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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
え〜すな日常/あどべんちゃーSeason2 第2巻経過報告:02(サンプルあり)(2019/7/18)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃーSeason2 第2巻『究極のウェポン』



志保「……恭文さん、どういうことですか」

恭文「だから、誤解だって言ってるでしょうが!」

志保「私の母と……北沢詩織(とまと設定)三十四歳と結ばれたということですか!
ちゃんとフェイトさんに相談した上で、お嫁さんにするということでよろしいですか!?」

フェイト「そ、そうだよヤスフミ! ちゃんと言わなきゃ……それにほら、志保ちゃんの気持ちもあるから」

恭文「仕事の付き添いをしただけだよ! いかがわしいことはなにもないから!」


(説明しよう……『拍手のお返事:1091(7/16分)』にて志保の母親に付き添った結果、あらぬ誤解を受けたのだ)


志保「母はご存じの通り美人です! 私から見てもスタイルは三浦さんや四条さんにも負けていないと思います!
あなた好みなのも重々承知しています! でも……でも……どうしてそれならそれで、ちゃんと私に言ってくれないんですか……!」

恭文「だって完全に誤解だもの! 言う言わない以前の問題だもの!」

志保「私は、あなたをお父さんとは呼べません……」

恭文「呼ばなくていいよ! お母さんだってそんなつもりないもの!
むしろおのれの邪魔をしないよう気を使っているくらいだもの!」

フェイト「え……あの、待って。本当に誤解?」

恭文「そうだよ! つーかおのれには言ったでしょうが!
志保のお母さんがお仕事でちょっと困ってるから、ガードするって!」

フェイト「……………………ぁ」

恭文「……フェイト、お仕置き」

フェイト「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

古鉄≪……まぁいろいろごたついていますが、とりあえずサンプルに行きましょうか≫

フェイト「ごめんー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


フェイトの自宅謹慎はまだ続いている。でもそんなのは知ったこっちゃない。というか、僕も僕でやることがあった。

だから……デジタルワールドにやってきて、以前獲得したある情報を元に、異空間へと乗り込む。


「これは……!」

「あなたは」


そこにいたのは、聖騎士とデカいウサギっぽいデジモン。


「起動(イグニッション)」


魔力回路が走る――。

蒼い魔力を加速させ、火花を走らせながら、一つの形を取る。

描き、共感し、追走し、焦がれた形を周囲に……刀剣として生成。


奴らが動くよりも早くその全てを射出。その胴を、腕を、腹を、足を……全身隈無く突き立てる。


「ぁ……!」

「がぁああぁぁああぁああぁぁぁ!」

「喚くな」


指を鳴らし、左腕に突き刺さった刀剣……投影宝具の魔力を暴走。

それは一気に臨界点へ突破し、奴らの腕を魔力爆発に巻き込み、消失させる。


「「がぁあぁぁあぁっぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

「喚くなつったろうが」


異空間の中、しっかり足を踏み締め……奴らへと近づいていく。

そして奴は驚愕の表情で、僕を……殺気全開で自分達を睨む僕を見据えて。


「八神……恭文……!」

「キメラモン、間違いないね」

『セラフィモン……それにケルビモンだ。
だが恭文、これはどういうことだ! 話し合いでは』

「話し合いだよ。痛みを伴いながらね」


動けばどうなるか――。

抵抗すればどうなるか――。

勝手に喋ればどうなるか――。

僕の機嫌を損ねればどうなるか――。


しっかりと分かってもらったので、これで話を進められる。


◆◆◆◆◆


「納得がいかないかい?」

『いや、逆に理解できたよ。
多分今残っている本は、一乗寺賢が今までカイザーとして襲ってきた奴らだ』

「それはまた、凄い確信を持っているね」


試しに適当な棚の列に入って、本を取ってパラパラ……うん、キチンと向こうの情報が出ているね。


「ならアンドロモンという完全体について覚えはあるかい?」

『……覚えがあるもなにも、恭文がつい先日やり合った相手だ』

『先代選ばれし子ども達の馴れ合い相手だね』

「また手厳しい……だが、確かにそう書かれているね」

『え……今の悪意全開な皮肉が書かれているの!?』


いや、一応は友達ということになっているが……まぁ高石タケルの怯えた反応もちょっとゾクゾクするし、黙っておこう。


「あとは……えっと……」


本来ならこういうことはしないんだが、彼の推測が外れるところも見てみたくなって、試しにいろいろと本を開いてみる。


「モノクロモン、シールズドラモン、エアドラモン、ベジーモン、ガジモン、オファニモン、ハンター……」

『ハンター以外、全てカイザーがちょっかいをかけたデジモンじゃない!』

「そうかい」


