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自由の翼
01
風の部族長となる前、ハクが緋龍城を訪れるのは五部族会議でそれぞれの代表が集まる時などで、頻度は依然よりも格段と減った。この日もハクは城内で惰眠を貪り、風の部族の責務に一切の関心を寄せなかった。
「こらハク!」
苛立ったような声に起こされてハクの目が覚めた。太陽を背にする形で佇むムンドクは呆れた眼差しをハクに注いでいた。
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