作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第十六巻経過報告(サンプルあり)(2013/9/29)
古鉄≪というわけで経過報告……でもなんでもないんですが、幕間第十六巻のサンプルです≫
恭文「だよねー。さて、今回は表題となっているこちらです」
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今日のお仕事は結婚式場を舞台に、いわゆる結婚雑誌の撮影です。光溢れる教会で、あずささんはパシャパシャと撮影中。
でも奇麗だなぁ。女のぼくから見ても、ウェディングドレス姿のあずささんはこう、ドキドキしちゃう。
……そう、あずささんや美希はウェディングドレス姿だった。でもぼくだけなぜかタキシード。
撮影はとても順調で、カメラマンさんや式場のお姉さん、美希や律子も上機嫌。
だけどぼくは……期待してたのにっ! 式場のパンフレットモデルだって言うから、めちゃくちゃ期待してたのにっ!
「あずさ、やっぱり奇麗なのー」
「そうね……真、アンタまだぶーたれてるの? しゃきっとしなさい」
それで引率者の律子は、ぼくがご不満なのに不満な様子。いや、分かってるけどさ。
仕事である以上、きっちりやろうってのはさ。でも……ぼく、現場でこれを聞かされたんですけど。
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恭文「律子さん」
律子「ご、ごめんなさい。そこはもう、反省しているので」
恭文「だが断る。そして絶対に許さない――絶対にだ」
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「どいてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
右側から声がしたのでそちらを見ると、赤毛をポニテにした女性が走ってくる。
軽くぶつかってしまうけど、私達は倒れる事なく踏ん張る。
「ごめんなさいっ!」
女性は慌てた様子で謝って、そのまま走り去っていった。……呼び止める間もなかった。
とにかく元の場所へと思い歩くと、つま先になにかがぶつかった。それを拾い上げると……指輪のケース?
彼女が去った方を見ても、もう姿は見えない。どうしよう、これ。律子さんに相談かしら。
「おい、いたぞっ!」
今度は男の人みたい。振り返り、ちょっと頬を引きつらせた。
だってサングラスに黒背広、インカム装備の男性が五人ほど近づいてきてるの。
「花嫁を確保っ! 今すぐそちらへ連れ帰るっ!」
「え、あの」
「……さぁ、式場に戻りますよ」
私はオールバックの男性に引っ張られ、そのまま行動へ。黒塗りのベンツに載せられ、後部座席へ。
声をあげる間もなく車は走り……えっと、どうしましょう。これって誘拐?
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恭文「ほら、こんな事になった。律子さんのせいで」
律子「これは私の責任を超えてるー!」
古鉄≪律子さん、謝りましょう≫
律子「え、なにっ! 私が悪いのっ!?」
古鉄≪さて、こちらは読んで頂いてのお楽しみとして……こんなお話もあります≫
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ここは聖夜市にある、テレビ局の待合室。私達ガーディアンメンバーは全員揃って、おばさん達の中にまぎれていた。
明らかに私達は浮いていると思う。そんな中対称的なのが恭文とあむ。あむはガタガタと震え。
「あむちゃん、そんな怖がらなくてもー」
「そうですよぉ。幽霊さんが出てくるとかじゃないんですしぃ」
「むしろ不思議なあれこれを見るだけだよ?」
「だ、だって……霊能力じゃんっ! 幽霊出るじゃんっ!」
――などと意味不明な供述をしている。対して恭文はもうごきげん。ニコニコしっぱなしよ。
それも抱きかかえているあおが糸目になって、ずっと『おー』って呆れた声をあげるレベルよ。
「……ねぇリイン」
「なんですか?」
「どうして恭文、テンション高いのよ」
「恭文、黒田清――クロキョンの番組観覧できるって聞いて、ずーっとニコニコしてるしねー」
「理由があるですよ。恭文さん、魔導師になる前からファンだったのです。ほら、恭文さんって不思議な事とか大好きですし」
「あぁ、それで」
この二十代、妙に子どもっぽいというか可愛いところがある。まぁ、そういうところが素敵なんだけど。
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古鉄≪また事件ですか、あなたも飽きませんね≫
恭文「僕が自分から首突っ込んでるみたいに言うな……!」
春香「でもツッコむ事がおおいじゃないですか」
恭文「黙れ春小物」
春香「またそういう事言うー! うぅ、それならいいですからー! プロデューサーさんなんて知らないっ!」(と……どんがらー!)
