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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とまと幕間リローデッド第29巻経過報告:01(サンプルあり)(2019/7/29)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第29巻『突きつけるNameless!』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第29巻をアップロード完了。
明日(2019年7月30日)販売開始です。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします。
今回は幕間本編三話(短編含む)
特別書き下ろし二話
番外編三話
特別パイロット版二話となっています)


恭文「Yの乙女達はもう一話続くんじゃーという形になったけど、他は順当に……」

あむ「その前にアンタは、誕生日前なんだから注意を……!」

恭文「鬼門の話はするなぁ!」

ジャンヌ(Fate)「恭文くんのことは、お姉ちゃんにお任せです!」

恭文・あむ「「それでまた浮かれているしー!」」


(ルーラーゴリラ、またまた夏に浮かれてアーチャー化しています)


恭文「あむ、任せた」

あむ「あたしに任せられても!」

ジャンヌ(Fate)「問題ありません。あむちゃんも家族……妹ですから」

あむ「違うし! あたしは妹じゃないし!」

ジャンヌ(Fate)「……なら、お姉ちゃんと一緒に恭文くんのお嫁さんですか?」

恭文・あむ「「それは違う……って、ハモるな馬鹿ぁ!」」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「フェイト、第二次世界大戦や冷戦については分かるね」

「うん。授業でも習ったから」

「そこから軍縮の流れが生まれたんだけど、同時に戦争の在り方も変化しているんだ。
まず今……警察ではなく軍や自衛隊が動くような戦闘行為は、テロや内紛などの小規模かつ散発的戦闘行為。国家間での武力闘争は基本的になかった」


まぁその辺りは、ISの存在と白騎士事件でまた変わってきそうなんだけど、ひとまずはここまでに留める。フェイトが混乱するしね。


「ただ残念ながら既存の軍は、これらの小規模戦闘……特にテロのような突発的虐殺行為に対応し切れていない」

「どうして? だって、規模が小さいなら」

「小さいからこそ、向こうの小回りや戦闘推移についていけないんだよ。
その結果軍縮によって仕事を失った退役軍人を中心に、PMC≪民間軍事会社≫が台頭。
ビジネスライクに依頼を受け、迅速かつ的確にそういった戦闘行為に対応……ってのが今の流れだったのよ」

「PMC……私達嘱託みたいな感じの人達がいるんだね。それで協力して、平和を守っている」

「守ってないよ」


フェイトが勘違いしているので、ちょっと訂正……するとこくんと小首を傾げてきて。


「更に言えば、嘱託なんかじゃない」

「え……でも今」

「PMCはあくまで、依頼に応じて仕事をするだけ。乱暴に言えば軍人などではない”武装した民間人”がだ。
だから依頼内容によっては、テロリストや紛争の手伝いをすることもある」

「どうして!? だって、そんなの犯罪じゃ!」


◆◆◆◆◆


『都心に突如もたらされた凄まじい混乱。
その影響により環状線の一部で痛ましい事故が起きました』


更に映像も立ち上がり……うわぁ、車が燃えているよ。ハイウェイの上で何台も。


『暴走車両回避のために発生した玉突き事故。そこから発展して、事故車が爆発炎上。多数の死傷者を発生させています。
……あ、今亡くなられた方の身元が確認されました。
現在確認されているのは三人……カズノミヤノリコさん、カズノミヤヨウイチさん、カズノミヤマキエさん』

「嘘………………」

『こちらのお名前に心当たりのある方は、警視庁に特設された対策本部の方へ、ご連絡ください。番号は画面下に出ているものになります』


更に死亡した人の名前が読み上げられて、フェイトの顔が真っ青になっていく……。


『他にも怪我をされた二十数名。そちらはみなさん軽傷で、現在病院にて治療中とのことですが……高石さん、とんでもない事件ですね』

『えぇ。私も息子を持つ身として、本当に痛ましいです。怪我をされた中には、夏休みで移動中のご家庭もいたとのことですし』

「これって……!」

「おのれ、これも含めて”許してやれ”っつってたんだよ」


フェイトはその意味を察して、ようやく……納得してくれる。

自分がキリエ達に同情して、とんでもない愚行を犯していたと……。

そんなことが許されないほど、事件は大きくなっているのだと。


「テロリズムの定義から言えば、ばっちり成功やな」

「……世界は、どうなっちゃうのかな。キリエさん達も……」

「適当に進むよ」


僕にはそうとしか応えられなかった。


「そしてそのツケを払うのは……僕達だ」


◆◆◆◆◆


シャーリーが隣に座って、その辺りの調整プランをモニターで見せてくれる。

僕とアルトも前のめりになって……いや、よく考えたら凄いよね。一時間足らずでこれなんだから。


「それも無理がない……全開機動でも、魔力消費が二十六パーセントアップって感じだけど、いいかな。
その分攻撃や防御の出力が落ちるし、なぎ君の技量頼みになるけど」

「まぁ仕方ないね。正直あの力、持てあましていたのは事実だし」

≪扱い切れる範囲で、限界一杯まで……それがあなたのスタイルですしね≫

「それでね、アルトアイゼン・フォーミュラの方もアミタさん達のスタイルに寄せて……」


再改修後のフォーミュラ……ううん、名称から変更されている。

アミタさん達のアレと同型と言えるそれは≪アルトアイゼン・イマジナリー≫となっていた。


「……実体武装がメインになるんだ」

「エネルギー攻撃より、一定威力を発揮するこっちの方が合っていると思って」

「バッチリ……!」

「なぎ君の物質変換との相性もあるし、かなり扱いやすくなると思うよ。
あと、なぎ君専用の形態として……居合刀モード≪ライジングモード≫も入っているから」

「おぉおぉ! そういうの大事! 大事だよー!」


フォーミュラより小型で細身。ふだんのアルトに近い形態も取れるのか。

これならあんなことやこんなことも……くくくくくくー!


