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Destiny〜if〜
7
「なんで彼がこんなことをしたのか解らないけど。プラントはあなたにスパイ容疑をかけてドミニオンに搭乗し死亡ということにしているわ」
リナさんの言葉を聞きながら騙されていたんだと再確認したが、不思議と怒りは湧いてこなかった。記憶な残っているのは、パパと同じやさしい声。心の中には変な空虚感が生まれた。あの、優しさも偽りだったという確信。
私は、それと同じ事をキラにしたんだ。孤独な心に付け込んで、優しい言葉で騙していたんだ。後悔ばかりが浮かんできた。だから、
「フレイ・アルスターを貴女が名乗ることは出来ないわ」
そう言われた時、罰なんだと思った。静かに流れる涙をリナさんは拭ってくれた。
「あなたの名前は私が覚えているから…」
リナさんの言葉は私には過ぎた優しさだった。

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あきゅろす。
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