作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とまと幕間リローデッド第28巻経過報告:02(サンプルあり)(2019/6/28)
古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第28巻が登録完了。明日(2019/06/29)販売開始です。
みなさん、何とぞよろしくお願いします≫
(内容は――。
幕間二話。
書き下ろし二話。
番外編三話。
新作パイロット版二話となります)
恭文「なお、けいおん話は今回お休み…………Detonation編に時間を取られた……!」
古鉄≪名残惜しいですねぇ、あと一話で……それであれでしょ?
エピローグはあの夏の日の停電に起きた、梓さんとのアバンチュールを描いて≫
恭文「ないから!」
(『……タピオカチャレンジに失敗確定な女には、用はないってことだよね』)
恭文「あずさー!?」
古鉄≪マスターの逃げ道がどんどん防がれますけど、左側行きましょう……だるまさんがころんだ≫
恭文「カウント雑!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「いつまで寝てんのよ。……起きな……さい!」
たまごのように奴を取り囲む装甲板。その一枚を派手に叩く。
――それを合図に、魔力の爆発が起きた。
でも大丈夫。身体を傷付けるようなものじゃない。ただ、寝起きのひと鳴きってだけよ。
それで奴は……金髪に、細っこい身体を揺らしながら、目を開く。
やけに露出の高いジャケットを振るわせ、まずあたしを見た。
「ぁ……ぅ……ああぁあぁああぁあぁぁあぁあ!?」s
そうして局員たちが呻き、苦しみ、身体のあっちこっちから触手を吐き出す。
肉を打ち破り、突き抜けたそれは、魔力をこの子に捧げる。
血を、痛みを伴い……生けにえになりながら! あははははは、なんて最高なの!
こんな幸せな世界で、のうのうと暮らしてきた天罰! そう、これは……天罰なのよ!
でもまぁ、それはともかく……。
「やっと会えたわね、ユーリ」
「…………イリ……ス……」
あたしに近づき、手を伸ばす。
でもその汚らわしい行動が鼻について……ウィルス発動。
「ぁ……」
ユーリは目を真っ赤にし、そこで制止。震えながら、どうしてと……裏切られたみたいに……!
「アンタ専用のウィルスコードを打ち込んである。全てはあたしの思い通り……」
だから……右拳を握り、顔面を殴りつけるl
◆◆◆◆◆
振り返ると、そこには……キリエの姿が。
険しい表情でこちらを見つめ、震える手で銃口を向ける。
「驚いた…………そっか。
フォーミュラスーツのおかげで、ユーリの能力を受けにくいのね」
「イリス、わたしは……」
「どうする? 撃ってみる?」
本当に甘い子。
これでどうにかなるなんて……おかしくて笑いながら、あの子に向き直る。
「今なら見逃してあげるわ。
だけどもし撃ったら、死ぬより酷い目に遭わせる」
「――!」
「アンタのパパとママにも同じことをする。……それでも、いい?」
「う……」
キリエは銃口を振るわせ、涙をこぼし……。
「アンタは結局なにも変わっていない。
あたしがいなきゃ何もできない。自分じゃなんにも決断できない――。
弱くて、泣き虫で、冴えない子」
「違う! 違う! わたしは……」
「現実は絵本と違うの。
一人じゃ何にもできない女の子は、大人になってもそのままだし……。
どんな夢も叶う不思議な指輪なんて絵空事……。
願いは叶わないし、悲しい物語は悲しいまま終わる……。
だからあなたには引けないわ、そのトリガーは」
結局、そのまま銃を下ろしてしまう。
それが余りに哀れで、おかしくて…………。
「……よかった」
だから、驚くしなかった。
……胸元に刺突を受ける。
いつの間にか銃は、剣に変わっていた。
それが走るオートバリアも、ジャケットも無意味な一撃を放ってきた。
私は、何かの物みたいに……切り捨て、られて……!
「ぁ……」
「あなたが馬鹿で」
◆◆◆◆◆
――ジャケットは基本構造を維持したま、相手の魔導への対抗策としてフォーミュラシステム由来の防御層二七層を表層に追加――
イリスさん達を見据えながら思い出すのは、シャーリーがしてくれた性能説明。
――フォートレスユニットも動揺に強化されていまして、各部ディフェンサーには四八層の防御コートを追加しています。
その代わり、運用魔力消費量は平常で二六パーセント、全開機動時で一〇六パーセント増加。
消費魔力関係が結構重たくなっちゃいました……けど、どうですか?――
――ちょっと疲れるけど、普通に戦える範疇だね。……そう言えば黒いところが増えたね――
――フォーミュラモードで強化されているパーツは、色を載せづらいみたいで……――
――武装は私から説明を。……装備されていたカノンを回収。フォーミュラカノンとして再構築させてもらいました。
機体の変形機構はオミットしましたが、ACSモードにはシームレスに移行可能。
出力制御に合わせて、カートリッジシステムも大型化させていただきました。一パックにつき、連続発射は二発です――
――軽くなった分、扱いやすいです!――
なのはの方は問題ナッシング。これなら全開で行ける…………けど、問題が一つ。
――恭文君の方は――
――なぎ君も今回は同様の処置に。なにせ闇の書の闇と同等以上の浸食能力が予測されますから。
……武装は電磁ブレードをベースに、フォーミュラブレードとして再構築。
変形機構やカートリッジはオミットして、とにかく強度最優先。
鞘には刃に集束した魔力を一時的に保持する、新型の魔力ホルダーシステムを搭載しています。……ただ――
――……消費魔力の問題、だね――
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、ディスクも発売されたばかりのなのはDetonation編スタート。
なお、漫画版Reflectionの描写も交えつつになります」
古鉄≪そちらも劇場版の補完的に、いろいろいい話があるんですよね。そこは前回と変わらずでしょうか≫
ユキノ・カナメ「そしてキリエやアミタ、イリスの心を解きほぐすふれ合いだね! ソリッドブックみたいに! ソリッドブックみたいに!」
恭文「はいはい……なぜか創界神になっている人は下がってましょうねー」
(共演者の方々も抑止力として創界神化予定……というかお願いします。突っ込みが足りない)
恭文「とにかく次だ次。ネタバレは避けつつ、なんとか劇場版っぽいところを……!」
古鉄≪結構変えているところもありますからねぇ≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「――第二障害……マスター救出のため、排除」
彼女はあの鋭い踏み込みを見せて、こちらに突撃。
咄嗟にシールドで打ち込まれた拳を防御……どんどん、海を切り裂きながら押し込まれるけど……!
