ランチ(ポケモン学パロ)
レッドとグリーンは購買
レッドの妹と弟のリーフちゃんとファイアくん(2人は二卵生の双子)も購買
グリーンの弟で双子と同じ年のアクアくん(グリーンのクローンみたいだ)も購買
私はお弁当だ。
「おばさんすげーな。毎朝手作りだろ?」
グリーンの言葉に私は素直に頷いた。グリーンやアクアくんは「なんか面倒だから弁当要らない」で、双子は「お母さん大変だし購買の方が楽」で、レッドに至ってはは「なんかいつも持っていくの忘れるから母さんが諦めた」だそうだ。まぁそれでお互い納得できてるなら構わないけどね。
「最近はマツバお兄ちゃんが作ってくれるよ」
「マジでっ!?」
「うん…」
もぐもぐ。
「きゃー、すごーい」
「じゃあ結構高値で売れますね」
「リーフちゃん棒読み、本当にマツバお兄ちゃんが嫌いなんだね…。ファイアくん、売らないからね?」
もぐもぐ。
「何か、あるのか?」
レッドの言葉にまた私は小さく頷いた。今正にその原因を咀嚼しているところだった。
「何、先輩マツバさんラブじゃん」
アクアくんの言葉にうっと言葉に詰まる。はい、私はお兄ちゃんが大好きですとも。
「実はねー…。お兄ちゃん高校までジョウトに住んでたじゃない?だから玉子焼きがね…」
「玉子焼きが?」
レッドが小さく首を傾げた。レッドの隣でを黙々と食べていたピカチュウも首を傾げる(可愛いっ)
「辛いの…」
「「はぁ?」」
グリーンとアクアくんが素っ頓狂な声をあげた。ファイアくんとリーフちゃんは特に驚いた風もなく「あ〜…」と苦笑いをしてる。レッドはまだ首を傾げていた。
「私は甘い玉子焼きがね、好きって言うか、いつも甘かったからね…」
何だかお兄ちゃんに申し訳ない気がして肩をすくめた。不味い訳じゃあない、決して不味い訳じゃ…。ただ甘い方が舌に慣れているから変な感じがするだけなんだ、本当に。
「じゃあ自分で作ってみたら?」
レッドのごもっともな意見に喉が狭くなった心地。
「私料理はあんまり…」
「何事も、特訓…。失敗してもオレが食べるから」
「な、レッド、おまえ…!お、オレも食ってやるぜっ?」
「はーい、私も先輩の手作り食べたーい!」
「僕もー、兄ちゃんたちばっかりずるいー」
「じゃあ、えっと、オレも…」
「え、え〜っ!?でも5人分は無理だよっ」
じゃあこういうのはどうだ、とグリーンが提案したのは私が毎日一つお弁当を余分に作ってそれを誰かが日替わりで食べるという事。
「材料費はみんなで出そう」
「オーケーです」
「うわぁ、楽しみ」
「オレ、ゆで卵がいい」
「レッド先輩…」
勝手に決まっていってるけど、みんなそんなに私の作るお弁当を食べてネタにしたいのかぁ。そうかぁ。じゃあ頑張ってめちゃくちゃ美味いの作ってやる…!
とりあえず初日のレッドにはピカチュウのキャラ弁にしてやろうと密かに野望を胸に秘めた。
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