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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
え〜すな日常/あどべんちゃーSeason2 第5巻経過報告:01(サンプルあり)(2020/3/28)
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃーSeason2
第五巻『全てを奪い返す』
(https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=647224#)

TOMATOサークルページ(メロンブックス総合サイト)
『https://www.melonbooks.co.jp/circle/index.php?circle_id=99004360』



古鉄≪というわけで、あどべんちゃーS2第五巻をメロンブックスDL様に登録完了。
ただサイト統合後初めての登録なので、登録完了までいろいろ変わってくる可能性も≫

恭文「というか変わっていた……問い合わせの繰り返しが始まる」


(作者も気長に待つ)


恭文「というわけで、今回は……」


(本編七話
特別書き下ろし(中編)一話。
番外編(中編)二話。
なお番外編はえ〜すなシンデレラとIS学園のお話です)


恭文「そして本編は、太一さん達一九九九年の選ばれし子ども達のビギンズナイト」

古鉄≪ただそれは、決して優しい真実ではなくて……≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


太古の昔――デジタルワールドを守護する火の壁(ファイアウォール)から何かが現れた。

それは存在することによって、時空を歪ませ、世界を崩壊させる生き物。デジモン達の力では、それを倒すことはできなかった。

そこで現実世界から選ばれし子ども達を……僕達より前に選ばれた、≪古代の選ばれし子ども達≫の力を借りた。


えぇ、僕達の前にもいたんです。僕達も話を聞いたのは、最終決戦の直前なんですけど。


……結論から言えば、彼らはその脅威を倒しきることはできなかった。

でも、デジモン一人の犠牲を払うことで、その脅威を封じることだけはなんとか成功した。

彼らのパートナーデジモン四人はその後、四神デジモンという存在となり、この世界を今でも見守っている。


そして三年前、その何かが再び動き出し、ダークマスターズも復活……デジタルワールドは闇に包まれた。

そのためホメオスタシス達は、新たな選ばれし子ども達として僕たちを召喚。

僕達はテントモン達と出会い、戦い……その何かを倒し、世界の異常を、闇をただしました。


なお、古代の選ばれし子ども達については、ゲンナイさん達との交流で教えてもらったことです。

その彼らの名前までは教えてくれませんでしたけど。

それまでのデジタルワールドは、時間の進みが現実世界の何倍も早く、その話も古代の碑文を可読して、ようやく分かったことだから。


…………思えば、そのときにもっと追及するべきだった。


――我々はただでは滅びん。貴様らを、この世界を巻き添えにしてくれる――


あのとき、アイツはああ言って自爆したのに。

その意味を、ただ自爆だと……世界を壊すだけだと、勝手に受け止めてしまった。


気づくチャンスはたくさんあったんだ。


例えばゲンナイさん達が、どうして恭文くんとフェイトさん達を僕達に引き合わせなかったのか。


◆◆◆◆◆


「ほら、とっとと吐け。
お前達を削除する方法は」

「ないよ、そんなものは……私は、私達は広がり続ける」


分からない、分からない、分からない……何もかも分からなくて混乱している間に、状況は進む。


「プロジェクトtri.が完遂されない……限りは……このままだ」


【ピエモン】は、振り返り……私に背を向け、あの子に向き合う。

膝を突いて……苦しげに……悔しげに……。


……だけど、そこで希望を見つける。


「だったら……だったら……!」


そうよ、やっぱり……ゲンナイさん達は知っていたのよ! だから私達を救おうとして!

