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SPECIAL!シリーズ
プロローグ
私には小さい頃から不思議な能力がある。

家族の誰もそんなの持ってないのに私だけ。

最初に能力を使えたときは驚いた。

面白くてお母さんに見せた。


そしたら
いつも優しいお母さんが泣きそうな顔をしていきなり怒った。


どうして?
悪い事してないのに。


ただ、恐くて……

家族以外の前ではその力は使ってはいけないって言われた。

―――数年後――

私は能力は使う事なく過ごして、小学校の修学旅行に行く。


無事に楽しく過ごした…………はずだった。

もうすぐ帰る為にバスに向かっている私達の横では伸びすぎた並木を切る作業が行われてる。


「危ないっ!!」

作業をしていたおじさんの叫び声が響く。

え?

太い木の枝が友達に向かってきてる!!


みんなの悲鳴が響き渡る中、とっさに能力を使って近くの木の枝を伸ばして、落ちてくる枝を捕まえた。


良かった。助かったよね。


安心して、みんなの目線に気付く。

な……なに………?

「……やだ……何………?こわいっ……」

助けた友達の口から出た予想してなかった言葉。


………こわい……?

だから………だからお母さんは………家族以外の前で使っちゃダメだって…………。


自分でもこわいくらい冷静に状況を把握してしまった。


助けたはずの友達の言葉をきっかけにするようにみんなざわつきだした。


そのときから、私の生活は狂いだした。

仲が良かった友達が離れてく。
みんな……恐怖の目で私を見る。
目を合わせないように近付かないように。

どうして?なんで?
悪い事してないよ!!
そんな叫びも虚しいだけで………。



小学校の卒業式の翌日に私達家族は遠い街、搭叶(とうきょう)に引っ越しした。


搭叶―――……ここは文明が発達した中心都市。

高層ビルが建ち並び、能力者によって成り立っている会社もあるみたい。


NEXT STAGE・・・・・。



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