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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
え〜すな日常/あどべんちゃーSeason2 第5巻経過報告:02(サンプルあり)(2020/3/28)
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃーSeason2
第五巻『全てを奪い返す』
(https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=647224#)

TOMATOサークルページ(メロンブックス総合サイト)
『https://www.melonbooks.co.jp/circle/index.php?circle_id=99004360』



古鉄≪というわけで、こちらでは特別書き下ろしや番外編の方をちょろっとお見せしたいと思います。本編はあとネタバレ多数ですしね≫

恭文「難しいものだ……。まぁとにかく行こう行こう。僕にとっても転機だったりそうじゃなかったりする話だし」

古鉄≪そうですね。書き下ろしの方は本編世界ですから≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「でも……わたくしは詳しくないんですが、サエラブというのは凄いんですね。こんな大きな場所でイベントなのですから」

「……その人気を打ち立てた立役者の一角が、こちらにいらっしゃるみなさんと中原さん達だよ。
ラノベ原作のアニメで、二期とか作られるのも凄いんだから」

≪原作を途中までやって終了。そこから二期とかに続かずそのままーというパターンも多いですからねぇ≫


全てのキッカケは今アイムが触れた、≪たった一つの冴えたラブコメなんてあるわけがない≫というラノベだった。通称はサエラブ。

アニメ化もされている人気作で、千葉県の高校が舞台で……ラノベにありがちな特殊な部活を中心とした青春ラブコメ。


守護部という生徒のお悩み解決を目的とした部活に、青春や友情に希望を持てない男性主人公が入部させられる。

そこには黒髪ロングスレンダーのツンドラ女子がいて、それとやり合いながらも持ち込まれる様々な依頼を解決。

そこから人間関係が一気に広がって、主人公は青春や友情について、今一度向き合うことになるストーリーなのよ。


途中二人だけの守護部に、あむの大人Verみたいな女の子が入ってきてさ。三角関係もなかなかに楽しいアニメだった。

それで僕やリインも大好きなんだ。出演声優も豪華なんだよー。


今回そんなメンバーを揃えて、何度目かのイベントが行われることになった。

昼と夜に別れての楽しい公演。場所はここ……千葉県の幕張メッセ。いろんなイベントで使われる有名どころだ。

アニメ劇中をイメージした物販店や催しも幾つか行われることになっていて、一つのアニメが主軸のイベントとしてはかなり大型。


で、そんなイベントにどうして僕が……アニメのアフレコにも参加していない僕が関わることになってしまった。

……全部の原因は、タツヤのアホが原因だった。


◆◆◆◆◆


――――サエラブで恭文さんがやることは、かなり多いです。故に夕日が沈んでも、仕事は終わらない。


実際に舞台上に出てのリハーサルも、呆れるほどに繰り返す。

それも全部……たった一度の、生のイベントを、最高の形でお客さんに届けるため。

イベントで走る音も、光も、一つ一つにたくさんの願いと努力が込められている。


もちろん舞台上で頑張るキャストも……ただ大喜利やトークではっちゃけるだけじゃあ駄目みたいです。

……アニメイベントのお約束らしい≪声優さんによる生ボイスドラマ≫もあるだそうですが。


正しくプロの仕事……一人一人がマスタークラス。

『――全く……なんでこんな面倒な機体≪ガンプラ≫、選んじまったんだか――――!』

『統己囃くん、後ろよ』

『あはははははは! はっぴとりがぁぁぁぁぁぁぁ♪』


声だけで……この場にはいない誰かを映し出し、生を与える。動きを、感情を、視線を、歩みを印象づける。

ビルドダイバーズの現場でも思いましたが、とても凄い光景です。


白ぱんにゃを抱き、ジャンヌさんと二人……脇から拝見させていただいていますけど、作品を詳しくないわたくし達でも胸打たれるものがあって。


「やはり凄いですね……」

「えぇ……」


その声をより強く届けるために、音一つ……言葉一つ、彼らを照らす光一つ一つにも拘って。

ただまぁ、問題があるとすれば、それは…………。


◆◆◆◆◆


ガンプラバトルのリハーサル前に、みんなのガンプラを見るという……大事なお仕事があるので。

それが終わったら今日も終了。明日もまたリハーサルをして、明後日はいよいよ本番だ。


数があるから僕とリインだけだと大変だけど、これもセイが来るまでの間だけだ。

それに幸か不幸か、白ぱんにゃが引っ張った増援≪ジャンヌとアイム≫もいるからね! 少なくともバトル面はどうにかなる!


