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Destiny〜if〜
見えない明日
「これからの君の身の振り方だが、すまないが収集がつくまで不自由な思いをさせてしまうと思う。さすがに、他の“エデン”の住人と同じには扱えないからね」
フレイは目を伏せて議長の話を聞く。
「わたし、本当に生きていて良いんでしょうか」
「何を言ってる!?」
フレイの言葉にイザークは激昂した
「だって、お前はだま…」
スッとイザークの声を遮るように議長の指が空を凪いだ。
「なんで、そう思うんだい?」
「だ…って、わた…しの姓で、私のせいで人が一杯死んだのは本当だもの!騙して、殺させて、それで…それで無罪放免なんて…そんな!私」
「落ち着け、フレイ。議長の前だぞ」
「だって!!」
今まで溜め込んでいた不安を解放するかのように泣きだす彼女の肩をイザークが懸命にさすっていた。
「ふむ、君の気持ちもよくわかる。…だが、私は思うのだよ。人は哀しいくらい愚かだ、間違えだと知らずに言葉を発し、身を乗り出し相手を傷つける。でも、だからこそ後悔や罪を知るものは生きるべきだと。…同じ過ちを繰り返さないためにもね」
議長はそっと泣きじゃくるフレイの髪に触れた。
「生きなさい、君も後悔を知る者なら」
フレイはただ涙を流す意外できなかった。

―…‥生きることの意味をどうか私にください。
―…‥それとも理由なく生きることが私の贖罪ですか?

エンド





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