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EVERY DAY
15
「俺きっとみずほいないと生きてけない体質なんだよ…。」

雅哉がそういうと、早妃は化粧を一旦止め、雅哉の方を向いた。


「ねぇ…まーちゃん、みずほのこと、好きなの?」

早妃が真っ直ぐ雅哉の目を見据える。
突然の早妃の態度の変化につられ、雅哉も崩れた姿勢を直した。

「えーと…。わかんねー……。多分…?」

雅哉は曖昧に答え、早妃は一息ついて再び化粧をし始めた。

「あの子まーちゃんの気持ちに全然気付いてなさそうよね。」

「うん、確実に…。言っても冗談だと思ってるし…大体友達としか思われてないし。」

雅哉は会った次の日にみずほに合い鍵を渡されたことを思い出していた。
あの時の「あたし達、友達じゃん。」と言うみずほの平気そうな顔を思うとなんともいたたまれない気持ちになる。


「ふーん…。そうね…。」

「「……………。」」



「え、なに、今の微妙な間!!」
沈黙に耐えきれず雅哉が慌てて早妃に訴える。
「……別に。
言っておくけど応援はしないわ。」

「何で!?」

「だってあたしはまーちゃんが好きなんだもの。応援なんてで・き・な・い。」

「……………。」

「……………。」

化粧途中の早妃が雅哉に向かってウインクをしたが、雅哉は見て見ぬフリをした。


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