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短編
サー3
おれたちの目の前には高―――い塀に囲まれた大きい屋敷。
「防犯対策バッチリって感じだな―・・って入らなきゃダメ?」
「当然だ」
いくらなんでもここは無理だろ・・?
「あのさ・・門の前に置いて手紙付けておいたらダメ?」
「バカか貴様ぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
「ぐはぁぁぁっっ!」
いきなり殴られておれは地面に転がった。
「サンタクロースってのはなぁっ!いかなる難問があってもプレゼントを届けてやる使命があるんだっ!!」
「だからって命かけられるかっ!見ろよあの格子鉄線!多分ばかでかい番犬とか危険な罠がいっぱいだぞ!」
「ごちゃごちゃ言ってねぇでとっとと行ってこ―いっっ!!」
言い終る前にジャックの奴おれを空高くほうり投げやがった。
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ死にたくな―――いっっ!!」
庭に番犬がたくさんいる!
そーいえば・・・家出る直前にじーちゃんにリュク背負わされたな・・・軽いから忘れてた・・・・・。
たしか・・・リュクから出てるボタンを困ったときに押せって言ってたな・・・これか!
押してみた。
バッッ
羽!? 違うっ羽型のハングライダ―!!
手がこんでるな―。助かったけど。

なんとか屋根に着地した。
ここからどうする?子供部屋どこだ?
りっぱなお屋敷には派手な気がするイルミネーションが目にうつった。
あそこだな。よしっ。
そこにめがけて降下する。
ワンワンッッ
ひぃぃぃぃぃぃぃ―着地したとたん番犬が駆け寄ってきた!
効いてくれっっ!!
シューーーッッ
睡眠スプレーをかけられた犬たちはおとなしく眠った。
良かった――っっ
あ・・・なくなった。仕方ない、もう一本・・・・・しまったっソリだっっ!!
おれは窓ガラスがとびちらないように穴を開けて鍵を開けた。
ジリリリリリリ・・・
ひぃぃぃぃぃぃぃっっ子供のベットまでもう少しなのに!
警報器のバカッッ!!
おれは急いで枕元にプレゼントを置いて窓に戻ってきた。
結構大きい音だけどぐっすり子供は眠ってる。すごいぞ!
誰も来ないうちに!!って思ってたけど甘かった。
「止まれ!!」


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