THANKS
よん。
「も…出る…イっ…ちまう…っあぁ!」
「茱吏…愛してるよ。」
繋がって、共に解放する直前。
不意に手をきつく握られ、吐息混じりに言われた。
絡み合う指と指、交差する視線がすごく熱い。
それはもう、触れた場所が蕩けそうな位甘美な瞬間だった。
「バカ…」
「イきそびれた?」
先端は既に、先走りと何度目か分からない吐精で泣き出している。
前と後の刺激で暴発する所で止められ、俺はいつもの様に言うしかなかった。
「依月…イかせて…依月ので…俺を汚してよ。」
記念日サービスだ。
俺はキツイ中、無理矢理唇を重ねた。
口を嬲られ、眩暈しそうになる中、記念日サービスに便乗して依月が一気に攻め入る。
「う…っはぁ…あぁっ!」
「愛してる…よ、茱吏。」
奥に放たれた依月の熱い迸りを感じながら、腹に纏わり付く自分の欲の果てに触れた。
もう既に、これが何度目か分からない。
「ねぇ、出なくなっても抱いてくれる?」
「……出なくなんかなんないだろ?でもまぁ、そん時はずっと抱きしめて手ェ握ってるよ。こんな風にね。」
まだ固く絡んでいる俺と依月の手。
離さない。そんな風に手から伝わる気がして、俺はもたれ掛かる依月にそっとキスした。
半年が過ぎ、1年、5年…10年…その先も。
俺がお前と見る永遠は、
今始まったのかもしれないな。
‐END‐
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