THANKS
G‐柊SIDE


なんか分かんねーけど、いつの間にか『仮装コンテスト』に可愛コチャン達が出場する事になった。

控え室に入って俺達は別々に衣装を物色している。

「志信〜コレ、どう?」
「然…ちょっ…そのフリフリは…」
「え〜…じゃあコッチは??」
「それ…バニー?」

もしかして…二人って俺達のお仲間サンなのか??
ハタから見てもかなりのアツアツ振りじゃね?

「なにガン見してんの?」

隣りの弘樹がいぶかしんで俺を見上げる。

「ん…あの二人、付き合ってんのかな…って。」

プッと吹き出した弘樹を見下ろして。

「なんだよ!」

「二人の目を見りゃ分かるだろ?かなりのラブラブだよ。」

そうなんだ!?
俺達の仲間内以外のカップルは初めてだからスッゲー嬉しい!
なんか急に親近感が沸いてきた!

「ホラ、人の恋路はいいから早く僕の衣装を決めてよ。」

「はいはい。」

弘樹を抱き寄せてこめかみにキスをする。
あ、ヤベー…
然さんと目が合った!

「こンのーッ!どこでも発情すんなって…」
「ゴメンって…あ!コレがいい!弘樹!コレ着てよ!」

スンゲー可愛い!
今時のジョシコーセーだぜ!!

「…白シャツ…赤リボン…タータンのミニ…ルーズソックス…。」

呪文のように呟く弘樹。

「…イヤ?」

恐る恐る覗き込んだ弘樹は…不敵に笑っていて。

「そんじょそこらの女子高生より可愛くなってやるよ!」

…何故か…燃えていた。



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