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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
え〜すな日常/あどべんちゃーSeason2 第4巻経過報告:02(サンプルあり)(2019/9/8)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃーSeason2 第4巻『悲劇をぶち抜けるのは』




古鉄≪というわけで、サンプルの続きです。
本編七話も文量としては書き上がったので、あとは調整です≫

卯月「……私も、恭文さんとラブラブ……したいです」

古鉄≪いきなりボールを投げてきますね≫

卯月「だって、ヒーローワールドの私や、A's・Remixの私はー!」

古鉄≪だからこそ遠慮もあるんでしょうけどね≫


(どんどん業が深くなる)


古鉄≪そんな卯月さんもちょろっと登場する第四巻、一気に行きますよ≫

志保「待って……その前に私と、母の関係を」

卯月「志保ちゃんは落ち着きましょう!? なにもなかったって言ってたじゃないですか!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「――恭文君、だったね……ありがとう……!」

「いえ。それはさっき言った通り、結果がよかった……本当に偶然だったので」

「だよなぁ。じゃなかったら……ほんと、ゾッとしねぇよ……!」

「でも大輔、出歩くときはちょっと気をつけないと……学校の事件、爆発物が投げ込まれたって話もあるそうだし」

「投げ込まれた?」

「遠目だけど、見た人がいるそうなの。大きなものが、学校に当たって……ドガンって」


そこで大輔のお母さんが……投げ込まれたって……あぁ、そりゃそうか。

真っ昼間にゲートが開いて、あんなものが衝突したなら……それは。


「あたしも聞いた……だから、滅茶苦茶……ゾッとして……なにかあったらって……」


お姉さんは床に膝を突き、涙をこぼす……。


「ごめん、ごめん、ごめん、ごめん……!」

「ね、姉ちゃん……?」

「アンタをからかうようなことばっか言って……でも、そのとき分かったの。
もし死んでいたら、軽く謝ることすらもうできないんだって……!」

「……あぁ、そうだな。でもよ……それは別にいいんだ」

「よくない!」

「いいんだ」


そんなお姉さんを、大輔は少し悲しげに……でも嬉しそうに笑って、大丈夫だと諫めた。


「本当に……それができない奴らも、出ちまったから……」

「大輔……」

「オレは、姉ちゃんがそう言ってくれるだけで十分なんだよ。
そりゃあムカつくこともあるし、いなくなっちまえーって思ったことも、一度や二度じゃねぇよ?
でもさ……本当にいなくなったら……それがどんなに怖いことかって……やっと、分かったから」


◆◆◆◆◆


――石田ヤマトの死亡予定日まで、あと二十日


「それですみません、ここからが本題なんです」

「まだ、何か……!?」

「我々時空管理局は、デジタルワールドの存在を重く見ています」


クロノさんが話を引き継ぎ、本題に入ってくれる。

空間モニターで、今のデジタルワールドを……カイザーの脅威を見せつけながらね。


一乗寺賢の両親は、その超技術で再認識する。僕達が……ただ者じゃないってさ。


「こちらにもデジタルワールドがあるのですが、人間界の混乱を避け、不要な接触を避けているんです。
それに対し地球のデジタルワールドは、徴兵制が如き所業で子ども達を戦わせ、世界の危機に直面させている。
それを奇跡だと……共存の階だと嘯きながら。はっきり言えば、あなた方のお子さんもその犠牲者です」

「その世界のために……賢は、人知れず戦わされていたと言うんですか……!?」

「他にも数名、同じような子ども達が……世界中に存在しています。
今日連れてきた恭文とフェイトも、説明したように選ばれし子ども達の一人です」

クロノさんの説明に合わせ、改めてD-3を取り出して見せてあげる。
……クロノさんの弁舌は、ここからが本領だからね。

「僕達がこの件を察していけたのも、二人の存在が大きいんです。
管理局は地球に対して不干渉を貫いていますが……このような徴兵制は、今の時勢だと混乱をもたらしかねない」