そのために……そのために……だったら、私達は正しかった! だから。


「でも完遂したら、お前もリブートされて、元に戻るんでしょ? 他のダークマスターズ達も一緒に」

「は……!?」

≪そして選ばれし子ども達とパートナーデジモンも、その力を……礎となる記憶を失い、初期化される≫

「なにを、言っているの!? そんなはずない! ゲンナイさん達は」

≪あなた達の狙いはそこですね? その上で邪魔な因子足る太一さん達を潰し、再び台頭しようとした≫

「どうして疑うのよぉ! 信じてよ……お願いだから、ちゃんと仲間を信じてぇ!」

「お前達は本当に優秀だなぁ……ここまで何一つ間違いがないとは」


――――――ピエモンが、認めた。

これが正しいと……これが、正義だと……。


◆◆◆◆◆



「――はぁ!」


左手から溢れた魔力。それがワイヤーフレームを描き、構築されるのは……乞食清光。

投影により作り上げた贋作を、左腰に差して抜刀……そのまま平晴眼に構えた。


本当はフォーミュラと行きたいけど、改修中だからねぇ。

今の乞食清光も、想定していたものと比べれば完成度は三割から四割……でも、十分だ。


「ヒメラモン――超進化ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
――キメラモン!」


……そのとき、空間がキンと歪む。


「さぁ、三年ぶりの舞台でございます。今宵のゲストは新しき選ばれし子ども……異能を操る彼ですが、なんと残念」


奴の背にしているボックスから剣が消え去った瞬間、魔力が更に加速する。


「これが最後の時間であります!」

≪――!≫


同時にアルトがサーチで察知してくれた”空間の歪み”が、イメージインターフェースを通じて伝達。

僕の超直感と合わさり、確実な情報として、本来なら回避不可能な刃を察知する。


――乞食清光を軸に魔力を打ち上げ、瞬間的に鉄輝を構築……そして踏み出す。


「トランプソード」


七時方向に袈裟一閃。

二時方向に右薙一閃。

十時方向に刺突。

更に跳躍し、六時方向――キメラモンの頭を狙っての逆風一閃。


瞬間的に転移してきた剣を全て切り払い、粉砕――。


「――――鉄輝繚乱」

≪まさか、これで決まると思っていたんですか?≫

「なに……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「出現したピエモン……ドラゴンボール的に、長いバトルになってしまった」

古鉄≪半分くらいコイツと戦っていますからね。まぁいろいろ事情込みですけど≫


(一瞬で潰すにはもったいない)


恭文「八神の僕達には、まだ知るべき真実があった。
残酷で救いはないけど……だけどそこに希望があるから」

古鉄≪それを持っている一角が、今回出てきたピエモンですよ。
言わば通過儀礼……ゆえに、そこで手間取る暇もない≫

恭文「だから総力戦でいくしかないよね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


『そういう意味では、武之内空とピヨモンには感謝するしかありませんね。私達の理想通りに踊ってくれたわけですから。
もちろん……それを無様に味方することしかできなかった、太刀川ミミにも』

「無様なんかじゃない……ミミちゃんは、私を信じてくれた! 人間の気持ちが分からないあなた達とは違う!」

『人間の気持ちが分からないから、ああいう悪手打ちをするんですよねぇ。それについては石田ヤマトもそうでしたけど』


しかもこっちの会話、聞こえているの!? アルトアイゼン、容易く嫌みを返してきたんだけど!


『ほう……それは、どういうことかな。喋る武器よ』

『人間が考えることというのは、一人だけで抱えているなら妄想に近い類いなんですよ。
でもそれに共感し、肯定する第三者がいるなら……紛れもない事実に変換される。
そこがテレビや新聞、雑誌などのメディアで補足されるのであれば、より顕著です。
……たとえそれがどれだけ歪み、偏見に満ちたものでも……そう思わせるニュアンスがあれば問題ない』

『共感できる話題だな。人間は……そしてデジモンも、見たいものしか見ない。
戦争を行っていた馬鹿どももそうだ。力で文明を破壊することも容易いケダモノどもが、民主主義ぃ? 笑わせてくれる……!』

『お前が言うなって言いたいところですけど、無視して本題に入りましょうか。
……だったらあの馬鹿どもの目を覚ます方法は簡単ですよ。世界から孤立させればいい』


それでサラッと恐ろしいことを言い出してきたよ! いや、言っていることは分かるけど!


『デジタルワールドから孤立し、現実世界から孤立し……そうすれば嫌でも、妄想という事実と向き合うしかないでしょ。
太刀川ミミと武之内空……お互いが鏡合わせとなり、妄想を加速させるなら……この世界で二人だけになって、どこまで耐えられるか試せばいい』

『ほう……お前達にそれができるというのか』

『デジタルワールドは、あなたのおかげで完了していますしね。あとは人間界ですよ』

『というわけで太刀川夫妻、武之内のお母さん、お願いします』

「ふぇ……!?」


――――そこで鋭い声が響く。


『――――ミミちゃん、目を覚まして!』


というかあの、ミミさんのご両親と空さんのお母さんが揃ってー!

