THANKS
B
食後に部屋でゴロゴロしながら仮眠をとり、体力とテンションを少しだけ回復。
昼ちょっと前になったら滑り始める予定で、取りあえずスノボ一式セットを借りに、スキー場のレンタルショップまでやって来た。
「カッコいい!」
壁に掛けてあるボードやらウェアを前に感動!
こんなにキレイなんだなぁ…種類豊富なデザインに心が踊った。
「智!」
呼ばれてカウンターまで行くと紙を渡される。
そこには、俺の身長・体重が記されてて。
「…合ってるよ。」
「俺ってスゲー!」
嬉しそうにお兄さんに渡す拓真を横目で見た。
…なんで知ってんだろ?
「…なんで?とか思った?」
今度は読心術?
「抱けば大体分かるよ。」
「…そういうもんなの?」
「俺は、な。」
ニヤッと笑う拓真はとても可愛い。
初めて抱かれて、一緒に暮らすようになった頃より良く笑うようになった。
凄い優しいし暖かいし。
唯一、変わらないのは…オレ様?王子様?
…そんな所をとても愛しく思うのがヤバい。
「ウェア見ようぜ!」
莫大な量が並べられてるウェアの部屋に入り見て回る。
いいな…って思うものを手に取って眺めてると、いつの間にか隣りに来てた拓真に抱き締められ、キスされた。
「…みんな見てる!」
「見てねぇよ。」
イヤ、従業員は見てなくても…お客さんはみんなココで回れ右してるし!
「智…舌出せよ。」
…こういうトコが…どうかと思う。
でも…従ってしまう俺もどうなんだ?
「…ンっ」
イヤラシイ舌の動きに反応してしまう。
拓真の指が俺の長Tの中に忍び込むと…ソレを期待して身体が震える。
「智…。とっとと選んで部屋に戻ろう。」
…我慢は出来るんだな。
少し感心した。
てっきり出来ないものだと思ってたから。
「お前はこれ。」
「えー!こっちがイイ!」
拓真が見せたのは上下真っ黒のヤツ。
俺が出したのは淡いブラウンの襟元にファーの付いた暖かそうなの。
「可愛いの着てナンパされたらヤだからな。」
俺は、苦笑いをした。
[*←前][次→#]
[戻る]
無料HPエムペ!