「どういう、ことでしょうか。だって、それじゃあ賢ちゃんは……いえ、無理矢理戦わされていたのは、親として許せませんけど!」

「それが地球でも継続します。はっきり申し上げれば、選ばれし子ども達とパートナーデジモンは兵器たり得るんです」

「賢ちゃんが……兵器!?」


――ここからの説明は、何度も言われている情勢や力の問題なので割愛する。

とにかく重要なのは、それが管理局的にも見過ごせない問題になっているということ。

ちゃんと介入理由があり、それがこちらでは……一応理由として成立しているということ。


その点と、一乗寺賢が今のままだとただただ危険……そうアピールすることが、このターンの目的だった。


「なので僕達は秘密裏に、その辺りの問題解決に動いていて……今日お伺いしたのも、その辺りを相談するためなんです。
……エイミィ」

「一乗寺賢君の捜索と保護……戦闘も絡めてのものになりますが、それは私達が責任を持って行います。
その上で身柄を……一旦こちらで預からせてほしいんです」


クロノさんとエイミィさんがスラスラと話を進めてくれるので、僕はもう楽ちん。


”ヤスフミ、ヤスフミ……!”


……かと思ったら、クイクイとフェイトが袖を引っ張ってきて……しかも念話まで。


◆◆◆◆◆


「兄と同じ天才になってなお、両親は顔すらきちんと覚えていないのですから」

≪さぞかし絶望だったでしょうねぇ≫

「しかもご両親は、それを突きつけられても……向き合えるくらいにはいい人達だった」

「人がよすぎるってくらいにね」

「それは更に救いがないでしょうねぇ。悪意がある親とかなら、まだ分かるんですけど……」

「エイミィさんも溜まらないって様子だったよ。ただ……」

「というか……一乗寺治、本当に事故死なんですか?」


……タマモは、やっぱり気づいていたか。


「おい、そりゃあ……!」

「……ショウタロス、なぜお兄様があそこまで強硬手段を取ったか、分かってなかったんですか?」

「これが、理由だってのか!?」

≪十分あり得ますよ。欠片の影響で”まともじゃなかったのなら”……≫

「それだけじゃないよ」


ショウタロスも慟哭するけど、まだだ……。

まだ、残酷な真実は明らかになっていない。


……それがあれば、だけどさ。


「というかおのれ、ワームモンの話は聞いていたでしょうが」

「一緒に、いたからな。……ヒントでもあったってことか」

「滅茶苦茶分かりやすいのがね。
一乗寺賢のデジヴァイスは、最初お兄さんのものだと思われていた……そう言っていたでしょ」

「あぁ、言ってたよな。でも実際は…………」


ショウタロスはようやく気づき、完全に……その身体から血の気が引いていた。


「おい……おい……!」

「そう……”一乗寺治も、デジヴァイスの存在は知っていた”ってことだよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「そうして話は一乗寺家の過去にも及びます。つーか今の段階で家族の協力を得られないと、後々に対応できないから……」

古鉄≪こういうところで、管理局組の出番ですよ。こういうのは私達では難しいところもありますしね≫


(組織力の勝利です)


卯月「……恭文さん! アバンチュール、してください!」

恭文「卯月ぃ!?」

卯月「だって、去年は蘭子ちゃんやみくちゃん、星梨花ちゃんと凛ちゃんと……」

恭文「それ、ちょっとあぶない拍手だよね! 本編で起きたことじゃないよね!」

蘭子「恭文さん、いっぱい……意地悪、されました……。
アバンチュールだから、今日だけで弄ぶかもしれないよとか……そうやって、いっぱい……いじめて……。
でも、それは……私が後悔しないたための優しさで……それが嬉しくて、私は……」

卯月「ほらぁ!」

恭文「おかしい! 出典元は言ったはずなのに!」

志保「いや、自業自得ですよね」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ホメオスタシス、ご苦労……お前の出番は終わりだ」


