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ご指名は?1.5 3

「...大.....丈夫..........?怪我....し..て.....な...い.....?」

こっ、この声はーー、チラッと布団から顔を伺う。

驚く程無表情。切れ長のその瞳は、人形の目のよう

に生気がなく、でも何もかも見透かし、全部知られ

ているのではないかと錯覚に陥るーー神秘的な美し

さを持っている。スウさんだ。

「オッオイッッ!!だからくっ付こうとすんな!」

2人の男の子はわちゃわちゃしている。何かを止めよ

うとしてくれている男の子は、目が大きく、ちょっ

とつり目。彼は低身長で、八重歯をチラチラと覗か

せて、なんか必死で...!!か わ い い

「くくやめな。葉太郎が馬鹿五月蝿い。あんたは

寝言ゴリラみたいだし。本当に女?」

そんなか わ い い美少年、葉太郎くんと、

皮肉にも同じ顔のくっ..美、美男子が葉太郎くんを嘲

るように軽く睨む。

「女子に失礼過ぎるだろッッ!!そして馬鹿五月蝿

いと思うならこいつ止めろ!」

葉太郎くんも悪魔野郎ーー、いや菜太郎を睨み、突

然おおうっと声を上げた。

やめて、私の為に争わないでーーー!気分が寝起き

から美双子のケンカから味わえました。ありがとう

ございます。悪魔野郎には睨みを、葉太郎くんには

庇ってくれてありがとぅぅぅぅぅ!!

あ、やべ、遂に真顔に..と思っていたら、

「あっ!くくっ!」

隼人さんの爽やかながら鬼気迫る声。え??

どうしたんーーーボバフッッッッ!!!

「グエエエエアッ!」

またとんでもない声を出してしまった。いや、突然

布団の上に誰か覆いかぶさってきたものだからーー

この男子は、顔を見なくても分かる。

「jkィィィッッッ!!!はぁっ....っこの前の続きし

よoooooうッッッ!!!」

「ぎやああああああああああああ!!!」

自分の身体を私にすり寄せようとした変態ーーくく

さんの腹にキックと背後から隼人さんがくくさんを

引き上げるのは同時に行われた。

「おいッッ!!大丈夫かッッ!?」

慌てて葉太郎くんが、一回転びそうになりながらも

こっちに駆け出してくれた。

「ああもう、朝から本当に五月蝿い..。くく、僕の

部屋に戻るよ。」

少し怒っている菜太郎は、そのフワフワな睫毛と

リアル天使のような顔立ちを歪めて、睫毛をナイフ

の先端のように尖らせた。

「ちぇぇぇッッッjkまたネッッッ!」

くくさんと菜太郎が私の部屋から出て行った。

「.....」

葉太郎くんと隼人さんがん..?何か忘れてないか?

みたいな雰囲気の無言。え?な..

と、次の瞬間には2人の姿は残像しか残ってなくて、

「この前の続きってどういう事だ.....?くく」

「おいくくッッまた彼女に手を出したのかッッ!?

って隼人ゆっくりと椅子を持ち上げるのはやっ、

ヤメロォ!!」

えっ、えっと..隼人さんの声の変貌ぶりに私は恐怖

をも感じ、布団から音を立てないようにそっと出

た。

「そっ、それにしてもイイアサだなー」

私の部屋のドアの向こうで、葉太郎くんの叫び声と

ヤバイ単語とクールだけどドスの効いたお声とくく

さんの呑気で陽気な声が聞こえてくる。

城のような内装の自分の部屋を見て、1つ思った。

どうして私、こんな、テレビにいる話題のイケメン

俳優とかが霞むくらいの美男子達と半同居してるん

だっけ??














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あきゅろす。
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