンって言わない! ていうかビームサーベル!」
「そうですわ! どこの世界にガンダムMk-II型のチャッカマンがあると言うのですか!」
「大学で漫研部の部長をやってるお兄さんがいてね、その人の改造品。便利なんだよこれー」
「取り締まれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 明らかに違法兵器じゃないのさ! 圭ちゃんー!」
俺に振るな! 俺も全く同じ事を言ったさ! 同じ事を思ったさ!
つまりあれか、チャッカマンを改造してビームサーベルみたいにしてるわけか!
なにやってんだ、漫研部が! てーかチャッカマンじゃないからな、それ!
ビームサーベルみたいに炎が噴き出してよ、マジで驚いたんだよ!
「大丈夫だって。そのお兄さん、ビームサーベルの前はランドセル型ミサイルパック作ってたし」
「だから取り締まれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
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恭文「部活してました。あぁ、これは某漫画のあの人ですな。十年以上前、少年エースに連載されていたという」
古鉄≪ある意味とまとの根源ですよね≫
(根源ですね)
恭文「ただ前段階とか分かりにくいところもあるので、こんな話も書きました」
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そう、事件なんだよ。つまりその、偶然そうなったとかじゃない。なにか悪意というか、意思的なものを感じさせる。
それがなにか知りたいという気持ちはあった。それに載っているという保証はない。
でももしかしたら……自然と、束の紐を解いていた。雨で張り付いたページを剥がし、目次に目を通す。
いつそんな事があったのか、分からないのは痛手だった。犯人も、被害者も分からない。
分かるのはここで……レナに見られませんように。最悪グラビア目的だったと言えば済むが、それだけで済むかどうか。
信じられる――そう結論を出したのに、こそこそ調べている自分が情けなく感じる。
もうやめようかと思った時、手に取った新しい一冊が目に入った。
その見出しは『雛見沢ダム・作業員達の凶行! バラバラ殺人』。人心を煽る文に嫌な動機が駆け抜ける。
特集記事は後のページで、巻頭カラーページに写真が出ている。まずはカラーページから。
遺体、だろうか。当然ブルーシートが被せられているが、それを運んでいる様子が写真に撮られている。
脇の文を見るにその、作業員達が現場監督を……らしい。現場監督は日々作業員達をいじめ、ていた?
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恭文「そう、あの部分です。……きゃー! 圭一がー、圭一がヤマト君になるー!」
あむ「それ違うキャラじゃん!」
(『どういう事だってばよ!』)
恭文「そして番外編では」
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バトスピなんて専門外すぎて、分からない事はたくさん。だけど分かる事もある。
研究所の人達が、ハジメ君達が、それに……恭文さんが全力でバトルを楽しんでいる事。
その雰囲気がいつもと違って、目を引かれていた。いつもは幼さも残る人なのに。
だけど……メイドとして接するとこう、無駄にドキドキしてしまうというか。実際今日もあの、ロッテさん達とキス。
幼いけど頼りがいもあって、そういう姿がドキドキして。だから、私は。
「ご主人様」
自宅に戻って、今は夜十時――もう帰っていい時間だけど、あの人の寝室を訪れた。
デッキ調整をしていたらしいあの人は、私を見上げながら疑問顔。
「ともみ、どうしたの? 忘れ物とか」
「ううん、そうじゃない。……ご奉仕に、きました」
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恭文「火野恭文ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
あむ「いや、同人版だとアンタも似た感じじゃん!」
恭文「がはぁ!」
(『がはぁ!』)
あむ「誰が吐血した!?」
恭文「おのれも吐血しなよ」
あむ「なにあたしが空気読めてないみたいになってる!? えっと、あとは特別書き下ろしだね」
恭文「こちらはいつも通り食べ物ネタ……むしろ僕の専門がきます」
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「まず餃子の王将はさっき言ったように、京都発祥のチェーン店。だが七十年代後半には東京進出に成功している」
「そんな前からなの!? ……あー、そっか。だからあたし達が生まれた時とかはもう普通な感じなんだ」
「でだ、多くの中華チェーン店がひしめく中で頭ひとつ飛び抜けているのは、餃子に特化しているからだ。
