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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と彼女の鮮烈な日常TS第4巻 経過報告:03(サンプルあり)(2017/4/20)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Third Season04『重力に引かれて』



古鉄≪というわけで、鮮烈な日常Third Season第4巻は明日(2017/04/21)販売開始。みなさん、何卒よろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)



恭文「えー、前回・前々回のサンプルでは本編の流れをお見せしたので、今回は特別書き下ろしや番外編の方をご紹介します」

古鉄≪とはいえ舞台が静岡の大会会場近辺なので、できることも結構限られていますが≫

恭文「……だからことのTips導入なんだよねぇ。あれだと時系列とかあんまり気にしなくていいし」


(ネタのなさに困り果てていた四月前半)


古鉄≪そんなない知恵を絞った結果はどうなるか……どうぞー≫

恭文「どうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


静岡(しずおか)……初めての土地で、もうどきどきです。恭文さん達に送られて、大きめのホテルにチェックイン。

そ、それもかなり高そうな……ママ達との旅行でも、こんないいホテルは泊まったことがありません。

なお、部屋はユニットごとに別れ、プロデューサーさんは当然ながら一人部屋です。


凛ちゃん達と相部屋……それは合宿のときと変わらないので、特に問題はなく。

静岡(しずおか)二日目の夜を迎えようとしている中、私はさっとお着替えです。


「わぁ……しまむー、よく似合ってるよー」

「うん、奇麗に着られてる」

「ありがとうございます! 未央ちゃん、凛ちゃん!」

「でも着付けまでできたんだ」

「ママがカルチャースクールで習っていて、私も教えてもらったんです」


はい、浴衣です。実は……恭文さんを誘惑しようと思って、用意していて。

黒に紫の花柄は、私にはちょっと大人っぽいかもしれません。で、でも誘惑……なので……!


「でもお祭りなんて……あぁ、世界大会の近くではやってるか」

「はいー。それで明日、第七ピリオドの終わりにチェックしようかなーと」

「そっか……自分達がやる舞台のこと、ちゃんと知っておくのは大事か」


◆◆◆◆◆


美波をエスコートしつつ世界大会会場近くへ。本日の目的はフェス会場の下見……うん、ここなのよ。

前にも言ったかもしれないけど、会場近くは連日お祭り状態。露天やイベントブースも建ち並び、一台興業と化していた。


しかも普通のお祭りとは違うものもいっぱい。


「アッガイ焼きー! 静岡(しずおか)名物アッガイ焼きはいかがかなー!」

「ジャブローディナープレート! 販売開始いたしましたー! 美味(おい)しいですよー!」

「こちらでは現在、本日の勝ち抜きバトルイベントを行っています! 一定数以上勝利した方には、何とガンプラ一年分をプレゼントー!
シミュレーションモードでの開催となっておりますので、小さいお子様も振るってご参加くださいー!」

「……凄(すご)い盛況ね」

「世界大会目当てに、各国の観光客も来ているからね。連日コレなんだよ」


こんな場所で、自分達はライブをするのか……そう考えたのか、美波が厳しい表情で息を飲む。

ただその、一つ気になることがー。


「ところで美波、その……」

「あら、いいじゃない。はぐれるのも嫌だし」

「分かった」


美波と手を繋(つな)いでいます。それも恋人繋(つな)ぎ……美波から、笑顔で自然とー!


◆◆◆◆◆


「あ、そうだ……決勝トーナメントに向けて、お台場のガンダム立像も運ばれるだって。あと新作のシャア専用ザクII立像も」

「アレが!? というか、シャア専用ザク!?」

「ライトアップもされるそうだし、そっちも楽しみなんだ。……立像を見ながら、美味(おい)しいソーセージとポテトを頂く。更にビールなんて付け加えて!」

「最高じゃない! ……でも、あなたは駄目よ? 中学生なんだから」

「だ、第一種忍者資格の恩恵で」

「駄目よ?」


駄目かぁ……そうだよね、世界大会出場者だもんねー。飲むと裏家業についても説明が必要だし、無理だよねー。

……それにPPSE社の攻撃が続く可能性もあるし、隙(すき)は少なめにしておかないと。


「そういうのは大人のたしなみ……そう、つまり私は」

「おのれ、事務所的に禁酒を申し渡されていたんじゃ」

「無礼講よ!」

「それは制御する側(がわ)が言うと思うなぁ!」

「じゃああなたは何!?  私にソーセージを我慢しろと!? あの肉々しい、そそり立つような味わいの≪肉の棒≫を断てと!? そんなの無理よ!」

≪……あなた、アイドルなのに何を言ってるんですか≫

「ほんとだよ!」


どう考えても誤解を呼ぶ表現じゃないのさ! いいや、駄目だ……これ以上ツッコんだら負けだ。

というか、美波はソーセージが好き……あ、卯月が言っていたな。やたらと拘(こだわ)ってるって。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「美波はCPが潰れても、ソーセージ職人という道があるな」

古鉄≪えぇ。大学生ですし、まだ間に合いますよ≫


(『それは……さすがに、どうかと』)


恭文「そんな美波も引き連れ、下見……卯月が怖いけど」

古鉄≪一応デートとかではなく、完全にエスコート役なんですけどねぇ。武内さんの手が空いていないし、アイドル一人ではということで≫

恭文「そう、エスコート役だった。僕は美波をガードする側に回るべきだった。なのに……!」

古鉄≪一体何が起こったか……まぁどうぞー!≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「――がぁぁぁぁぁぁぁ! 魅音、相変わらず作り置きの奴かぁ!」