(だけど……)


……765プロのライブもそうだったけど、やっぱり……ステージを作るって大変だけど、楽しいなぁ。

今回は今までとは違う形でそれに関わっているから、少しはまぁ、楽しいと思える部分もあって。


となると……”本業”的にもちょっと準備があって。

気合いが入ってきたので、みなさんの前だけど……コートや袖にしまっていた武装を全て取りだす。

控え室の隅……畳みに広げた武装の一つ一つを、その制度や状態を確かめながら、改めて装着する。


「でも忍者さんとは聞いていたんだけど……本当にホルスターとか、拳銃とか持ってるんだ……!」

「というか、手裏剣……ワイヤー……そんなのをずっと持っていたの……!?」

「常在戦場――――いつ如何なるときも臨戦態勢であれっていうのが基本なんです」


袖に仕込んだ小刀と飛針を、一本一本取りだし切っ先や研ぎ具合をチェック。問題がなかったら仕舞い、少し鈍いと思ったら携帯砥石で軽く研ぐ。

FN Five-seveNやP90も素早くバラし、簡易点検。問題がなければすぐに組み上げ、ホルスターへセット。


そうして広げられた武装は、十分も経たずにどんどん……元の位置にしまわれていって。


「それにまぁ、みなさんも聞いていますよね。最近起こっている怪物騒ぎ」

「あぁ……願いを叶えるってたぶらかすやつだよね」

「というか、リイン達は何度か戦ったこともあるですよ。結構厄介なので、常時対策が基本なのです」

「こういうイベントをぶち壊しにすることで、契約成立ってパターンも見ていますし……」


装備関係は問題なかったので、点検完了……その上で黒コートを改めて、バッと羽織る。


「いざというときのため、すぐ動けるようにしておかないと」

「ですです」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪はい……というわけで、いつぞや幕間リローデッドで生まれた話題の続き。
世界大会で活躍した恩恵を受けに受けまくっているこの人の一日です≫

恭文「……次の大会までの、短い栄華だけどね」


(こういういろんな恩恵が、以前の大会優勝者などにもあったのだろう)


恭文「というか、タツヤのアホが無茶苦茶やる分、煽りを僕が受けているからね!?」

古鉄≪勢いで動きますからねぇ、あの人。
まぁそれはさて置き、続いては番外編の方にいきましょう。こっちはまだまだ栄華とはほど遠いですが≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「CPに愛の手をー! CPに愛の手をー!
CPメンバーは短慮だっただけで、学ぶ機会さえあれば必ず大成します!
どうか愛の手を……どうか愛の手を! みなさんの尽力で、CP存続に清き一票をー!」

「存続署名にご協力くださいー! みなさん、お願いします! 力を貸してください!
それでこのお城で……美城でアイドルを続ける道を、厳しく教えてください! お願いします!」

「お、お願いしますー!」

『お願いしますー!』

「……恭文くん、何を……やっているの?」


そこで近づいてくるのは、わりとラフなスーツ姿のお姉さん。

ウェーブがかった暗めの茶髪を一つ結びにして、気品溢れるスタイル。だけど実はとっても親しみやすい。


……この人は川島瑞樹さん。現在二十八歳で、346プロアイドル部門に所属している。

大阪出身の元テレビ局アナウンサーさんで、その経験を生かしたレポーターやお喋りで人気を博している。


僕も楓さんを通じて知り合って、よくしてもらっている……というか、すっごく気に入られちゃったんだけど……ならばチャンス!