恭文「……起こそうか?」
春香「お願い、します」
古鉄≪こんな春香さんですが、このお話でも活躍します≫
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「……最近、なにか悩みがありますか?」
「え……っと」
「仕事の事……人間関係」
春香さんは少し迷うものの、合点が言ったように頷く。
「あり、ます」
「職場の上司……同僚、部下、友人」
「あ……はい。その、友人って言っていいのかなぁ」
おいおい、なんか重い話になってきたぞ。つい律子を見るが、律子は首と手を思いっきり振る。
「友人との関係がうまくいっていない」
「はいっ! その……どんどん私への扱いがぞんざいになっているというかっ! 春小物っていうかっ!」
「……春香ぁっ! それ恭文君の事でしょっ! あと春小物っていきなり言われても分からないわよぉっ!」
「だよなぁ。黒田さん、きょとんとしてるし。いや、その前に春香……蒼凪君がいる前で」
蒼凪君、めちゃくちゃいい笑顔で春香を見てるんだよ。あぁ、怖い。後がめちゃくちゃ怖いぞ、これ。
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恭文「春小物、やっぱ自力で起き上がろうか」(背に乗っかる)
春香「ぐえっ! こ、これは無理」
(しゅきんっ!)
春香「あ、なんかバインドかかったっ! これはズルいですー! やっぱり私への扱いが雑にー!」
恭文「やかましい。そういう事言うなら分かった、次回は桃井かおりさん似の犯罪に巻き込まれるよ。
それで春香はアリバイ証明のために、ラジオ局をダッシュね?」
春香「えぇぇっ!」
恭文「大丈夫、大した事ないから。まぁ酸欠で病院に運び込まれる程度だよ」
春香「十分大事じゃないですかー!」
古鉄≪よかったですね、愛がもらえて≫
春香「愛じゃないー!」
古鉄≪他にはこんなお話もあります≫
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『ふふん、誰からなんのカードをもらったかは知らないけど……使う色を変えたのが失敗だっ!』
その言葉で雪歩の身体がピクリと震え、瞳に涙が溜まり始める。
『アイドルマイスターが輝かせるアイドル達を手放したら、それは敗北宣言も同じだっ!
おとなしく黄色だけを使っておくべきだったねっ! あーははははははははははっ!』
な、なんてヒドい事を……雪歩がすっかり萎縮してるし。
「むかー! めちゃくちゃ腹立つぞっ! 馬鹿にするなっ!」
「響、違うよ。魅音さん……プロデューサーを挑発してる」
「真の言う通りです。恐らくプロデューサーを動揺させて、反撃の芽を完全に潰そうとしている。
むしろプロデューサーの実力を高く評価しているからこそ、あらゆる手段を用いるのです。やはり油断なりません」
「そ、そうなのか。でもこれ、どうすんだっ!? もう絶甲氷盾でも使わない限り、止まらないぞっ!」
「問題ないわよ。てゆうか……雪歩、顔を上げなさい」
呆れ気味の伊織がそう言うと、雪歩がおそるおそる顔を上げる。それで画面に映っている、プロデューサーさんを見た。
「そうそう。そもそも恭文くんは、常勝無敗のカードバトラーよ? その上雪歩ちゃんの前なのに」
『フラッシュタイミングッ!』
「負けるわけがないじゃない」
アリアさんが続いたように、プロデューサーさんにはなにか手があるみたい。でもスピリットもたくさんいる状況で、一体なにを。
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古鉄≪はい、実はちょこっとバトルの中身を変えていたりします≫
恭文「分量圧縮とも言う。いやー、ここが一番大変だった。……プレイミスしていたらどうしよう」
古鉄≪実際にカードとコア持ちだして計算していたのに。まぁそれはそれとして、やっぱり頑張りましょうよ。火野恭文みたいに≫
恭文「嫌だよっ!」
古鉄≪さてさて、同人版という事で当然追加シーンもあったりします。こんな感じで≫
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「茜さん、葛西さん、これどういう事ですか。僕一人じゃないんですけど」
「すみません。姐さんがどうしてもと言って聞かなくて。だがまた腕を上げましたね、二人がかりでもこれとは」
