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Destiny〜if〜
2
ローズはいつもどおり看護婦としての日常に戻っていた。
ミリアリアとの再会はあまりに衝撃でそれでも嬉しいことここではあったが、すでに想い出と成りつつあった。
看護婦としてリナに従事している今が日常であり、妹のように可愛いエナの傍を離れることなど考えられなかった。
今日は、絵本をエナに読み聞かせていた。
「そして世界は平和になりました」
最後の一文をローズが読み終わったときだった。
突如、ものすごい振動とゴオンという衝撃音が病院内、否、エデンを襲った。
「きゃあ!!」
驚き震えるエナを庇いながら背筋が寒くなるのをローズは感じた。
それは、2年前ヘリオポリスで感じた衝撃と同じだったからである
(なにが起こっているの?)
すべり落ちた絵本に世界は平和になりましたの文字が踊っていた。


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あきゅろす。
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