「すぐに助けるから……ちょっとだけ、ごめん!」
至近距離でショートバスターを放射。
それで突撃を停止させつつ、あの機鎧を粉砕。
一定距離を取るけど、ユーリちゃんは……あははは、砕けた機鎧を再生し始めたよ。
辺りに漂う破片が、まるで物質変換みたいに組み直される。恭文君が斬った右腕も一緒に直された。
≪再生能力があるようですね≫
「うん……!」
牽制のショートバスターを、あの子は左に回避。
そうして周囲に無数の魔力弾を精製……。
「Flammenpfeil.(炎の矢)」
鋭く打ち込まれた炎を、構えたシールドで全て受け止める。
でも…………矢っていうか、ガトリングだよ! 次々打ち込まれて、こっちのを蜂の巣にしようとしている!
それで両足を、腕を踏ん張ると、焼けるような痛みが……どんどん、走ってきて……!
”横馬、もうちょっと堪えて”
”集束率を上げるのは駄目!”
恭文君は甘くないから、生き残ることを優先する。
だから力の集束を上げて、そのまま打ち倒そうと……!
◆◆◆◆◆
「やって、くれたわね……!」
一応の目的は達したので……予備のフォーミュラを改めて抜刀し、正眼に構える。
「お前は覚悟をしたはずだろうが」
「あたしにはね、撃つだけの理由が……あるのよ!」
――そのまま突撃し、イリスと袈裟・逆袈裟と斬撃をぶつけ合う。
やっぱり再生している……これも、永遠結晶としての能力?
【恭文、余り無理をするな!】
瞬間的に背後に回ってきたので、振り返りつばぜり合い。
そのとき、腕や足に燃えるような痛みが走り……というか、フォーミュラの力と魔力で実際に燃えていた。
「ユニゾンしてフォーミュラの制御を上手くやっているみたいだけど」
刃を弾き、下がりながらイリスの乱撃を次々と払う。
刺突をシールドで防ぎ、やり過ごしながら脇腹目がけて右薙一閃。
イリスは飛び越えて回避したかと思うと、刃を銃に変えて乱射――。
「無駄よ!」
それを、空中を踏み締め宙返り。五月雨のような弾幕を回避すると、すかさず砲撃が発射。
――空間接続で砲撃を飲み込み、横馬と交差したばかりのユーリに叩きつける。
ユーリは味方からの攻撃を予想していなかったようで、直撃を受け、バランスを崩した。
「アミタやキリエみたいな身体能力持ちが前提の装置よ。普通の子どもに使えるはずがないじゃない」
……身体中が重たい。
魔力消費も激しいし、その上手足は圧力に負けて発火するとか……どんな呪いのアイテムか。
正直ふだん通りには全く動けない。普通に打ち合っていたら、間違いなく勝てない。
◆◆◆◆◆
「僕の目は特別製でね……見えるんだよ、”死”が」
アイツは……あたしを振り返り、余裕綽々と言わんばかりのアイツは、また瞳を蒼く輝かせる。
瞳の中で揺らめく眼光が、どこか不気味で……でも奇麗で。
「万物にはほころびがある。
そのほころびをなぞり、断ち切られたものは、途端に死を迎える。
……お前の再生能力を”殺した”のも、そういう理屈だ」
「なによ、それ……そんなの」
奴は瞳を輝かせながら、剣の切っ先を……冷徹にこちらへ向けた。
「――生きているのなら、神様だって殺してみせる」
「化け物――!」
「その化け物を起こしたのは、お前達だ」
アイツは、一歩ずつ近づいてくる。
「くるな……」
「お前も、キリエも諦めたんだろうが」
必死に……まだ、繋がっている左腕を動かし、銃を乱射。
「くるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪はい……あどべんちゃーを見ていただいている方は分かるでしょうが、またやらかしています≫
恭文「でも便利そう……」
(『実際心理戦とかに持ち込めるから便利』)
恭文「……僕の目には」
古鉄≪オパーイの可能性が見える≫
恭文「見えないよ!」
(というわけで、とまと同人版を何とぞよろしくよろしくお願いします。
今後は絵の練習も再開するので、いろいろ変更が入るかもしれませんが。
本日のED:『ブレイカーを撃つときに流れるアレ』)
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