作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
え〜すな日常/あどべんちゃーSeason2 第3巻経過報告:01(サンプルあり)(2019/8/21)
古鉄≪というわけで、え〜すな日常あどべんちゃーS2第3巻の経過報告。
本編七話、特別書き下ろし一話、番外編一話は完成。登録完了して、2019/8/23に販売開始となります≫
恭文「みなさん、何とぞよろしくお願いします」
(よろしくお願いします)
恭文「で、今回はそんな中から本編を……戦闘シーン多めで」
古鉄≪そして原作より早めに、いろいろ判明していくあれこれもあります≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今日も学校が終わってから、養成所へ。
……一歩でも前に、前に……そういう気持ちで、初夏が近づきつつある街を歩いていた。
「時間は……うん、大丈夫。今日こそ課題曲、完成させないと」
笑顔でガッツポーズをしながら、練習中の科目を頭の中で整理。
うぅ、ダンスもそうですけど、ボーカルもまだまだです。もっともっと頑張って…………というか、あの……。
「でも、恋愛の曲って苦手……!」
恋愛の曲なんです! こう、恋で右往左往する女の子の歌で……でも私、そういうの……うぅ……!
でも……先生がこの間褒めてくれたんですよね。情緒が出てきたって。
――前にやったときはまるでロボみたいだったのに……――
――ロボ!?――
――やっぱり恭文くんのおかげかしらね――
――と、というか恭文くんはその、そういう関係ではなくてですねー!――
「〜〜〜〜〜!」
思い出して顔が赤くなってしまう。というか火が噴きそう。
確かに、恭文くんとはいろいろ縁深くなって……意識は、しています。
それに、こう……会うたびにハグするような男の子なんて、初めてですし。
「……そう、なのかなぁ」
自然と止まっていた足を動かし、また先へと進んでいく。
……これが、恋……なのかなぁ。恭文くんと一緒にいるときの、温かい気持ちが……それが。
◆◆◆◆◆
「……情けないよね」
「京さん……」
「腹を決めたのに……放っておけないって、思っていたはずなのに」
そこで思い出すのは、フィリップの言葉。
「自分の手で、アンタやみんなを兵器にする……誰かを殺すだけの力を振るう。
それをただ気をつければ済む話じゃなくて、意図してなくても……とかなったら……!」
「……そうですね。ですが、乗りこなすことはできます」
「簡単に言わないでよ……!」
「京さん、前に言っていましたよね。ネットの普及と整備で、誹謗中傷などが単なる愚痴では済まなくなると」
「え……」
それって……あぁ、卯月さん絡みで恭文と話していたときか。
「ネットやパソコンはそういう側面があるというだけで、それ自体が人を傷付けるために生まれたものではありません。
どんな道具だってそうです。使い方次第なんですよ」
そう言いながら、ホークモンが感慨深げに部室にあるパソコンを……様々な危惧を見つめる。
「……アンタは道具じゃないでしょ」
「でも、私と京さんの力は道具です」
◆◆◆◆◆
爆風を払いのけながら、意識をもう一段階上にする。
とはいえ試したいこともあるので、その前に……またデュランダルの切っ先を構え、術式詠唱――発動。
≪Chain Bind≫
メタルグレイモンの周囲に四つ展開したミッド式魔法陣。
そこから生まれた魔力の鎖が、四方からメタルグレイモンを戒め、縛り上げる。
『……!』
当然メタルグレイモンはもがき引きちぎろうとするが……こちらも巨大生物戦はそれなりに経験がある! それなりの強度は備えられるんだよ!
「デュランダル、バインドを通じてメタルグレイモンの身体データ解析! できるな!」
≪OK.BOSS≫
よし……これで完全体及びメタルグレイモンのデータが集まれば、こっちとしても対策しやすくなる。
となると、解析終了まで時間を稼ぐ必要があるので……それと並行して、僕主導でまた術式を詠唱。
≪Icicle Cannon≫
デュランダルを構えて、氷結砲撃をチャージ――。
威力よりも範囲と凍結効果重視のセッティング。
同時に算段も建てる。もしもこの場でイービルスパイラルの破壊が無理な場合は。
「……アグモン!」
すると太一がメタルグレイモンに近づき、射線に……。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、アグモン奪還編……今回の話はほとんどこれ。
なおスカルサタモンも前倒しで登場した関係から、またたくさん情報が集まる感じに」
古鉄≪幕間で掲載したパイロット版から、戦闘描写や展開なども追加したので、また違って楽しめるかと思います≫
(頑張った……あ、腰が痛い)
恭文「そう、今回は情報密度が濃い……マジで濃い……」
古鉄≪ここまで出して、後の展開はどうするんですかねぇ≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ユニット下部はミサイル射出口だったのに、大型の杭≪バンカー≫射出機になっていた。
魔力を纏ったそれがカイザーの頭を、衝撃から大きく吹き飛ばす。
「……やってくれた……!」
「……おー」
「何を言ってるんですか、クロノさん。……見てくださいよ」
……恭文の言葉に従い、倒れたカイザーを見やると…………強烈に寒気が走った。
「なん、だと……!」
『はははは……さすがに、今のは痛かったよ……』
カイザーは頭を失いながらも立ち上がり……というか、その頭も再構築されようとしていた。
プリズム的にプログラムが組まれ、元の形を取り戻そうと……!
