[携帯モード] [URL送信]

Destiny〜if〜
4
「まさか、こんなに早く事態が動くなんてっ!!」
リナは地下に隠してあったジンに乗り込む。リナの他にも何体かのMSが起動しはじめていた。元々エデンに逃げ込んだ者たちには軍人も多い。このコロニーの位置や、自分たちの立場を考え有事にのために備えてはいたのだ。連合・ザフト入り乱れた格納庫の機体をリナは睨む。
覚悟はあった。1ヶ月前ほどにプラントから極秘裏に使者が訪れたときから。
リナは舌打ちをした後、管制に通信をつなげた。
「こちらリナ・カリュンフェイ。避難状況はどうなっている」
『避難完了しました』
「っ!?ローズ?」
通信画面に映る少女の顔にリナは驚く。
『だって、軍歴のあるひとみんなパイロットとしてでてるし、私だってこれくらいできるから』
リナは心底悔しい表情で唇をかみ、その言葉を了承した。何が哀しくて戦場で傷ついた子供をまた戦場に戻さねばならない!!そうはおもうものの事態は切迫しており猶予はなかった
「エデン全軍に告ぐ、敵はおそらく連合。我々はなにがあってもこのコロニーを渡すわけにはいかない。苦しいと思うが皆がんばってくれ」
こうしてばらばらのMSが格納庫から出て行く。リナは元々のザフトレッドの功績から必然的にリーダーをこなし、戦闘の指揮をしていた。
連合とおぼしき敵機はエデン軍の倍近くいた。
『西方より新たに三機接近!』
「っ!後方部隊迎撃に当たれ!」
敵機のビームソードを交わし、足元をガンで打ち落とし指示を出したそのとき。
すぐ近くで敵機をセンサーが感知した。
『リナさん!!』
敵機の弾丸がジン目掛けて放たれそうになった。その時
『え?』
ローズは、突如現れたMSに目を見張る。他の管制担当者も見たことのない機体らしかった。見慣れない曲線を描くフォルム。水色と黄緑のモノアイのMSは次々と連合と思しき敵機を倒していく。この2機の登場後僅か1分足らずで全ての敵機反応は途切れた。
『こちらザフト軍ジュール隊、イザーク・ジュール。この場にいる全ての戦闘機に告ぐ直ちに機体から降り、こちらの指示に従え』
その命令に逆らうことはできなかった。

[前へ][次へ]

4/10ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!