THANKS
J‐柊SIDE


…唖然としてる俺に気付かずマイクを握りしめた弟が袖の方をチラチラ見ながら手の中のカンペらしき物に視線を落として。

「えー…ただ今より、本日のメインイベントの仮装コンテストを行います。」

一斉に巻き起こる拍手。

イヤが上にも盛り上がるってもんだよな。

「それでは、エントリーナンバー1!……え?……か、春日部君です!」

いきなりの身内の登場に驚いたらしい弟が笑える。
そして…
ウォォォーッ!!
…と言う雄叫びの先には、見事にギャル化した弘樹の姿が…!

「可愛い!春日部!!」

あんぐりと口を開いた弟の隣りにいた芹沢が弘樹に向かって走って行く。

「わー!わー!スカート短っ!中はどうなってんの??」

事もあろうか芹のヤツ!
その短いスカートをピラッとめくりやがった!!

「やッ…ちょっと!」

なんとか裾の押さえが間に合って中は見えなかったが…俺は、反応した股間を黙って押さえた。

なんて…可愛い…!

「可愛いねっ!春日部クン……って、どうかしたの柊クン?」

気付かなくてもいいのに!

勃っちまってるのを押さえて必死に隠そうとしてる俺の股間を覗き込む然さん。
気付いてるんだか分かんねぇけど…やっぱ芹っぽいぜ!

「ダァーッ!何でもないです…ってホラ、次は志信さんの番ですよ!」

途端、然さんはくるりとステージに向き直った。

…あー…助かった。
そして…

「エントリーナンバー2!真木志信さん!」

オォォォーッ!!
これまた激しい雄叫びがして顔を上げれば…

「ヤベ…めちゃキレイ…」

目の前には…艶やかな色気をまとった志信さんの姿があった。



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