THANKS
A‐然SIDE


今日は志信と一緒に他校の文化祭にお邪魔している。

文化祭といえば文化部にとっても大事な行事。
わが学園の文化祭は、質はいいけど少々お堅くて面白みにかけていた。

そこで文化祭が有名なこの学校へと視察に着たわけだ。

もっとも俺はデートのつもりだけど☆

「どこから見よっか?」

校門で渡された手作りのパンフを2人で覗き込む。

真面目な志信は真剣な横顔。
つい見惚れていたのはどうも俺だけじゃなく、すれ違う他校の生徒も同じだった。

パンフを片手に、結局は順番に見ていくことにする。
屋外の通りには、普通のお祭のように食べ物の屋台まであった。

俺は元からお祭好きだし、なんだかウキウキ☆

だけど、志信には屋台自体珍しいらしくて、アレコレと俺に質問してきた。

ああ、初めて頼りにされてるよ、俺!!(喜)

「わっ、たこ焼きってああやって焼くんだ。」
「うちにもあるよ、たこ焼き器v」

「ホント?すごいねっ。」
「今度一緒につくろーね☆」
「うん、作りたいっ。」

学園のヤツラがみたら、余りの可愛さに失神しそうな志信の笑顔。
無邪気としかいいようがないv

「あっ!」

ドンッ!

うっかり志信しか見てなかった俺は、不覚にも志信が人にぶつかって初めてその存在に気がついた。

ぶつかってしまったのは、志信と同じくらいの身長の可愛い他校生だった。
あ、可愛いといっても男の子だけど。

「「「「大丈夫!?」」」」

余所見をしていたのはお互い様らしく、2人同時に声を掛け合う。

そして、その声が被ったのはぶつかった当人達だけでなく、一緒にいた俺と、相手の連れらしき長身の男も。

おもわず4人で顔を見合わせた。



[*←前][次→#]

3/14ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!