王将もそうだが、OHARUや一番槍みたいな餃子中心なチェーン店はその当時ほとんどなかった」
なおOHARUや一番槍という新単語が出ていますが、こちらは現在発売中のドキたま/だっしゅ第六巻〜第七巻を見てもらえれば分かります。
一応補足しておくと、王将みたいな餃子中心のチェーン店です。ちょっとした事で社長達と関わってね。
「中華チェーン店の定番はラーメンか中華全般という中、サイドメニュー扱いだった餃子を前面に打ち出したんだ。
それはな、安さに特化したとも言える。……だがそんな店ではあるが、王将の餃子は決定的に美味かった」
「それも七十年代なのよね。じゃあそこから餃子中心のチェーン店が多くなったと」
「でも僕は餃子なら王将より、ぎょうざの満洲が好きかなぁ」
『ぎょうざの満洲?』
「埼玉方面にある、『3割美味い』という謎のキャッチコピーを持つ中規模チェーンだよ。
そこの餃子は皮が集めでボリューミーなんだ。特にW餃子定食がよくてねぇ。
……そんな餃子が十二個揃って、ご飯・中華スープ・漬物もついて五百円なんだよ」
「皮はパリパリ、厚めな皮はふっくらとしていて、中はジューシー……埼玉県民のソウル餃子とも呼ばれているな」
「でも僕的には餃子よりも、付け合わせの漬物に引かれています」
「なん……だと」
「恭文、漬物ってなんだ。付け合わせだよな」
「あのね、メニュー表とかだと白菜なのよ。浅漬けみたいな感じでさ」
そう言うとみんなは視線を上げ、こういう感じかなーと妄想。まぁよくあるものだね。
「でもね、僕がよく行く店舗だと、ちょくちょく漬物が変わってるのよ。大根の薄切り」
「マジか! それは知らなかったぞ! ……で」
「白菜のものよりも食感が強めで、更に口直しの良さが段違いです。餃子を食べて、あの漬物で口直しするために通っています」
「ややこしいじゃん! ていうかそれなに、料理メインじゃないじゃん! なんか別のとこメインじゃん!」
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あむ「ホントなにしてる!?」
恭文「いや、あのコンボの破壊力は果てしなく凄いのよ。だから白菜が出てくるとちょっとがっかりで」
あむ「それでもいいじゃん! 餃子メインじゃん!」
(ヒドイン荒ぶる)
あむ「ヒドイン言うなー!」
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「……餃子の王将芸人ですね。王将がテレビで大々的に取り上げられた」
「あ、それならややも覚えてるよー。あとあと、同じ時期に不況でも売り上げ順調な外食産業ーってニュースもやっててー」
「そうだ。俺とやっさん、ヒロもそのニュース自体は嬉しくてなぁ。応援の意味も込めてちょくちょく食べに行っていた。
だが大変だった。本場関西に比べて小規模店が多い東京近辺の店は、どこも行列が当たり前になったんだよ」
「ねぇ、その頃って機動六課とかで大変だった時期じゃなかったかな。
アンタ達、なんで餃子食べにいってるの? なんかめっちゃ楽しそうじゃん」
あむがなに言ってるか、僕はちょっと分かりません。いや、だって馬鹿どもの相手ばっかしてても疲れるだけだったしー。
「俺もな、しばらくは行列に付き合っていた。だが……いつまで経っても行列は減らない。
テレビで集まった新規の客が、王将の良さに惚れてリピーターとなってくれたのだろう。
それは嬉しかった。一時的な流行りではなく、固定客を掴む力が王将にはあったんだ」
「さすがに今は落ち着いてるけどね。それでもあれで王将ファンが増えたのは確かだよ。……でもサリさんは」
「だんだん、微妙な気分になってきた」
「どうしてだ!? だってファンだったんだよな!」
「俺だけが良さに気づいているはずの、地味な女の子がいたとしよう。
それがいきなり奇麗になって、学校中の男子からちやほや……そんな心境だ」
「どういう事だ、恭文ー!」
響、混乱するのは分かる。でも僕の肩を掴んでガシガシ揺らすのやめて。この人がこういう人だって知ってるでしょ、おのれ。
「昨年になって、ついにキレちまった。……もういい! 俺の事なんか忘れてくれ! 俺も忘れるから!」
「なにそれ! それじゃあ付き合ってるみたいじゃん! 片思いしてるみたいじゃん! でも相手はお店じゃん!」
「そう叫んで、俺は店から走り去った」
「他のお客さんに迷惑じゃん! 頭おかしい人だって思われるじゃん!」
「実際思われてたよ。置いていかれた僕とヒロさんはどうしてくれるんだと」
「なによ、この強烈なカップリング」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「いつもの事だね」
古鉄≪そうですね≫
あむ「……これで原作通りなんだよね、一応」
(一応タチバナさんは現職警察官です)
恭文「そしてリマスターですが、こんなシーンも追加しています」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文が凄まじいキレ方をして、会議は混乱のうちに終了。しかもアイツ、行方が分からなくなってるんだ。