どうやら勝負はボクの負けらしい。仕方ないので手元の本を戻して……しかし、気になることもできた。


「ここまでのワードで、ある程度の絞り込みは問題ないようだね。
それに例のハンターもデジモンとして定義されている」

『はぁ!?』

『あれば、デジモン……!? じゃあ僕達は……』


◆◆◆◆◆


「キメラモン、話は聞いているかい?」

『……あぁ』

「繰り返しになるが、ボクは今の君を兵器だと断じる。
それは君に、これから話すことをキチンと受け止めてもらうためだ」

『前振りということか……』

『つまりタケルとヒカリは、その前振りを邪魔して寄り道してくれたわけだねぇ。
……ねぇ、泣いているところ悪いけど、人間として恥ずかしくないの? このキ(ぴー)が』

『アンタは暴言なのでお仕置きキーック!』

『ビオランテェ!?』


あ、思いっきり蹴られたね。井ノ上京の技量なら避けられるだろうに……やっぱり可愛がっていると、ほくそ笑んでしまう。


『……じゃあフィリップ、その……前振りして話すことって、なによ。
一応仲間としては、キメラモンのことも気にしてはいるし……というか、あたし達が聞いて大丈夫な話?』

「問題ないよ。むしろ君達にも知っておいてほしいことだ。
実はミレニアモンについては、八神恭文から頼まれて少し前から調べていたんだが……幾つか分かったことがある」

『もしかして、それも伝えにきてくれた感じ?』

「重要な点が二つ……これだけは、直接話しておきたかったからね」


既にデータは閲覧したので、一旦本棚を初期状態に戻す。

その上で改めて検索……目当ての本を見つけ、手に取って開き確認する。


大事な話だし、改めて確認しつつね。これは彼らの指針にも関わることだから。


「まずキメラモン単体では、ミレニアモンにならない」

『はぁ!?』


おやおや、井ノ上京だけじゃなく、本宮大輔達まで驚いて……まぁここはいいだろう。ボクも気持ちはよく分かる。


『ちょ、どういうことだよそれ! オファニモン達が嘘をついていたってことか!?』

「いや……やはり彼らも、ことの真相を知らなかったようだ」


◆◆◆◆◆


恭文「はい……改めて紐解くキメラモンの出自とその危険性。
この辺りは後々のいんふぃにっとや、ディケイドクロス、僕が変身するゴーカイインフィニティーにも繋がります」

古鉄≪それを乗り越えるためには、今一度向き合い、決めるしかないんですよね。
――その力は兵器だと……世界を壊しうる毒だと≫


(その力を正義として成立させられるか……キメラモンもここからが正念場です)


志保「…………私は、もし……母と一緒にということであれば、覚悟を決めます。
でも、お父さんは駄目です。私は……私は……!」

恭文「フェイト、なんとかしろ」

フェイト「う、うん。あのね志保ちゃん、私達が誤解していたみたいだし」

志保「私がお嫁さんで、母は義母です……いいですね……!?」

フェイト「話を聞いて!?」

恭文「じゃあフェイトに全て丸投げしたところで、続いていってみようー」

古鉄≪そうですね。もうどうしようもありません≫

フェイト「待ってー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


≪ラビット!/タンク!
――ベストマッチ!≫


ボルテックレバーを回すと、ドライバーからプラスチックのランナーっぽい型枠が展開。

地面もそれを支える装置≪スナップライドビルダーが≫長方形方に設置される。


「うぉ!?」

「なんだこれ! なぁ、恭文!」

「……メラモン、やれ!」

『――!』


あの炎の……うん、間違いない。デジモンだ。

デジモン達の攻撃は、全て展開した型枠によって弾かれ、僕を守ってくれる。


そしてその枠の中に、ドライバーを通し≪フルボトル≫から成分が注ぎ込まれていく。

前に赤、後ろに青の……螺旋のようなスーツが形成。


≪Are You Ready?≫


準備はいいか……覚悟はできているか。

戦う覚悟は……命を賭ける準備は。


その問いかけに僕は、問題なしと笑える。

確かにここは、僕の世界じゃない。

命の危険だってある。


でも、力で踏みにじられて、傷付けられた人がいて。

そこで笑顔が、平和が、愛が描けなくて……みんながそれを諦めて。


そんなの、絶対に嫌だ。だから――覚悟なら、できている!

――右拳を左手に叩きつけ、そのまま半身に構える。


「変身!」


すぐに腕を下ろしながら、スライドしてくる型枠とスーツを受け止める。

多少の衝撃が走るものの気にせずにいると、スナップライドビルダーがスーツを前後からしっかりと組み合わせる。

胸元からスチームが吹き出す中、スナップライドビルダーはドライバーに収納。


僕は赤と青の螺旋が混じったようなライダーに……どこかダブルにも似た姿になる。

右服眼は戦車の砲塔型アンテナと一体化しており、左複眼はウサギの耳。


実はカッコ良くてお気に入りな姿に気分を高めつつ、右手でフレミングの法則を描く。


≪鋼の/ムーンサルト!
ラビット/タンク! ――イェーイ!≫

≪スキルカード≪Sound≫、オートロード≫

≪The song today is ”Build Up”≫


更に音楽まで……これはアルトだね! うーん、燃えるー!