「いや、かなりギリギリですよ。みんながいるから加減してくれてましたよね? そうじゃなかったらもう」
今日の部活でダメージ受けてるしね。実は身体がギシギシ言ってたりするのよ。いや、ほんとに。葛西さんは『またまたー』って顔してるけどさ。
「ご謙遜を。やはり若いというのはいいものだ」
「ちょ、え……なによこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
律子さんの叫びが響く中、倒れた女が呻きながら笑う。僕は手を貸し、一気に起こし上げる。
「いたた……アンタ、未来の義母に対してちょっとひどくない? ちょっと意識切れかけたんだけど」
「日本刀打ち込んできた人がなに言いますか」
「刃は潰してあるよ。そちらさんに当てないよう配慮もしたし……ね、葛西」
「……茜さん、多分そういう話では。というか、これはやりすぎでは」
「なに言ってんだい、これくらいうちじゃあいつもの歓迎だろ?」
「素人さんがいるんですよ?」
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古鉄≪はい、同人版どころかとまととしては初登場な方々です≫
恭文「なにがあったかはお楽しみって感じだね。……そして、当然のようにサリさんも」
古鉄≪また暴れます。一体いつ懲りるんでしょうか≫
恭文「もう無理じゃない?」
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「しかし夜食となると……どうするかな。軽く飲んで締めになにか一品もいいが、未成年もいるからなぁ」
「た、貴音が数に入ってる……! もー!」
「あー、そのコースはいいな。こう、終電が近い時に立ち食いそば屋なんて行ってさ」
「ほう、やはり貴様分かっているな。この近辺の立ち食いそばと言えば」
「やっぱりとんがらしだよな」
「あぁ」
黒井社長もあの店、知ってるのか。なんだか嬉しくて、無意味に握手してしまった。
「まぁ営業時間外だから、ちょい無理だけどなー」
「そこだな。時間が合えば、迷う事なくあそこなんだが」
「ねぇ黒井社長、サリエルさんもなんだけど『とんがらし』って」
「あぁ、あそこですね。確か」
やっさんは歌唄ちゃんと違って、知っているらしい。両手で拍手を打って、納得した顔をする。
「東京最強の立ち食いそば屋と評される店ですよね」
『東京最強っ!?』
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古鉄≪そうそうみなさん、実際に紹介したお店などへ行く場合は、マナーよく過ごしましょう≫
恭文「お店や他のお客さんに迷惑をかけないように……だね。
ここは心からお願いしたいです。別にどっかから抗議を受けたとかではないんですけど」
古鉄≪みなさん、今年の夏を思い返してみてください。バカッターが大流行しました≫
恭文「したねぇ。店舗側が多かったけど、お客さんの方でもなぁ。
ソースの口に鼻を突っ込んだり、回転すしの軍艦巻きに食べ物じゃないものを突き刺したり」
(オブラートに包んでいます)
恭文「まぁうちだけの話じゃないんですよ。例えばグルメ雑誌さんや、商業的なグルメ漫画?
あとは最近同人本でも、その手の特集本が増えています。
でもそういうのが出せるのは、一定のマナーがあるからですよ。
それも本当に常識的なレベル。そこが崩れてると、紹介しづらかったりするので」
古鉄≪お店に迷惑をかけるのは、本意じゃありませんしね。
まぁあれですよ、とりあえず鼻に突っ込んだりするのはやめましょうというお話です≫
恭文「あとはバカッター的な事もね。損害賠償とか請求されるし」
(作者も気をつけよう)
恭文「まぁこんな感じで今回も、のんびりいきます。……でもアルト、もう十月だよ」
古鉄≪何度か言っていますけど、新番組の時期ですね。インフィニット・ストラトスも始まりますし≫
恭文「……あと二年早かったら、一夏もあんな風にならなくて済んだのに」
古鉄≪あぁ、まだ幻想に囚われてるんですっけ。ユニコーンとナンバーズハンターの幻想に≫
恭文「うん」
(それでも絶賛リハビリ中です。
本日のED:Little Blue Box『Real Answer』)
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