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雲珠桜は夏に彩る
大空の本音09








「…………ユカ、その包帯どうした?」




ツナが右手の包帯を指差す。
先日怪我をした指は、血が止まって傷口も閉じかけているが、膿なども出来ていてちょっと直視できない状態から包帯を巻いている。
私は手を頭の上からツナに掲げるように見せた。







「あーこれ、雲雀さんのボンゴレリング触った時にビリっとなっちゃって。…………何か、拒絶されちゃったような感じでさ」


「拒絶?ユカ、他の守護者のボンゴレリング触った事は?」


「無い」


「そう…………」







そう言うとツナは、何か考え込んだように考える。私は気づいていなかった。ツナは僅かに…………私に悟られないように僅かに顔をしかめたことを。















「じゃあ私行くね。ごめん夜遅くまで」


「全然」




私は時計をみる…………十一時を回っていた。すっかり長居をしてしまった。雲雀さんはもう寝ているだろうか?


…………ドアを開けるの怖いな……。







「あ。そうだツナ」


「うん?」





すっかり眠たそうにしているツナに、私は最後にもう一つだけ訊ねた。






「さっき、私に聞きたい事があるって言って……「Perché è scomparso?」……へ?イタリア語?」


「良く分かったね。…………これ、一番ユカに聞きたかったこと」


「イタリア語じゃ分かんないよ」


「いいんだよ、分からなくて。…………おやすみ」





そう言ってツナは布団に潜ってしまった。
どんなに意味を聞いても口を開こうとはしなかった。挙げ句の果てには嘘だと一発でわかるいびきを、それはもう大きな声で言っていた。







「…………おやすみ」







聞き出すことを諦めた私は、電気のスイッチを手探りで消して、ゆっくりとドアを閉めた…………。
















…………ごめんな、ユカ。
でも、これはお前にはまだ、言っちゃいけないような気がしたんだ。
俺の超直感がそう告げたんだ。





×あとがき×



十年後ツナ書くのおもしれぇ…………(^q^)

この憎めないキャラ…………自分で言うのもなんですが、雲雀さんとツナの絡みが好きです。中学生のツナじゃ絶対あり得ないけどね(笑)



この話を書いているとき、急にネットに繋がらなくなりました。でも無事解決。

ネットの重要さが改めて分かりました(  ̄▽ ̄)


(27/5/7.訂正)






×レビュー返し×



ネーヴェファルファッラ様!(*^^*)


レビューありがとうございます!

確かに凄い方向に転がっちゃってる気がしますが、ここから更に2転も3転もしていくと思います(笑)


どうぞ、お付き合いくださいませ(*^^*)





空様!(*^^*)



レビューありがとうございます!

十年後ツナ…………かっこよく決めるときは決めれるんですが、雲雀さんには足蹴扱い。
うーん、流石雲雀さん(笑)

雲雀さんは態度を変えるってことないんでしょうね。中学生のツナ=十年後ツナ的な?(笑)


どうぞこれからもこんなお話にお付き合いくださいませ(*^^*)

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