一周すればみんな幸せ(ポケモン) 実はー… 一週間前、グリーンからきいた。グリーンはコトネちゃんが好き、らしい。 何かモヤモヤする。 昨日きいた。レッドはコトネちゃんが気になるらしい。 じ、実はですね…っ 三時間前にきいた。ヒビキくんはコトネちゃんが好き、らしい。 聞いてくださいっ 一時間前にきいた。コトネちゃんはシルバーくんが好き、らしい。 オレは、アンタが、好き、だ! 今さっききいた。シルバーくんはわたしが好き、らしい。 「しかしコトネちゃんは逆ハーレムですね…」 「あ、うん…」 何だか色々混乱したわたしはとりあえず真っ赤な顔でシルバーくんを振り切ってマツバさんのところまで飛んできた。マツバさんマジ落ち着く。 「え、シルバーくんってあの赤髪のちょい悪な感じの男の子だよね。へぇ、あの子が…」 「ちょい悪ぶってるけど実はハピナスばりにピュアなんですよ。そんなピュアっ子がどうしてこんなおばさんを…。いや、4つくらいしか離れてないけど」 もぐもぐ。おたべ美味い。エンジュ大好きだな。マサラの店たたんでエンジュで店開こうかな。 「レッド、グリーン、ヒビキくん…色男三人に想いを寄せられるコトネちゃんマジ天使。そんなコトネちゃんが愛してるシルバーくんがわたしを好きとかわたしもうどうしたらいいんだろ、つーかコトネちゃんが欲しい」 「うーん、でも好かれてる人数でなら君も負けてないよ」 「え?」 マツバさんがにっこり笑って指をさんぼん立てた。わっつ? 「まずシルバーくんでしょ、ナギサのデンジくん、そして僕」 モテモテだね、と笑うマツバさんに目の前が真っ赤になった。真っ赤っか。面白いジョーダンだなぁ、アハハ! 「さて、ところでなまえは誰を選ぶのかな」 うん、マツバさんマジイケメン。何か鼻血が出るくらいエロいオーラがぶわって!て言うかナギサのデンジくんって!一度会っただけじゃん!しかもデンジさんの彼女宛に花束作ったってだけだし!あれ、彼女いるじゃん有り得ないいぃぃぃっ!!ジョーダンか!恥ずかしいな本気にしちゃった! 「冗談じゃないからね」 ひいぃっ!よんだ!心よんだ! 「あの、わたし、え?本気、すか?」 「もちろん」 どうしたらみんな幸せになれるのかしら。 一周すればみんな幸せ! (きっと、多分ね) . [*前へ][次へ#] [戻る] |