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Destiny〜if〜
見えない明日
プラントに連れてこられたフレイは、評議会での簡易査問を受けるためにシャフトタワーのエレベターを降りていた。両脇にいる軍人が物々しい雰囲気だが、隣にイザークもいるので幾分安心していた。
こちらに連行されてからの待遇は良心的で、とても罪状を持つ者への対応ではなかった。
フレイは、イザークが上に掛け合ってくれたからだろうと深くは考えないようにしていたが、それでも違和感は拭えない。ぼんやりと新設されたのだという『アーモリーワン』の風景を見ていた。一度見たプラントはこことは別のコロニーだったし、短い時間だったので比べ用もないが、ぱっとみ工場らしきものが連立しているので、軍事拠点なんだろうと思った。
「大丈夫か?」
「え?…あっ、大丈夫よ」
唐突に聞こえたイザークの声にフレイは一拍遅れて安心させるようにほほえんだ。だが、彼は眉根を寄せた。
「安心しろ。ただの形式上の査問だ。…回答内容はきちんと覚えてきたな?」
「うん」
回答内容とは「『鍵』の中身は知りませんでした」等の小学生でも応えられるような簡単な受け答えである。自分の罪を言い訳する様で気が引けたが、イザークにそれだけを応えるようにと強く言い包められていたのでフレイは頷く。 「ついたぞ」
重々しい扉の前で堅くなるフレイの肩をイザークは軽く叩いた。
「待ってるからな」
「うん…ありがとう」
「ふん…」
柔らかな微笑にイザークは照れたように顔を背けた。
「フレイ・アルスター入廷します」
兵士の言葉に扉がゆっくりと開いた。

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あきゅろす。
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