しかも仮面ライダーGIRLSさんだしー! やる気出てきたぞー!


◆◆◆◆◆


――まるで核爆発を思わせる力の波動。
灼熱に汚染される大地。そこに息づきながら焼かれる命。


「――素晴らしい!」


その悲鳴を、慟哭を感じながら笑い、笑い、笑い……笑い続けていた。


「予想した通りだ! 選ばれし子ども達……そのパートナーデジモンの力は、神を超えている!」

「賢ちゃん、どういうこと……? だって、神様は究極体で……あれは究極体で」

「そんなことも分からないから、お前は無様な虫けらなんだよ!」

「ひぃ!」

「もちろん力の大きさだけならお前の言う通りだ! だが経験値が違う!
力を振るい、戦ってきた経験値……その濃厚さが! その使い方が!」


オファニモン達の力は確かに絶大だ。それは認めよう。僕もプログラムドーパントになれなければ、まず手出しできなかった。

だがそれでも、奴は人間である僕や八神恭文に容易く負けた……それはなぜか。


実に簡単なことだ。奴らは力だけが大きく、その扱い方については余りに未熟。

僕達人間は、数々の闘争に塗れている。戦争もそうだが、剣道や柔道などの武道の試合、日常生活での競争などにね。

そうして磨かれた”戦う術と知恵”は、奴らの力を……進化などというケダモノが超えて太るだけの成長を容易く超える。


奴らは力勝負で負けたんじゃない。人間の闘争力を……その根源である”悪意”を甘く見て、負けたんだ。

人間がここまで進化できたのは、悪意があるからだ。悪意があるから戦争を起こし、悪意があるから戦争に勝つため、力を求める。

それが科学を発展させ、画期的な発明を生み出し……そうして発達したテクノロジーが日常生活に還元される。


そう、悪意こそが……他者への敵意と殺意、憎悪こそが世界を動かす。

僕達人間は悪意によって正義を成す、矛盾した生き物なのさ。


◆◆◆◆◆


マリエル技官には忙しいところ申し訳ないけど、例の子達を連れてきてもらう。

私は……執務室で山のような書類を片付ける仕事が……! 今回の処理でいろいろと、ね!?


自由に動けない管理職の悲しさを今さら思い知りながらも、カタカタとコンソールを叩いていると……インターホンが鳴る。


「はい」

『リンディ提督、マリエル・アテンザです。……小文君とあお君を連れてきました』

「待っていたわ。入って」

『失礼します』


それで一旦データを保存して……立ち上がったところで、あの子達が入ってきた。

……少し前の恭文君にとても似ているその子は、目をキラキラさせながら……小さい子と一緒に私を見上げて。


というか、胸を……ふふ、そうなのね。この子も大きい胸が大好きで……こういうところもそっくり。


「あなたが小文君……蒼凪恭文君ね。初めまして、私は」


するとあの子は全力で一礼。そして鋭く手を伸ばしてきた。


「結婚してください」

「「小文君!?」」

「おー♪」


……って、そっちの小さい子も!? ど、どうしましょう……いきなりプロポーズは予想外かも!


と、とにかく――一旦落ち着いてもらい、私はその……恭文君のこともあるし、結婚はできないとお返事。

その上で応接用のソファーに座ってもらい、お茶を飲んでもらって……。


「……ごめんなさい。つい……余りにすてきなオパーイだったので」

「オパーイ!?」

「……小文君、いきなり胸に行くのは失礼だよ?」

「なんでですか」


いや、セクハラだから…………そうじゃない。違う、そういうことじゃない。

この子、本気で意味が分かっていない。とても純粋な目で首を傾げている……!


「おじいちゃんは言っていました。
すてきなオパーイには健全な魂が宿っていると」

「「魂!?」」

「つまり! リンディさんのような超絶最強オパーイを持っている人は、人格的にも超絶最強!
お嫁さんにできる人は世界一幸せに決まっています!」

「おー♪」

「「どういうこと!?」」

「だから、だから…………クライドさん、なんでこっちだと死んでるんだぁ!」


いきなり血の涙を流しながら、テーブルを叩いてクライドに一喝!?

も、もしかして……これがこの子の世界では常識なのかしら! そうなのかしら!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪あなたも小文君を見習った方がいいですよ≫

恭文「できるかぁ!」

フェイト「そうだね。あの、私みたいに奥さんになってからなら……うん」

恭文「そういうことじゃないよ!」

志保「……私達の魂に好意を持ってくれた……そういうことなんですね」

恭文「志保、森へお帰り……というかフェイト」

フェイト「私には無理だったよぉ……!」


(家族会議がまた開かれそうですけど、それでもとまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:『レッドショルダーマーチ』)





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