「あぁ瑞樹さん、ちょうどよかった。ここに一筆お願いします」


瑞樹さんへ踏み込み、すかさずボードを提示! あとペンも渡して、ここにサインをと……署名欄を指差す。


「いや、まず事情説明を」

「サインすればいい男を紹介します。小柄だけどミドルダンディーな人を」

「それなら大丈夫よ? もう恭文くんがいるもの」

「じゃあサインを」

「だから、事情説明を……」

「分かりました」


仕方ないので、用意していたカーボン紙を置いて、婚姻届を上に載せて……よし。


「これでお願いします」

「カーボン紙を外してから言ってくれないかしら! いや、内容は見れば分かるけど!」


◆◆◆◆◆


「――――よく分かりました」


私と千川くんは貧乏くじというか……武内くんを落ち着かせる仕事が残っていた。

とりあえず私のオフィスに引っ張り、応接用の椅子に座って淡々と……命令を下す……はずだった。


だがそこに八神くんが飛び込み、その武内くんに見せてきたのは……白紙ばかりの署名用紙と、撮影していたらしい運動の様子で。


「武内さん、まずは蘭子のソロユニットを完成させてください。じゃないと話にならない」

「八神さん、それは……」

「今西部長、このまま蘭子を出すのは無理ですか?」

「……このままCPが”枠”を占拠していいか……そういう問題はあるが、ラブライカとニュージェネに続くユニットは、元々計画通りだしね。
なのでまずはソロユニット……神崎くんの評価次第で、また先を考えるという形であれば」

「new generationsとラブライカの活動継続は」

「そちらもプロモーションのための仕事が幾つも入っているし……というか、今から夏までが余計に大事だからね。しっかり入れる予定だよ」

「それなら、ギリギリかな……」


どうやら八神くんが署名活動をしていたのは、ただやけっぱちだっただけじゃないらしい。

元々署名されないのは当然とした上で、何か確かめたいことがあるようだった。


それは私も、千川くんも気づいていたんだが……。


「本当によく分かりました。今CPに必要なのはテロ活動ですよ」

「はい!?」

「八神さん、待ってください……あの、どういうことでしょうか。テロとは」

「今西部長も少し勘違いしているようなので、本題に入ります。
……そもそもテロリストは、どうして攻撃を行うのか」


そこで八神くんは、右人差し指をビシッと立てる。


◆◆◆◆◆


翌日――カラオケだカラオケだー!

パセラだよー! パセラだよー! パセラはご飯が美味しいんだよー!

特にね、最近のお気に入りはパスタや揚げ物! カニクリームやコロッケも最高だから、ついガッツリ注文してしまう。


とりあえずカニクリームパスタを一皿食べて…………ふぅ。


「……さて、昼寝するか」

『待ってぇ!』

「お、息が合ってきたねぇ。それならユニットも完璧だ」

「そんなわけないにゃあ! いや、みくがツッコむ権利はないけど!」

「そうだよ! というか……これ以上どうしろって言うの!? 決裂したじゃん!」

「大丈夫」


李衣菜さんの怒りも分かる。でも問題ないと、右手を挙げて諫める。


「みんなが付き合ってくれたおかげで、ポイントカードもガッツリ貯まった。これで欲しかったパセラくん大型ぬいぐるみが手に入る」

「馬鹿じゃないの!? というかダシにされたの!?」

「他にも狙いはありますって」

「え、何……ポイントカード?」

「違いますよ。……ほら、そっちの甘ちゃん達はアイドルになりたいんでしょ? みんなと一緒に歌とダンスをしたいんでしょ?
だったらここでうたって騒げば、もう思い残すことはないでしょ」


だから笑顔で通達すると……うーん、どうしてだろう。みんながまた頬を引きつらせたぞー。


「つーか一欠片も残すな。鬱陶しいから」

「鬼なの!?」

「ほらほら、どんどんうたってどんどん踊ってー。へいへいへいへいー!」

『できるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……なぜバトル展開からこんなことになったのか。それについては冒頭で明らかになります」

古鉄≪とても悲しいことがあったんです。えぇ……本当に悲しいことが≫


(これが妥当だった。みんなが幸せになる道だった)


恭文「それはそうと、アルト……明日は雪らしいよ」

古鉄≪しかも雨ですからねぇ。桜も昨日が見納めでしょうか≫

白ぱんにゃ「うりゅりゅ、うりゅー」

恭文「コロナの関係で、いつも通りのお花見は難しかったからねぇ。
……でも、お散歩している途中にお花見はいっぱいしたよね」

白ぱんにゃ「うりゅー♪」

どらぐぶらっかー「くぅくぅー、くぅー」

恭文「うん、奇麗だったよね。来年も楽しみだなぁ」


(というわけで、とまと同人版の方を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:シド『レイン』)




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