POEM
本症候群
あと少しで
読みおわってしまう本
最後まで
読みおわったあとにくる
物悲しさが少し嫌いで
いつも最後まで
読まないで
とっておく
あと少しで
おわるものが
僕の前に
つぎつぎと
積み上げられていく
あと少しで
うまってしまいそうだよ
必死で手を上げて
助けを求めると
僕の前にはいつも君が
笑ってたっている
あのときだって
普通の関係が壊れるのさえ
怯えて
答えを出せずいた
君のあの悲しい瞳の奥に
見せられた情けない
僕の姿が
僕をさらに
弱体化させる
あのとき頷くことが
できたなら
1冊でも
読みおわることが
できたなら
僕は
もう少し強く
いれたのだろうか?
自問自答を繰り返しては
答えなんか得られず
途方にくれて…
僕にとっての太陽は
まぶしすぎて
僕にとって君は
輝きすぎていたんだ
僕の目の前の終わりを
迎えてない本たち
僕の前の
読みかけのラブレター
ただ
こわかったんだ
ただ
こわかったんだよ
。+前+゚。*次*゚
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