THANKS
に。



「なぁ…」
「ん?」

カレンダーから離れ、ベットに潜り込んで来る姿に、問いかける。

「俺ら、爺さんになっても一緒にいると思う?俺がお前をわからなくなっても、お前はそばにいてくれる?」

たったの半年。
地球の歴史に比べれば、俺達の歴史なんか全然大したことない。


それでも。お前とずっと一緒にいたいんだ。

どんな瞬間も、お前といたい。

俺がもし最後の時を迎える事があれば、

お前にこの手を握っていて欲しい。

だから、半年…1年…10年…時を重ねても。
俺が爺さんになっても。

この手を離さないでほしいんだ。
俺の願いはそれだけ。

どんな高価な物をコイツから貰うよりも、俺をずっと好きでいてくれて、ずっと一緒にいられる確証だけでいい。


「ばーか。離すかよ。俺が誰か分からなくなっても、俺は離さないから。」


願いは聞き入れられたのか、俺は嬉しくなった。

「……嘘ついたらあの世で4分の3殺しだぞ?お前の失態を末代まで伝えてやるからな。」
「4分の3って…半殺しよか酷いし!しかも死んでるから!」
「そのツッコミ、スゲーウケる。」


二人して、声を上げて笑ってしまう。

こんなお前が、たまらなく好きだ。
こんななんでもない、ささいな会話が出来て幸せだと思う…とても。

――だから。確かめたい。俺の思い上がりじゃないって分かってても、改めて確認したくなる。

「依月、俺の事…好き?」



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あきゅろす。
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