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Destiny〜if〜
動き出す運命
苦い思いに苦悩しているアスランの瞳を、フレイは黙ってみていた。間接的に利用していた人物を。
キラの友達で、ザフトで、コーディネイターで、
死んでしまえばいいと思った。キラと一緒に互いに打ち合って共に滅びてしまえと願った。
勿論、彼個人など知る由もないのだからただ漠然とパパを殺したコーディネイターとしてだけど。
だから、目の前で苦悩しているアスランの瞳をみて、自分はなんて浅はかな事を望んだんだろうと思った。
「不躾な質問で悪いが、君は、…キラのなんなんだ?」
「なんなのかしら……?」
キラは、私をなんだと思っていたんだろう?
友達?
仲間?
…恋人?
それだけはありえないと自嘲した。
「クスッ」
「?」
あれだけの事をして、させて、自分達の関係を表す言葉がないことが少しだけおかしくて哀しかった。

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