「……固有能力による自己改造か……!」
「小文君、なにか分かったの!?」
「プログラムドーパントの力で、不死の特性を付与しているんだ。
もっと言えば……お前は今、”人間として生きていない死にっぱなしの状態”」
「はぁ!?」
≪檀黎斗……ゲンムの≪ゾンビアクションゲーマーX≫と同じですね。厳密に言えば再生能力とは違う……つまり、ドーパントでいる限りあなたは殺せない≫
「くくくくく……あははははははは! そう、そうだよ! よく分かったね、小さい八神恭文!
僕は既に人間を、デジモンを……それらが縛られている生と死すら超越した! 正しく神にふさわしい存在さ!」
カイザーが誇らしげに両手を広げ笑う。
その姿に、ゾッとしたものを感じ続けていた。先ほど伊織にはああ言ったにも拘わらずだ。
「なんだ、それは……!」
そんなことが本当に可能なのか!?
ただの再生能力であれば、闇の書やイリス、あの事件の主犯が見せたものだ! 納得もできる!
というか小文君はなんで……ああもう、そこも後だ! いまはやはり……!
◆◆◆◆◆
「とにかくだ、アーマー進化ってのはずっと大昔に廃れた進化方法……そこは分かっているよな」
「恭文がゲンナイ達から聞き出したからな」
「なら原理から言うが、古代種の因子を持つデジモンと、それに適合するデジメンタル……もっと言えば元素の力が融合したもんだ」
「元素……そう言えば、アーマー進化をしたときの攻撃や得意なことは、いろいろ別れています」
元素……属性ということか。
フレイドラモンなら炎。
ディグモンならドリル……土や大地を利用した攻撃。
ホルスモンなら、空中戦や風。
ペガスモンは星、ネフェルティモンは神秘的な……墓石とか飛ばすよく分からない攻撃。
こうして見ると確かに、属性特化の変身という要素もある。
だが……それ以上に引っかかるのは。
「融合……」
……その言葉に、とても嫌な予感が走った。
それはフィリップが検索で教えてくれた、ジョグレスと同じ要素だからだ。
◆◆◆◆◆
「その代わり……三つ目! 三つ目も教える!」
「一つ隠していたの、アンタぁ!」
「いや、ある意味思いやりだぜ? ……不憫すぎるってよ」
「は……!?」
「アーマー進化が廃れた理由はもう一つ……”簡単に進化できるから”ってのがあるんだよ」
「簡単に、ですか? でも、それではさっきと」
「いや、矛盾はしていないぞ……伊織」
とりあえず気を取り直して、伊織の勘違いを正しておく。
「アーマー進化ははっきり言えば、ブイモン達がキチンと……努力を積み重ねて強くなっているわけじゃない。
だから元素との相性で力も左右されるし、誰にでも使えるわけじゃない……もっと言えば不安定」
「そうか……ISのことを考えれば、納得するべきところですよね」
「だからこそダークタワーでの進化抑制も避けられるが……言っている意味、分かるよな。
神様連中が無知なばかりに何も知らず、そんな先のない進化に縋って右往左往するしかないのは……いずれ敵対するにせよ不憫って話だ」
余りに人を馬鹿にした話だった。でも全くもって否定はできない。
なぜなら僕達は……それだけの情報を、自分達で掴むこともできなかったのだから。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「死なない怪物にもなっていたデジモンカイザー。つーかメモリの改造とかヤバい……!」
古鉄≪そして神様サイドより、役立つ情報をたくさんくれる暗黒デジモン組……というかスカルサタモン。
どんどんカオスになりますが、一体どうなっていくのか……≫
恭文「きっとあむがキラキラもラブマジックで何とかしてくれるさ」
あむ「いちいちそれを持ちだすなぁ!」
(というわけで、とまと同人版をなにとぞよろしくお願いします。
本日のED:『ディケイドが説教するときのBGM』)
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