……お前はいいピエロだったよ。ゲンナイともども、オファニモンを庇った時には大笑いをしたものだ。

プロジェクトtry.と闇の紋章という前提があったとはいえ、お前達は世界を……デジモン達を裏切り、踏みつけた。


その上まだ、神による管理を推し進めようとするなど……人はもう、神の手など必要とはしていない。

それでたとえ世界が完成されたとしても、結局はお前の頭だけで動いている場所だ。それ以上の発展は望みようがない。


………………そんなことは、俺達が夢見た世界じゃないんだよ。


「あぁ、悲しい……本当に悲しいなぁ」


ずっと感じていたのに。そこにあると感じていたのに。


「人間だけじゃなくて、デジモンまでもクズだった」


浩樹と一緒に感じていたのに……そのせかいはあるんだと、夢を見続けていたのに。


「本来夢見て輝くはずの子ども達でさえ、奴らに従属し、オウムのように理想や共存だと繰り返すだけのロボットになった」


なのにようやくその世界の扉を見つけたのに、浩樹は死んでしまった。

それどころか、その世界にいた奴らはとても醜く、俺達が描いた理想郷ではなかった。


「そうして俺とアイツを裏切り、否定する……」


……それが余りに悲しく、腹立たしくて、右拳でデスクを強く叩いた。

拳が砕けんばかりに……全力で。


「もう理想郷は、俺達の中にしかない……」


◆◆◆◆◆


『というわけで、明日は頼む。武之内空が君達に話したいそうだ。
選ばれし子ども達としての戦いを……そこで得られた様々な思い出を』


武之内空が馬鹿なことを言い出しました。

なぜかそれに付き合うことになってしまいました。


「……クロノさん、呪殺ってどう思います?」

『待ってくれ……!』

「ならハンニバル・レクターってどう思います?」

『やめろ! あの映画はトラウマなんだ!』

「じゃあどうしろって言うんですか」

『納得してくれ! これもその、宥和政策の一つなんだ……!』

「なんでまた妄想に付き合わなきゃいけないんですか」


断ったはずなのに……そんな暇はないと、全力で告げたはずなのに……。


「石田ヤマトが残り何日で死ぬか分かってます? リミットまで五日ですよ? 明日で二日ですよ?」

『お前の一日はどういう密度で動いているんだよ!』

「そして明後日には死ね」

『カタストロフを望むな! そこまで参加したくない……いや、分かってる! 重々承知している!
だが……趣旨は前にも説明したとおりなんだ』


◆◆◆◆◆


「さて……もう何度目かの質問やけど、そろそろ知っていることを洗いざらい吐いてもらおうか」

「……こちらも、何度も言っているだろう……?
管理局の力も、魔法や魔術も必要ない……子ども達の奇跡を、見守ってほしいと」

「アホか。この状況は、三年前の再現だけや足りん。それ以上のことが必要や」

「我々もそのために尽力する。どうか……どうか理解してほしい……!」


変わらずかぁ。それなら仕方ない……ハッタリを噛まそう。


「これは、世界のためでもあるんだ。もちろん君の弟のためでも」

「プロジェクトtry.」

「――!?」


そのワードを告げた途端、ゲンナイの表情が凍り付いた。

そして困惑する……なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜと……。


「おい、ゲンナイ……黙っていないで答えろ。

”アレは”……アレはどういうことだ!」

「全部話してください」


フェイトちゃんは激昂するレナモンを押さえ、静かに語りかける――。


「太一さん達は、あなた達の行動にも心を痛めています。
大変だったとき、真摯にさせてくれたあなたを信じていいかどうか、迷っています」

「頼む……どうか、我々に未来を」

「そうやって、一体いつまで……あの人達の信頼を弄べば気が済むんですか!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……はい。というわけで原作よりずっと速く動き出す黒い影。
そうして無造作に、塵のように消えていくモブの平和……さっきまで命だったものが」

あむ「それ以上言わせないし!」


(うぉーうぉーうぉー)


あむ「というか、その前に卯月さんのことを」

恭文「その前にあむ、これをおのれに……」

あむ「え……」

恭文「この間Quartzerをぶっ飛ばした時のお土産」


(蒼い古き鉄が取り出したのは……ジクウドライバーとザモナスライドウォッチ)

あむ「え……!」

恭文「どういうわけかおのれに呼び合っているみたいでねぇ。……新しいザモナスはおのれだ!」

あむ「お断りだしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

恭文「あむ、おのれは伊藤かな恵さんボイスでしょうが。雨宮天さんボイスじゃない」

あむ「そういうことじゃないし!」


(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:『DIE SET DOWN』)




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