ご指名は?1.5 37 「うん..分かったよ、これを軽々しく言う人いないでしょ..」 と、私は菜太郎の方へ目をやる。くくさんが後ろから迫ってきたので後ろへ頭突きを食らわせた。 「....本当なんだろうな............」 『あたし達だけのヒミツ!!』 ハッとした。 何故か、菜太郎も私と同じような顔をしていた。 なんだ..今の女の子は..? ピンポーン。 「!誰か来た..」 と、私は慌てて部屋を出て、階段を降りる。菜太郎達もついてきた。 「はーい!」 隼人さんが出てくれたようだ。その声がした部屋のドアを少しだけ開けて、様子を見る。 「ふふ...」 誰だろう、あの女の人..。ここからじゃ顔は見えない。 「あなたが華夜さんですか?」 かや..さん?? 「ええそうよ!これから宜しく」 と、美しい笑顔で玄関から入ってきた女の人は、あの、きれいな人ーー。 「!」 後ろの菜太郎が、かすかに動く。 「Oぉぅぅぅッッッ!!!ハアハアハアハアハあ」 くくさんは激しく廊下を動き回り始めた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |