poemU
扉
僕の中にある無数にある扉
鍵の架っている扉なんて一つもない
だけどいつだってノブを掴んだ手を捻ることができないんだ
扉の中に待っている世界が恐くてまた逃げてしまうんだ
僕には出来ないって
無数にある扉の間を何処までも続いている一本道
僕は何時もそこを独りで歩いている
何処からか誰かの叫び声が聴こてきた
それは扉の一つからだった
僕は直ぐに気付いた
その声が誰からなのかを
そして僕は今気付いたんだ「あなたが本当に必要なんだ」
扉の先の世界にどんなに悲しい現実が待っていようと
今、手にしたノブを回すよ
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