THANKS
ご。


茱吏があまりにも真剣に言うから、とりあえず手を縛ってみた。
言っとくが、合意の上だからな。

赤い紐は茱吏の細く綺麗な手に巻き付いて、俺によって拘束された。


なんか、…変に興奮するなぁ。


「痛くない?」
「あんまり…。コレ緩いんじゃねーの?」
「そうか?」

茱吏こそめちゃくちゃ興奮してる。
スゲー真剣だもん。

「で?どーすんの?依月は何したいの?」
「茱吏はどーされてぇんだよ。」


なんなんだ、コレ。この会話…。
初めてセックスする中学生かよ。
俺は茱吏を満足させられるのか急に不安になった。


「依月がしたいようにしてみれば?」
「……うん。」


茱吏に促され、俺は上着を脱ぎ捨てる。それから茱吏を腹ばいにして、茱吏のスエットに手を忍ばせた。
指が突起を摩る度に、熱くなっていく吐息。

茱吏の…頭の直ぐ上には、あの紐で拘束された手首が見える。

「あ…依月っ!」

涙目になりながら俺を振り返る茱吏。

「興奮する。茱吏、いつもよかエロい顔してやがるから。」
「ん…はぁ、ああ…ッ…」

茱吏の唇に指を這わせて舐めさせ、同時に張り詰めた欲を撫でてやる。


「や…だっ!あ…アアッ!い…づき!」

喘ぐか細い声が、俺の名前を紡ぐ。


―ヤバイ、止まんねぇよ。



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