作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第14巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/2/25)
作者「というわけで、とまと幕間リローデッド第14巻はメロンブックスDLS様にて明日(2018/02/26)販売開始です。みなさん、何とぞよろしくお願いします」
(よろしくお願いします)
古鉄≪今回は――。
幕間本編六話。
番外編(クライマックス刑事リターンズアフター)一話。
特別書き下ろし一話。
ISクロスパイロット版二話となっております≫
恭文「なお、書き下ろしだけどアプリスクが今回お休み……ディケイドクロスが終わった絡みで、幕間を頑張って、頑張って……尺が足りなくなった!」
古鉄≪頑張りすぎたんですね≫
(今月と来月はちょっと、スケジューリングが……いろいろあるので)
恭文「というわけで、まずはそんな幕間のご紹介です」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
二〇一一年・七月末――765プロ・アリーナツアーに向けての合宿は無事に終了。
僕もみんなとは別口で、バックダンサー組を連れて帰京。高速道路を快適に走っていた……んだけどぉ……。
「げ……!」
トイレ休憩も兼ねて、インターチェンジでお昼。名物のしらす丼をみんなでガッツリ食べた後、交通情報を調べたところ……えらいこっちゃ。
「恭文くん、どうしたの?」
「……七キロ先で横転事故だって。けが人はいないけど、荷物が錯乱して通行止め」
「あらら、そりゃ災難………………ぇ」
「あの、それならどうやって帰れば……下道で行けるほど、都心に近づいていませんよね」
「なので各自、自宅に今すぐ電話。落ち着くまで近隣で泊まるよ」
「……凄(すご)い即決ですね」
疑問顔の志保にはそう言いつつ、携帯をタッチ……近隣に泊まる施設はなしかぁ。
「僕一人なら野宿でもいいんだけどなぁ」
「野宿って……そんなテントもなしで」
「テントはあるんだよ、僕の分だけなら」
「え……!」
「というか、なくても普通にやってたよ。公園のベンチをベッド代わりにして、上着だけ羽織って星空を見ながらとか」
「恭文さん、凄(すご)いです……!」
星梨花が妙に感心しながら、きらきらした瞳を向けてくる。なお、志保は目をパチクリさせていた。
◆◆◆◆◆
「……あの」
「どうしたの、奥田さん」
「先輩達、合宿なのに、水着を持ってきているんですか?」
「ほ、本当だよね! おかしいよねー!」
……奥田さんの言葉に、みんなの視線につい顔を背けてしまう。すると純が回り込んできて、更に憂が背後を取ってきた。
「もちろん部長の梓は、持ってきてないよねー」
「な、何言ってんの、当然じゃん……え、何……ちょ、何なの!? こっち来ないでよ! ……憂も無言で近づかないでー!」
二人の容赦ない追究の結果……両手で顔を覆って、私は呻(うめ)き続ける。
あぁ、辛(つら)い……アイドル候補生の子達も、なんか視線が厳しいように感じる。
「まぁ持ってきているよねー」
「おニューのビキニだー。白でかわいいねー」
やめて……晒(さら)さないで。私の夏を晒(さら)さないで。分かってるよ……私の体型で! ビキニが似合わないのは知っているよ!
ディードちゃんや菫、さわ子先生みたいにこう、ばーんとね! 大きい人じゃないと無理なのは……分かっているよ!
だから、やめて……やめて……心が苦しいから……!
◆◆◆◆◆
「……水中で瞬発力を出すのは、また違った力の運用が求められる。
水の中では地上に比べて抵抗もあるから、その負荷が身体機能向上に繋(つな)がるのよ。具体的には筋力発達、心肺効果増強、効率的なエネルギー燃焼などなど」
「一流アスリートも訓練に取り入れている、とっても効果的なトレーニングなのよ。それは我が軽音部でも同じ。
演奏は小手先の技術のみならず、その表現にはまず体力とバンドメンバーとの連帯感が必要。
その両方を同時に効率よく鍛えるために、合宿の初日は全力で遊ぶことを定めているってわけ」
…………へー、そうなんですかー。でもさわ子先生、私はそんなの初めて聞いたんですけど。
三年……三年ですよ? 合宿も三回目なのに、一切聞いてないんですけど。これはどういうことでしょうか。
ついジト目で見ると、先生はサングラスとマスク、日よけ帽をより深く装着し直し、私に背を向け始めた。
「で、それを徹底的に突き詰めると――」
その瞬間、恭文君の身体がよどみなく動き、右掌底を放つ。
……たったそれだけのことで、海面が”割れた”。
海水で隠れていたはずの足下が下の砂地ごと露出し、二十メートルほどのあり得ない亀裂が一直線に刻まれる。
耳をつんざくような轟音(ごうおん)に比例して、断ち切られた水が十メートル以上跳ね上がっていた。まるでクリアな板に遮られているみたい。
でもそんなマジックではない。数瞬……光景のあり得なさにとても長く感じていたけど、海面は瞬く間に元に戻る。
再び砂地も、恭文君の下半身も水面に隠れるけど、寒気が止まらない……雨が降る。
跳ね上がった海水が、雫となって降り注ぐ。それが局所的な虹を描く中、みんな……ただただ唖然(あぜん)としていた。
そんな中恭文君は振り返り、軽くお手上げポーズを取る。
「これくらいはできるわけだ」
『できるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、志保達と知り合った直後くらいにやっていた軽音部の合宿……実はリンクしていました」
古鉄≪これで軽音部の緩さに影響していれば、志保さんもあんなことには……≫
恭文「アーメン」
(『いや、生きていますから! 勝手に殺さないでください!』)
恭文「それで、続いては鮮烈な日常・熱闘編第一部……こちらは今回で一応終了。
でも、一話だけになったけど。残りは全て別の書き下ろしになったけど」
古鉄≪ラストはヴィクトーリアさん対シャンテさん。果たして分身キャラは勝利を得られるのか……≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
――インターミドル予選第二会場
…………何とも言えない流れね。こう、余り心地のいい戦いとは言えず、ついふて腐れてしまう。
『さぁ……予選六組第三回戦! 意外と言えば意外な展開を見せております!