しかもこの背景、見覚えがある! お台場だよ! お台場の……自宅!? そうなの!?


◆◆◆◆◆



今、太一さんとアグモン達は……世界中の選ばれし子ども達は、そういう危機に晒されている。

それを覆すためにはまず、僕達が……コイツを倒せると証明する。


そう、僕達だ。僕とアルトが倒せるのは当然だからねぇ。

宝具を使って殺せるのも当然。

いざとなればプログラム分解で殴り潰せるのも当然。


だけどそれじゃあ足りない。

必要なのは、救う戦い方。コイツらという”×”を砕く戦い方。


……今、残念ながらその手がかりは一つたりともない。

それを見つけるための第一歩だ。絶対にし損じることはできない。


「そのような逆転は決して認めん! なぶり殺しにされるのは貴様だ!」

≪それは無理ですよ≫


右のサイファーを一回転させて……鋭くその切っ先を向ける。


≪ここからは数の勝負ですから≫

「は……!?」

『――――――――おう!』


――――その途端結界の中に次々と出てくるのは、一般局員のみなさん。

みんな対フォーミュラ用から発展した新型ロッドとジャケットを装備し、威風堂々と……数十人単位の大隊が、その矛先を【ピエモン】に向ける。


◆◆◆◆◆


嘆いている間に、みんなは【ピエモン】を次々攻撃していく。

砲撃や誘導弾が襲って……【ピエモン】はそれをすり抜けて、転移する……だけど。


『第二小隊、十二時方向に標的出現!』

『きぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』

『おう!』


【ピエモン】が切りつけようとする前に、小隊の人達が一斉砲撃。それが胴体を貫き、【ピエモン】の体勢が崩れて……。

ダメージはあまりない。だけど、崩れたことが重要だった。


『ストライクカノン……ファイア!』


なのはがすかさずストライクカノンによる砲撃。

【ピエモン】は咄嗟に踏ん張って跳躍……砲撃を避けるけど、なのはがアクセルフィンを羽ばたかせながら突撃。


『アクセル!』


更にアクセルシューターも三十発展開――一斉掃射。

加速する弾丸は稲妻を描くような軌道で、次々と【ピエモン】を追い立てる。

ピエモンはトランプソードの射出でそれら全てを潰しながら、続けて剣をなのはの周囲に転移。


『邪魔をするな! 小娘ぇ!』


でも無駄だ。

なのはは転移直前に……その位置を、射出タイミングを読み取ったかのように身を翻す。


インメルマルターンも交えて、踊るように空を舞って……合計十六発の射出を次々すり抜け……!


『何……!』


更にフラッシュムーブでピエモンの眼前に迫り……と思うと、反転しながらその背を取り、至近距離で砲撃――。

その砲撃に焼かれながら、ピエモンは地面に叩きつけられ……派手に滑る。

起き上がるけど、更にアクセルが……部隊の人達も弾丸を大量連射。ピエモンを飽和攻撃で釘付けにする。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「そして、ドラクエZのラスボスが如く、A's・Remixの横馬も登場」

古鉄≪あれはしつこかったですねぇ≫


(『もっと他のたとえがあるよね! 不死鳥のようにとか……ねぇ! こっちを見てってばぁ!』)


恭文「まぁひとまずはこんな感じで……でもアルト、もうすぐ四月だよ!」

古鉄≪ビルドダイバーズの二期も始まりますし、それに伴ってGP-羅刹やウォドムポッド、パルとカザミの新機体なども出ますしね。
まぁ販売ペースは緩やかなので、イージスナイトとかは七月ですけど≫

恭文「GP-羅刹は青くなって、GP-修羅にしたいんだ……」


(いろいろあるけど、楽しい春はまだまだ続きます。
本日のED:水樹奈々『NEVER SURRENDER』)




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