「でもアンタ、使えるんか?」

「問題ない。アーマードコアで練習した」

「ゲームやないかぁ! つーかアンタは軽量級機体専門やろ! ミサイルやガトリングは使わんやろ!
マシンガン撃ちまくって、ムーンライトでばさーってやるやろ!」

「コマンドーも履修済みだ」

「むきむき変態マッチョマンちゃうやろ、アンタ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、テロ問題などで揺れる二十世紀末を舞台にしたA's・RemixのDetonation編。
前巻でイリスを逃すし、ユーリも捕まったままで大変なところ、情報整理が中心となります」

あむ「……でもこう、全体的に……いんふぃにっとまでは、テロとか戦争とかが根っこなんだね……」

恭文「え〜すな日常無印なんかはまだ世の影でバトルできていたけど、あどべんちゃー辺りは無理だったからねぇ」


(積み重ねって怖い……そう、チェイテピラミッド姫路城みたい)


恭文「あれは忘れなさい……いいね?」

あむ「気持ちは分かるけど落ち着き鳴って……!
でもこの辺りの話ってことは……」

恭文「あの二人のなれ初めもあるよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


三歩進んで二歩戻る……そんな毎日の中、ビデオカメラ片手にやってきたのは……うわぁ、見るからに地獄の入り口って感じ。

さすがにあたしも防護マスクやスーツなしでは辛いので、しっかり防御させてもらって……奇妙奇天烈な植物がカビの如く生え回る中、一歩ずつ進んでいく。


『――えー、この一体は汚染が特にヒドいですね。
汚染濃度レベル9。微生物も死滅するほどの死滅ゾーンです』


というわけで、カメラを一旦持ち替えて……顔を映しつつ中継基地と連絡です。


『アンディ、ジェシカ、ちゃんと聞こえてる?』

『あぁ、聞こえているよ』

『大丈夫』

『OKー!』


そうしてある洞穴を進み……人造物らしき扉を発見。

どうにか開かないかなぁと思ったけど、僅かに隙間が……そこをちょっと覗いてみると。


『……え、嘘』

『イリス、どうした』

『人がいる……』


機械的な四枚の羽。

エネルギーフィールドを思わせるたまご。

それに包まれているのは、目を閉じ、膝を抱える女の子。


ウェーブ髪の金髪が奇麗で、お人形さんみたいだった。


◆◆◆◆◆


「わたしはこの本を安全に管理するため、生み出されました。
……夜天の書は旅する魔導書。主となる人物に出会うため、いろいろな場所に旅をします。
わたしは、この子が主に危険を及ぼさないよう、見守ったり説明したり……とにかく、そんな感じです」

『……ユーリ、ちょっといいかい』


テーブルの右脇。置かれていたモニターから所長が興味深げに……あぁ、前のめり前のめり! 顔が近い!


『その魔導書というのは、なにができるんだい』

「主が扱えば、いろんなことができます」

『具体的には』

「できないのは……」


うん、できないのは…………あれ、おかしくない?

できることを聞いたのに、どうしてまず不可能なことに触れるのかな。


疑問に思っている間に、ユーリは指折り数えていって……。


「失われた命を取り戻すことと、時間に干渉すること……それ以外なら大抵のことは」

「凄いね! 願いが叶う魔法の指輪だ!」

「魔法……というか、あの」


◆◆◆◆◆


『それで、ユーリの魔法は』

「……実はわたしの魔法も、そのフォーミュラと似ています」

「え……」


ユーリからカメラを返してもらうと、あの子はあたしが作った瓦礫の前で、本を開きながらしゃがみ込む。

すると桃色の魔法陣が……うん、あれは魔法陣だ。一目で分かる。

三角形のそれが地面に現れ、回転する。そこから黒い影みたいなのが幾つも走った。


どこかグロテスクな色合いだと思っていると、影は瓦礫達に突き刺さり、吸い込み、融合。

まるで触手のようにうねり、膨れあがり始めて……!


「これは……」

「壊すことにも使えますが……私は、どたらかというと」


そうして膨れに膨れた触手が弾け飛ぶ。

砕けた破片が一瞬で粒子となって、風に舞い散る。ただしその色を黄金に変えて……。


――そして、世界が変わった。


『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

「…………」

「わたしは、こんなふうに育てる方が好きです」


瓦礫が、生まれ変わった。緑になった……雄々しくしげる、緑の木々に。

それに粒子の広がりに合わせて、草も生えていく。

枯れ果てた大地に、命が……命の色が、刻まれていく――!


そんな中、振り返ってほほ笑むユーリは、本当に奇麗で。


「………………!」


今まで、研究を続けて……それでも実らないことの方が多くて。

それでも笑っていたみんなの姿を思い出して、涙が零れて。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい……イリスとユーリの因縁、その一部に触れつつって感じですね」

あむ「……最初はこんな感じだったのに、どうしてあんなふうに」

恭文「ラスボス系後輩になっちゃったんだろうねぇ。笑ってやろうか」

あむ「ちょっとぉ!?」

BB「ちょ、センパイ……それは私にも攻撃しているでしょ!
ラスボス気取って結局ピエロだって笑っているでしょ!」

恭文「だってCCCの(ぴー)だと」

BB「その話はなしで! しー! しー!」

恭文(A's・Remix)「イリス、よかったね。仲間ができたよ」

イリス「朗らかに言うなぁ!」

あむ「覚えがあるなら駄目じゃん!」


(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくお願いします。
本日のED:『かぼちゃのみなさんこんにちは』)



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