ご指名は?1.5 〈くくさん達の日常〉
くくサンのお気に入り
「ざんけんフォイッッッ!!!」
「え!?」
今日も今日とて共用スペースらしい部屋の隅の黒いお洒落なソファに座ってボオオオオッとしてたら、いきなりくくさんが拳を私に向けてきた。
「えっ、『ざんけん』って..やる気ですか?」
「ザンケンッッッ!!!」
ゆら..と立ち上がって構えの姿勢を取る私に、違うちがあう!!!とくくさんは自分と自分でじゃんけんをし始めた。
「ああ!じゃんけんですね」
暇っちゃあ暇なので、ザンケンすることにした。
「最初は..」
「あっ、タイムたぁいむッッッ!!!ボクチン行かなきゃッッッ!!!」
シュパッとくくさんがどっかに走り去り、あっという間に見えなくなってしまった。
「..」
気まぐれだなぁ..。なんだろ、この、ちょっと虚しい感。
また暇になったので、高い天井を見上げて装飾をジィーッと見た。
「やぁんくくーーっ!また髪伸びてる切りなよー!」
「まぁたぼんっきゅっぼんっにナッチャッテーッッッ!!!蔑んでェェェッッッ!!!」
「触んないでーっ!きゃはは!」
くくはとある大学に行き、そこのオシャレな女子大生10人くらいと外でつるんでいた。
「蔑んでくれないとボクもう行くよッッッ」
キリッとくくは言った後、ハイハイゴミー!この後授業あるからーっ!と女子大生が貶し、その10人くらいの女子達と別れた。
「ソフトな感じもウィウィッッッ!!!」
でも、くくは思った。
なんか最近こういった場で刺激が足りないと。
(あのjkが、1番興奮するんだよねんッッッ)
どうしてだろう?ぼんきゅっぼぉんでもあるまいしとスタイルの良い女子大生の体をじぃっと見つめるくく。
「ごうほーむかなッッッ」
その時、
「Oぉううううッッッ!!!」
くくは、一気にテンションを上げ、一直線に走り、1人の女子大生の肩をパンッッッと叩いた。
少し緑がかかった青い髪の女子大生は、ツインテールを片方だけ少し揺らす。
「うるさい、くく」
胸が大きめの女子大生は、大きい瞳でくくを捉える。不快そうな言葉を発するが、くくを拒否したりはしなかった。
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