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ー3000HIT企画小説ー
Last.15










「よーこさん」







「…何?桜木君」







「俺に、その涙、ください」






「え」








「俺に、貴方を
幸せにさせてください」






「桜木君、
急に何言いだすの?」






驚きのあまり、
涙が止まるよーこさん。






「俺、やっぱ
よーこさんに、傷がつくの
見てられないです。




まだその人のことを
忘れられなくてもいいです





でも…」






「…でも‥?」





よーこさんが、
俺の次の言葉を待つ。









「俺にも、
よーこさんを落とす権利を
ください!!!」




貴方に沢山の幸せを
あげたい。







桜の花びら
すべて貴方に降り注ぐ
くらい









「私を落とす権利?」








「はい」







そう言うと
今まで涙を流していたのが
嘘みたいに、いつもの笑顔
に戻るよーこさんがいた。








「エスパー桜木」









「へ!?」







「君に私を落とすなんて
100年、早いわ」






そう言うとよーこさんは、
俺の頭をポンポン叩く。





「そんなの分かんないじゃ
ないですか!」







俺も反論する







貴方の本当の笑顔を見たい







桜色の綺麗なほっぺで
貴方が笑うのを









「どーだかなぁー」







「ちょっ、
絶対落としますからね!」






「んーはいはい」








そう言いながらも
よーこさんはやっぱり笑顔
だ。







貴方が幸せになれば、
俺はもっと幸福だ







思い出にする為に
桜の花を集めてしおりに
しよう





















「鉄平」








「え」








「幸せをくれるなら、







君に、
落ちてやってもいーよ」







どっと桜の花びらが
俺にも降り注ぐ










「っつ…もちろん!」









END.





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