一ラウンドを終えて、雷帝≪ヴィクトーリア≫選手はどうにも攻めきれない!
シャンテ選手は距離を取り、慎重な試合運びでした! ポイントでは僅かにリードしております!』
それもこれも、相手の……シャンテ・アピニオンのせい。
トンファータイプのデバイスを使う教会騎士なのだけど、服装が……服装がー!
「あのハレンチシスター、どうもふらふらとつかみ所がありませんわ」
「そうでしょうか。空海様の心も掴(つか)める、すばらしい衣装だと思いますが」
「エドガー!」
「冗談ですよ」
「今はやめてくれる!?」
というかその、分かっていますーって顔もやめてもらえると嬉(うれ)しいのだけど! まさか……嫌よ!?
あんな、ハレンチな格好なんて駄目! 私が来たらその……単なる露出魔になってしまうし! というか、きっとはみ出るし!
……って、そうじゃなくて!
◆◆◆◆◆
あたしの双剣術はシスター・シャッハ仕込みのもの。今の砲撃だって教会流だ。
多少はダメージらしいダメージを……とも思っていたんだけど、やっぱ駄目みたいだね。
うん、気持ちを切り替えよう。パワー勝負じゃあ勝てない。だから……!
「ファンタズマ、シノビモード」
≪Shinobi Mode≫
ファンタズマを手元で回転させると、一瞬で形状変換。片刃で反(そ)りのある日本刀……それも小太刀と呼ばれるものとなり、ボディの一部は腰の後ろで鞘(さや)となる。
更にジャケットも装備変更。両肩や太もも、左腕にベルトの装飾をセット。
そこに使い捨ての投てき用武器≪スローダート≫を合計十六本装備。
「…………待ちなさいシャンテ! それは!」
あ、シスター・シャッハは驚くかぁ。そりゃそうだ……こういうときに備えて、密(ひそ)かに準備していたからね。
もちろんシスター・シャッハにも内緒の上だ! だって、話したら絶対に止められるし!
小太刀はともかく、スローダートについては……昔の装備だからね。
◆◆◆◆◆
警戒を強めながらも、トロンベを改めて腰だめに構える。
……その瞬間だった。
彼女がゾッとするほど冷たい目で、眼前に現れたのは。
「ッ……!」
トロンベの矛先を跳ね上げ突き出すと、それは彼女の残像を突き抜けるのみ。瞬間、右サイドからミドルキックを食らう。
当然ながら耐えられた一撃……が、彼女はそこで電撃を走らせ、電磁レール形成。咄嗟(とっさ)に両足へと魔力を集束させ、射出される身体を強引に制止させる。
ほんの数センチ……高まった魔力による質量も加味され、私の身体は大地に貼り付いたが如(ごと)く制止する。
その上で彼女の足を払うが、彼女は側転した上で回避し、身を翻しながら至近距離でダート投てき。
咄嗟(とっさ)に左腕をかざし、防御態勢を整えながら電撃放射。
頬や二の腕、足を切り裂く高周波振動の刃は、吹き出す雷撃によって容易(たやす)く弾(はじ)かれる。
……いえ、違う……ただ一つだけ、こちらの雷撃を突き抜けてくる刃があった。
それは燃える炎を宿す刃。その中には、確かに雷撃が交じっていて……まさか溶断!?
気づいたときにはもう遅かった。変換結合によって威力を増した刃は、私の左腕を装甲ごと貫き、鮮血を走らせる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、シャンテはより速度と手数を上げて攻撃攻撃また攻撃……なお、シノビモードのモチーフはハヤテライガー&イフリート・シュナイドです」
(きっと攻撃をジャンプですり抜けつつ、背後から急所を貫くことだろう)
恭文「こちらの決着もお楽しみに……それで本日は如月千早のお誕生日。
千早、おめでとう……そんな気持ちを伝えるためにも、うちでパーティーが行われています」
千早「ありがとうございます、プロデューサー……フェイトさんも、こんなにいっぱいワンタンを」
(腹ぺこちーちゃん、最近ワンタンにハマっています)
千早「特にこの焼きワンタンなんて、もう……外では中々お目にかかれないので、嬉しいです」
(さくさくじゅわー)
恭文「それは春香の担当だよ。生地から手作り」
春香「あははは、ワンタンが自由すぎて、いろいろ悩んだけどねー」
千早「春香、ありがとう……このお返しは必ず……財産分与でどうか」
春香「重すぎるよ!?」
(結局、美味しいお菓子で手を打ちました。
本日のED:如月千早(CV:今井麻美)『青い鳥』)
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