そこで近くの席から声……まるで試合みたいな熱気が漂い、つい目を見張る。


「堅実だからねぇ。くくくくくく!」

「……やっぱり美味しそうじゃありませんわね」

「なのです。……それはそうと圭一、遠征試合……負けが込んできたですよ」

「圭ちゃん、世界大会会場の近くでオットセイ披露ですかぁ。レナさんもお持ち帰りしたくなるでしょうねー」

「あうあう……圭一はかわいそかわいそなのですー!」

「抜かせ! 次のソーセージ早食いでは絶対に負けん……ここでスク水首輪付きメイドになるのは貴様らだぁ!」


あ、あれ? おかしいなー、今聞いた話とピッタリ符号するような……何となしに恭文くんを見ると。


「ば、罰ゲームって流行(はや)っているみたいねー。凄(すご)いわねー」


顔を真っ青にして、ガタガタ震えながら……あの六人組を見ていた。


「な、なぜ奴らがここにぃ……!」

≪察することはできるでしょ。どうします?≫

「美波、バレないよう……移動するよ」

「え、どうして。友達なら」

「巻き込まれたが最後、おのれはスク水首輪付きメイドとしてホテルに戻ることになるよ……!」

「どういうことよ!」

「アイドルとして死ぬよ……!」


そんなレベル!? え、つまりあの流れに……よし、逃げよう! 大丈夫、無視とかじゃない……その、今はデート中で他に優先順位があるから!


「じゃあ、それなら……うん、どこか別のところに……!?」


あ、ごめん……恭文くん、それは無理みたい。だって、あなたの後ろに……あ、もう気づいているわね。フリーズしたもの。


「……!」

「どこ、行くのかなぁ……かなぁ」


恭文くんの後ろにいるのは、サマーカーディガンにロングスカートという出(い)で立ちの女性。

年は私と同じくらいかしら。オレンジ髪を方まで伸ばし、青い瞳で笑顔を浮かべていた。


なおその脇には、金髪のすらっとした男性。優しそうな線の印象に、つい見とれてしまった。


◆◆◆◆◆


「――まぁ簡単にいうと、やすっちの世界大会出場にかこつけ、雛見沢(ひなみざわ)部活メンバー勢ぞろいって感じかなー」

「俺と魅音、レナは結構頻繁に会ってるけどな。なので……CD買いました! 美波様ぁ!」

「あ、ありがとうございます。……それにしてはあなた、随分威圧されていたわね」

「レナは初対面のときから”こう”なんだよ……」


その瞬間、光の如(ごと)く走る拳……咄嗟(とっさ)に防御するものの、それは間に合わず顔面を撃ち抜かれ倒れてしまう。


「恭文くん!?」

「恭文くんも、初対面のときから”こう”なんですよー。レナにとっても意地悪なの。
でもでも、レナは知ってるんだー。恭文くん、好きな子には意地悪したくなるんだよねー。相変わらずお子ちゃまだなー」

「……それについては全く同意見だわ。というか、レナちゃんとはいろいろ気が合いそう」

「レナもです。よろしくお願いしますー」

「えぇ、よろしくお願いします……ところで、今の拳はなに!」

「レナはレナパンという光の拳を放てるのですよ。恭文も未(いま)だに防御できないのです」

「車田(くるまだ)作品の人間じゃない!」


美波、それは僕が言った……! 大分前に言った……とにかく体を椅子ごと起こすと、さっと羽入が支えてくれる。


「恭文、大丈夫なのですか? ……というかレナー! 恭文は明日、大事な試合なのですよ!?」

「だって……レナ達から逃げようとしたしー」

「だって……おのれらに捕まったら、絶対美波で遊ぼうとするでしょ?」

「私で!? ちょっと、それはどういうことよ!」


どういうことも何も……美波、分かるでしょ? コイツらの『ジャアオマエガアソバレルカ……?』という目を見れば。

しかもあの悟史ですら同じなので、余計に混乱するでしょ。もうね、コイツらは鬼だから。


◆◆◆◆◆


――そんなわけで十凶爆闘なんだけど、早食いの類いはもうお互いに満杯……なので!


「射的ー! 射的はこちらだよー! ジムスナイパーIIのライフルで、豪華賞品をゲットしよう!」


そう、お祭りではよくある射的屋さん! なお銃は無反動ライフルとなっております。


「さて……やすっち、この中で一番いいものは何だと思う?」

「まずはMGやPGの類い……おじさん、あれって空箱なんですよね」

「えぇ! でも本物とほぼ同じ重量を詰めてあるから、倒すのは大変だよー!」

「ありがとうございます」


なお本物じゃない理由は至って簡単。落として箱やら中のパーツが破損したら大変でしょ。


「同じような感じでガンダムのゲームソフトとかもあるけど、一番の狙い目は……やっぱりあれだね」


僕達が目に付けたのは、散弾あるうちの一番上……五〇センチほどの大きなぬいぐるみ!


「あの、ベアッガイのぬいぐるみだね。あれは非売品の限定プライズ賞品だよ」

「うん……さすがは圭ちゃんに並ぶ、我が部きっての突撃番長。その眼力も曇りなしと言ったところかな」

「え、そうなの!? よーし、それならレナ、絶対ゲットしちゃうぞー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「なんで奴らがここにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

古鉄≪いや、予測はつくでしょ≫


(何だかんだで友達は多い蒼い古き鉄である)


恭文「というかマズい! 美波が敗者必滅に……メイド服など着たらR18になってしまう!」

古鉄≪あぁ、それは確かに≫

美波「ならないわよ!」(げし!)

恭文「フレンドパーク!?」


(果たして勝負の行方は……ベアッガイをゲットするのは誰か!
本日のED:彩音/いとうかなこ『アセンション』)



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あきゅろす。
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