詩
希望
希望
差し延べた手を
掴んで欲しい
恐いのはよく判るけれど
もう傷付く事は
何とも思ってないよ?
それよりも
あなたが離れていくのが
怖いだけ
寂しいだけ
目を合わせたくないなら
それでもいい
無意識に叫ぶ声に
返って来る言葉を
恐れているなら
耳を塞いでいればいい
ただ、ひとつだけ
お願いだから
この手を掴んでほしい
離れないで
叩きつける風の中で
氾濫する流れの中で
巡り会ったのだから
もう独りは許さない
引き上げる力は無いかもしれない
それでも
手を伸ばしてほしい
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