我々を利用し、潰すと宣言した上で……騎士カリム達も平謝りだったが、一体どうすればいいんだ。
ケーキを持ってきてやってきたロッサと、応接室で向かい合わせに座りながらつい愚痴ってしまう。
「僕も話を聞いたけど、それはクロノ達が悪いよ。印象よくなるわけがないし」
「だが、予言について黙っているのは組織の都合ばかりではない。騎士カリムの安全も」
「それを言い訳にしてないかな、君」
割りと辛辣なツッコミに、唸ってなにも言えなくなってしまう。そんな僕に対し、ロッサは更にため息。
「あと、GPOのようにならないと何度も念押ししたのも大失敗」
「なぜだ。恭文が危惧するところだろう。そこについて力を尽くす事は間違いではないはずだ」
「じゃあどうして去年、それができなかったのかな」
「それは……いや、だからこそ改善しようとしたんだ。その気持ちはミゼット提督達も分かってくれた」
「クロノ、君……人の気持ちが分からないって言われる事ない? 又は無神経」
ロッサは呆れた様子で紅茶を飲み、大きくため息。どうしてそうなるのかが分からず、ぶ然としてしまう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あむ「戦闘シーンとかは誤字修正程度に留めてるんだよね」
恭文「うん。なのでリマスターのメインはやっぱり非戦闘シーンになるわけで。ちなみにテーマは『どうあがいても絶望』」
あむ「……やっぱそういう方向かー」
古鉄≪まぁもしかしたら読者の方々は……あれですよ、あむさんとこの人とのラブラブとか見たいかもしれませんけど≫
恭文・あむ「「オイ馬鹿やめろ!」」
古鉄≪いいじゃないですか、お互い相手なしでは生きられない体なんですし≫
あむ「如何わしい言い方しないでくれる!? あたし、コイツとはほんとなにもないし!」
恭文「同じくだよ! てーかまずそっくりさんから脱却しろっつーの!」
あむ「そこは言わないでー! ……と、とにかく続き」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「でもこんなん、一〜二年で進められるような計画やないよ。仮にガジェットが出てきたとこから考えても四年から五年や。
そうすると、やっぱ二十年以上もなんで目視すらされんかったのかが疑問になってまう。その前々から誰かに囲われてたんか?」
「そこについてはヒントがあるよ」
「ヒント? 恭文さん、まさか戦闘機人から手掛かりが」
「シャッハさん、気づいてないんですか。……機動六課ですよ」
いや、気づこうとしない――そう言った方が正解かもしれない。シャッハさんとかリムさんの目には、確かな恐れがあった。
「カリムさん、悪い事は言いません。機動六課を今回の捜査から外すべきです。てーか部隊員は全員更迭しましょう」
「「な……!」」
「恭文さん、どういう事ですか! 六課に対しいい感情を持っていないのは分かりますが、それは暴言です!」
「暴言? なにを馬鹿な事を。スパイにやられている部隊なんですから、これくらい言うのは当然でしょう」
「スパイ!? 一体なにを根拠に言っているんですか! そんな存在が機動六課にいるわけが」
「じゃあどうして今日、フォワードと隊長陣が揃って襲撃されたんですか」
なのでシャッハさんが……いや、カリムさんやはやてが逃げている真実ってやつを、遠慮なく突きつけてやる。
「どうして今日、あっさり戦闘機人に本部中枢を制圧されたんですか」
「それは、彼女達の中に……潜入特化した能力持ちがいたせいで。それは目撃証言から確定しているではありませんか」
「シャッハ、それだけなわけないでしょ。相手はこっちの縄張りがどういう作りか、全部理解した上で踏み込んでるのよ?
特に重要なのが機動六課への襲撃だ。はやてちゃん、みんなの合流コースは当然秘密にしてたよね」
「……少なくともおおっぴらに言うような事はなかったです。最短コースですぐ読まれるようなルートも選んでません」
≪でも進んだ直後に襲撃受けてんだよな。しかも隊長達の方はより徹底した形だ、どう考えてもクサいだろ≫
はやてはまさかという顔で震え始める。……そう、機動六課――管理局側の情報は相手に駄々漏れだよ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あむ「……アンタ、これは」
恭文「追加部分だね。そしてどうあがいても絶望」
あむ「これで今後の展開、変わるのかな」
恭文「どうあがいても絶望」
あむ「ああうん、なにも言わなくていいや! なんか分かった!」
古鉄≪というわけで幕間第二十一巻、なにとぞよろしくお願いします。
それはそうとあなた達、いつ結婚式やるんですか。もう準備してますけど≫
恭文・あむ「「なんで!?」」
(『あの、えっと……私は大丈夫だよ? あむの事はよく知ってるし、ヤスフミの気持ちがあるなら認めるし』
本日のED:中島みゆき『世情』)
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