Destiny〜if〜
9
「誘っておいてなんだが、大丈夫か？」
気遣わしげに見つめてくるアスランの瞳に先程のメイリンの声が蘇った。
「ん？俺の顔になにかついてるか？」
「…さっき、メイリンさんにあなたと付き合ってるのかって聞かれたわ」
…
…
…
「は？」
たっぷり3分はあった。どうやら、彼はこの手の話題に疎いらしい。
「彼女、あなたの事が好きみたい」
「……そんなわけないだろう」
心底ありえないという顔でアスランはつぶやいた。
（この人、鈍い…）
「そうですよね、あなた恋人いますもんね？」
「き、君は、なななにをっ！？」
全くなれてないアスランとは真逆なフレイの誘導尋問により、アスランの恋人がカガリだと知る。
「もう、いいか？」
げんなりとしつつ歩きだすアスランの後についていく。
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